「副詞」という品詞は、「名詞以外を修飾する」という役割を持っています。
……と一言でまとめるとモヤっとしますよね。副詞って、いろんな意味・種類の言葉を寄せ集めた品詞ですから。
もっと深く理解するために、どういうものが副詞に含まれるかを具体的に見てみましょう。
ということで、今回は「5種類+その他」に分けて「副詞の種類」を詳しく紹介します。
目次
副詞とは
まず、「副詞」とは何かをかんたんに紹介しておきますね。
英語の「副詞(adverb)」とは、「名詞以外を修飾する」という役割の品詞です。
例えば「速く走る」の「速く(fast)」がそれに当たります。
She runs fast.
(彼女は速く走る)
この場合、「速く(fast)」という言葉が「走る(run)」という「動詞」に掛かっていますよね?
このような働きを持つ言葉を「副詞」と言います。
名詞以外であれば、「動詞」も「形容詞」も「副詞」も修飾できますよ。
さらに言うと、なんと「文全体」を修飾することだってOKです!
詳しくは、副詞についてのページをご覧ください。
5種類の副詞+その他
副詞は「その他の言葉」という意味でもあるので、副詞に含まれる言葉はかなり多いです。
いろいろ考え方はありますが、英語の副詞の種類は以下の「5種類+その他」と捉えると分かりやすいですよ。
5種類の副詞+その他
- 時間の副詞
- 場所の副詞
- 様態の副詞
- 程度の副詞
- 頻度の副詞
- その他の副詞
ここから、それぞれ順番に紹介していきますね!
時間の副詞(Adverbs of time)
まずは「時間の副詞」です。
名前の通り、「今」や「昨日」といった「時間」に関する副詞のグループですね。
「時間の副詞」は文頭や文末に置かれる場合が多いですよ。
こちらの例文では「yesterday(昨日)」と「already(すでに)」が「時間の副詞」です!
I bought a new game yesterday.
(昨日、新しいゲームを買ったよ)
I've already got it. LOL
(ソレ、すでに買ってるよーんw)
「時間の副詞」の一覧
「時間の副詞」には以下のような言葉が含まれます。
「時間」を表す副詞
- afterwards(その後で)
- already(すでに)
- after(後)
- before(前)
- early(早く)
- finally(最後に)
- immediately(即座に)
- lately(最近)
- later(後で)
- now(今)
- recently(最近)
- soon(まもなく)
- still(まだ)
- then(その時)
- today(今日)
- tomorrow(明日)
- yesterday(昨日)
- yet(すでに)
場所の副詞(Adverbs of place)
お次は「場所の副詞」です。
これも名前の通り「場所」に関する副詞のグループを指します。
例えば「near(近くに)」や「outside(外に)」といった言葉ですね。
「場所の副詞」は基本的に文末に置かれますよ。
こちらの例だと「here(ここ)」と「outside(外に)」がそうですね!
Hey, come here !
(お~い、こっち来なよ!)
I don't wanna go outside right now.
(今、外に行きたくない)
※「wanna」は口語で使われる「want to」の略。
ちなみに、オオカミさんの言っている「now(今)」は先ほど紹介した「時間の副詞」です。
「場所の副詞」の一覧
以下のような言葉が「場所の副詞」に含まれます。
「場所」を表す副詞
- abroad(海外に)
- above(上に)
- below(下に)
- downstairs(階下に)
- far(遠く)
- here(ここ)
- home(家に)
- near(近く)
- nowhere(どこにも~ない)
- outside(外に)
- there(そこ)
- under(下に)
- up(上に)
- upstairs(階上へ)
様態の副詞(Adverbs of manner)
続いては「様態の副詞」です。
……って、「様態」と言われても、ちょっとイメージ湧かないですよね(笑)
「様態」とは「様子や状態」のことで、「すぐに(quickly)」や「正しく(right)」といった言葉が含まれます。
「様態の副詞」は一般動詞の直前か文末に置かれることが多いですよ。
こちらの例でご確認ください。「very well(上手に)」と「slowly(ゆっくりと)」が「様態の副詞」に該当しますよ!
I don't touch-type very well.
(タッチタイピングが上手にできないんだ……)
Don't worry ! Just go slowly.
(大丈夫!ゆっくりやればいいんだよ)
「様態の副詞」の一覧
以下のような言葉たちが「様態の副詞」です。
「様態」を表す副詞
- accurately(正確に)
- badly(悪く)
- beautifully(美しく)
- carefully(気をつけて)
- expertly(専門的に)
- fast(速く)
- greedily(貪欲に)
- happily(幸せに)
- hard(一生懸命に)
- Kindly(親切に)
- loudly(大きく)
- quickly(すぐに)
- quietly(静かに)
- right(正しく)
- sadly(悲しく)
- slowly(ゆっくりに)
- suddenly(突然に)
- well(上手に)
様態の副詞は「形容詞+ly」の形が多いですよ!
