マザーグースや英語の童謡(Nursery Rhymes)は世代を超えて楽しまれているよ

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

日本にも子ども向けの童謡があるように、アメリカにも「Nursery Rhymes(ナーサリーライム)」や「Mother Goose(マザーグース)」と呼ばれる歌が、数多く存在します。

歌によっては、和訳されて、日本人の私たちでも身近に感じる曲もたくさんあります。

今回は、その「Nursery Rhymes」と「Mother Goose」についてと、かわいらしい絵がおすすめの本を紹介します。

「Nursery Rhymes」と「Mother Goose」ってどんな歌?

Nursery Rhymes(ナーサリーライム)」は、童謡の総称として使われています。

それに対して「Mother Goose」は、古くから伝承されてきた童謡に限定して使用するのだそうです。

「Nursery Rhymes」や「Mother Goose」(以下、「Nursery Rhymes」と表記します)は、子ども向けの歌なので、

歌詞は韻を踏んで「音」を楽しめたり、

歌詞がかわいらしかったり、

日本の童謡、「いーとーまきまき いーとーまきまき……」という歌詞の、「いとまきのうた」のように、手など体を動かしながら歌ったり

中には、「〜することはダメなんだよ」と、何かを教えるような内容のものもあり……

いろいろなタイプの歌があります。

世代を超え親しまれている「Nursery Rhymes」

この「Nursery Rhymes」は、子どもたちが集まるいろいろな場で歌われています。

私の行っている図書館の読み聞かせの時間「Story Time」でも、いつも2〜3曲歌うんです。

子どもたちはもちろん、子どもたちを連れてきたおとなも一緒に。

また、図書館には「Nursery Rhymes」の曲を題材にした本が数多くあります。

日本の絵本に詳しいわけではありませんが、読む目的の童謡の本(=楽譜がないもの)に心当たりがなかったので、その数の多さにびっくりしました。

歌ってあげると子どもたちが大喜びするのはもちろんですが、読んであげるだけでも、「韻」や歌詞のおもしろさが伝わるんですね、きっと。

日本でもオノマトペ(擬音語・擬態語)の本が、子どもに喜ばれるのと同じだと思います。

日本で親しまれている曲も多い

以前記事にした、英語版の擬音語・擬態語がいっぱい使われている絵本『The Wheels On the Bus』も「Nursery Rhymes」の1つです。

Jane Cabrera『The Wheels on the Bus』

図書館では、いつもこの曲がリクエストされるくらい、子どもたちは大好きです。

日本では「きらきら星」で知られる『Twinkle, twinkle, little star』もそうですね。

Jane Cabrera『Twinkle, Twinkle, Little Star』
Jane Cabrera『Twinkle, Twinkle, Little Star』

また、「ゆかいな牧場」として知られている歌は、ご存知でしょうか? 私も小学校の音楽の時間で習いました。

いちろうさんの まきばで イーアイ イーアイ オー

という歌詞です。「あぁ、そういえば知ってる!!」と思った方、いらっしゃいませんか?

この曲も、そもそも『Old MacDonald Had a Farm(マクドナルド爺さんの牧場)』という「Mother Goose」の1つです。

歌詞には、マクドナルドさんが牧場で飼っているいろいろな動物が登場して、その鳴き声を歌う、楽しい曲です。

タカコ

オノマトペが大好きな私にはたまりません!!

歌詞の「イーアイ イーアイ オー」という部分、英語でも「E-I-E-I-O」とそのままです。

「どういう意味?」と思うかもしれませんが、特に意味はないようですね。ウィキペディアにも、特に表記はありませんでした。

「Nursery Rhymes」について、義母は「時々、歌詞がおかしいものがあるんだけど、それはそれでいいの。深く考えないでね(笑)」と言っていました。

歌詞の意味がわからなくても、歌ったり聞いたりしたときの楽しさが、「Nursery Rhymes」のいいところなのです。

ほかにも、歌詞は知らなくても、「メロディは聞いたことがある」というものもあると思います。

「Nursery Rhymes」に挑戦してみよう

すでにメロディも知っていて親しみもあるので「Nursery Rhymes」を聞いて、英語に親しむという方法もおすすめです。

タカコ

あとは英語の歌詞で歌うだけですから。

例えば、先ほどの「The Wheels On the Bus」は、バスの中での音や動きが歌詞になっていますし、「Old MacDonald Had a Farm」では、いろいろな動物の鳴き声。

動物の鳴き声は、日本語とは少し違う音なので、聞いてみるのもおもしろいです。

  • 羊の鳴き声 …… baa(バー)
  • 牛の鳴き声 …… moo(ムー)
  • 馬の鳴き声 …… neigh(ネーイ)
  • 豚の鳴き声 …… oink(オインク)

といった感じです。

「全然そんな音に聞こえない!」と思うかもしれませんが、慣れると違和感がなくなってくるので不思議です。

絵がかわいいJane Cabrera氏の本

さて、その楽しい歌とかわいい絵を兼ね備えたオススメの絵本を何点か紹介したいと思います。

Jane Cabrera氏の本なのですが、「Nursery Rhymes」を題材にした本もいくつか描かれています。

図書館で、たまたま「The Wheels On the Bus」を見つけたのがきっかけでした。

Jane Cabrera『The Wheels on the Bus』

バスにいろいろな動物が乗っていて、その動物たちがいろいろな音を出す様子を描いた本です。

娘がその歌を好きだったこともありますが、絵がかわいかったので一目で気に入りました

ほかにも『Row, Row, Row Your Boat』、『Twinkle, twinkle, little star』、『There Was an Old Woman Who Lived in a Shoe』、どれもかわいくておすすめです。

Jane Cabrera『Row, Row, Row Your Boat』
Jane Cabrera『Row, Row, Row Your Boat』

Row, Row, Row Your Boat』は、ボートで小川を下っていく途中に、いろいろな動物に出会うという内容です。

娘は、たくさん動物が出てくる『The Wheels On the Bus』と『Row, Row, Row Your Boat』が特に気に入っていました。

ちなみに、絵本の本文は、「Nursery Rhymes」の歌に合わせて歌うことができますが、本来の歌詞とは違っています。

Amazonでも購入できますよ!

今は本当に便利な時代ですね。Amazonを使えばほとんどの英語の絵本が手に入ります。

ペーパーバック版やボードブック版のある本もありますし、Amazonだと本の中の絵の一部を見ることができます。

Jane Cabrera氏の描く絵のかわいさにキュンキュンする方もいらっしゃるはずです!!

※ 現在、この「The Wheels On the Bus」は、もう廃版になっているようで、新品を買うことはできません。

まとめ

いかがでしたか?

日本の童謡も同じですが、古くから親しまれているもののいいところは、世代を超えて、一緒に歌えることです。

子どもがおじいちゃんおばあちゃんと一緒に楽しむことができますよね。私の娘も、いつか自分の子どもや孫と一緒に歌ったりできる日が来ればいいなと思います。

子どもさんと英語の歌に挑戦してみたいと思っている方、本来の歌詞とは違いますが、Jane Cabrera氏の本は、絵がかわいいのでおすすめです!!

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なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「英語で子育てのカテゴリ」を要チェックだね♪

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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