英英辞典をオススメする理由は「日本語に対応する英語があるとはかぎらないから」

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

英語を勉強するときに、ほとんどの場合は日本語英語への変換を頭の中で常にすると思います。

でも、残念なお知らせがあります。

じつは、日本語のすべての言葉が英語の言葉に存在するわけではないんですよね。

今回は、すべての日本語に対応する英語があるとカン違いしていたという私の体験と、英英辞典がおすすめというお話をしますね。

すべての日本語に対応する英語がある?

私を含め、ほとんどの日本人は、英語の授業をすべて日本語で聞き、教科書の英文を日本語に訳して学んでいると思います。

わからない言葉があれば辞書で日本語の意味を確認し、「ふむふむ」と納得する……。

そんな私は、本気ですべての日本語に対応する英語がある」と思っていました

「りんご=apple」のように。それを示してくれるのが辞書だと思っていました。

アイルランドで留学していたときに気づいた

ずいぶん前のことですが、私はアイルランドのダブリンで短期の語学留学をしました。

行ってからしばらくすると、語学学校で何人か友人ができました。ほとんど英語ができないレベルだったので、本当にうれしかったです。

ある時、私はその友人に「出会えた縁に感謝している」と言いたかったのですが、「縁」を英語でどう言えばいいのかわかりませんでした。

和英辞典で調べると、「connection」とあったので、その単語を使って伝えました。

それを聞いた友人は、ちょっと変な顔をして「タカコ、たぶんその言葉は正しくないと思う」と言ったのです。

そんなバカな?! 辞書に書いていたのに!

辞典ですべての言葉を正しく言い表せると思っていたので「そんなことがあるの?」と、びっくりしました。

反対に「connection」を英和辞典で調べると、接続や関係という言葉が出ていましたが、「縁」という言葉は出てこない……。

アメリカで生活している今となって思うと笑い話になりますが、当時の衝撃はとてつもなかったです。

辞書の「和訳」を鵜呑みにするのは危険!

ほかにも、バス会社の窓口で苦情を言っていた時、「前にあの太った男性に手続きしてもらった」と伝えたく、「太った」を「fat」で言ったこともあります

英和辞典の「fat」の欄には「太った」と書かれていますが、実は「fat」だと失礼に聞こえるのです。

苦情を言っていた時だったので、この言葉を使ったことで、私が怒っていることに気づいてくれたことは、思わぬ収穫でしたが(笑)。

こんな経験を繰り返すうちに、辞書の「和訳」がいつも正しいわけではないことに気が付きました。

そして、日本語=英語でつながらない言葉があるということが頭だけでなく体感として分かってきました。

つまり
辞書の「和訳」を100%信用するのは危険だということがよーく分かったのです。

英語がわからないと、つい辞書に頼ってしまいますが、落とし穴がいっぱいですから。

英英辞典がオススメである理由

日本語に直訳する危険を回避するためにオススメするのが、英英辞典です。

英英辞典というのは、英語圏の人が使う辞書で、意味を英語で書いてくれている辞典です。

英語の意味を日本語に置き換えないという特徴があります。

たとえば「apple」を英英辞典で調べると、こんなふうに書かれています。

a round fruit with shiny red or green skin that is fairly hard and white inside

apple noun - Definition, pictures, pronunciation and usage notes | Oxford Advanced Learner's Dictionary at OxfordLearnersDictionaries.com

簡単に訳すと「丸いフルーツで、つややかな赤、もしくは緑色の表面をしている。やや固めで中は白い」のように書かれています。

これが英和辞典だと「リンゴ」というひとことに置き換えられるんですよね。

英語を勉強するには、英語で英語の言葉を説明している英英辞典を使うのが一番勉強になります。

英語の感覚を身につけるという意味でもおすすめです。

まとめ

初心者の方には、言葉が易しい学習者用のものがオススメです。

『Oxford Wordpower』なんかは載っている語彙数は少ないのですが、初心者には十分だと思いますよ♪

絵も多いのでわかりやすいです。

紙の辞書・電子辞書を比較してどっちがいいか検証した記事もご参考に!

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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