「ly」が付くものが多い
- beautiful + ly = beautifully
- slow + ly = slowly
程度の副詞(Adverbs of degree)
さらに「程度の副詞」というグループもあります。
「程度」とは「わずかに(slightly)」や「十分に(enough)」といった言葉のことです。
「ベリーグッド(very good = とても良い)」の「very」も程度の副詞なんですよ。
程度の副詞は「形容詞の直前」で使うことができます。
こちらの例では「pretty(かなり)」と「too(〜すぎる)」が「程度の副詞」ですね。
This game is pretty fun !
(このゲーム、かなり面白い!)
Yeah. It's too exciting to stop it.
(うん、面白すぎてやめられないよ)
「助動詞・動詞の前」や「文頭・文末」にも置けるものもありますよ。
文頭・文末の例
- I absolutely will win the game.(私は絶対にその試合に勝つつもりだ)
- Thank you very much.(ありがとう!)
「程度の副詞」の一覧
「程度」の副詞には以下のようなものがあります。
「程度」を表す副詞
- absolutely(絶対に)
- almost(ほとんど)
- completely(完全に)
- enough(十分に)
- extremely(極端に)
- fairly(公平に)
- just(ちょうど)
- much(大いに)
- perfectly(完璧に)
- pretty(かなり)
- quite(まったく)
- really(本当に)
- remarkably(著しく)
- slightly(わずかに)
- so(とても)
- terribly(ひどく)
- too(~すぎる)
- totally(全体的に)
- utterly(すっかり)
- very(とても)
頻度の副詞(Adverbs of frequency)
5つ目のグループは「頻度の副詞」です。
「程度」とちょっと名前が似ていますが、「いつも(always)」や「時々(sometimes)」といった言葉が「頻度」ですよ。
代表的な「頻度」の副詞を「頻度が高い順」に並べると以下のようになります。
副詞を「頻度」の高い順に
- always(いつも)
- usually(たいてい)
- often(よく)
- sometimes(時々)
- seldom(めったにない)
- hardly(ほとんど~ない)
- never(決して~ない)
こちらの例文でご確認ください。
I sometimes lose in the game.
(私はときどきゲームで負けるよ)
Sometimes ? You always lose.
(ときどき? 君はいつも負けているよ)
「sometimes(ときどき)」と「always(いつも)」が「頻度の副詞」ですね。
「daily(毎日)」「weekly(毎週)」「monthly(毎月)」「yearly(毎年)」なども頻度の副詞です。
「頻度の副詞」の一覧
以下の言葉たちが「頻度の副詞」に含まれますよ。
「頻度」を表す副詞
- again(再び)
- always(いつも)
- daily(毎日)
- ever(今までに~)
- frequently(頻繁に)
- hardly(ほとんど~ない)
- monthly(毎月)
- never(決して~ない)
- occasionally(時々)
- often(よく)
- rarely(稀に)
- seldom(めったにない)
- sometimes(時々)
- twice(二度)
- usually(たいてい)
- weekly(毎週)
- yearly(毎年)
その他の副詞
最後は「その他の副詞」です。
これまでに紹介した5種類に入らないものは「その他」と考えておくと良いですよ。
例えば「personally(個人的に)」や「maybe(たぶん)」などですね。
接続詞と思われがちな「however(しかしながら)」も実は副詞なんです!
I want to buy some carrots. However, I have no money.
(私はニンジンを買いたい。しかーし!お金がないんだ)
You could say simply "Please lend me some money ".
(単純に「お金貸して」って言っていいんだよ)
※ 「しかし」と言いたいときは普通は「but」を使います。「however」は主に書き言葉です。
「その他の副詞」の一覧
以下の副詞は「その他」と考えておいてくださいね。
その他の副詞
- especially(特に)
- finally(最後に)
- generally(一般的に)
- however(しかしながら)
- mainly(主に)
- maybe(たぶん)
- particularly(特に)
- surprisingly(驚くほどに)
- personally(個人的に)
- simply(単純に)
まとめ
さて、今回は副詞の種類5種類+その他について紹介しました。
こうやって見ると、副詞は日常会話で頻繁に使われていることが分かりますね。
副詞の種類によって、入れる場所が文末だったり、動詞の前だったりと違いますが、使っていると慣れると思います!
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