英語の代名詞って? 代名詞の基本まとめ
今回は、英語の「代名詞」について紹介します。
簡単に言うと、「代名詞」というのは、学校の英語の時間にブツブツと覚える「あい・まい・みー・まいん!」のことです!
今回は「英語の代名詞」について、4つの種類から使い方・覚え方まで分かりやすく紹介します。
英語の「代名詞」について
まず、「代名詞とは何か?」をかんたんに紹介します。
代名詞とは?
「代名詞」とは、その呼び名の通り「名詞の代わりをする言葉」です。
代名詞とは?
名詞の代わりをする言葉
日本語で言うと「彼」とか「そいつ」のような言葉ですが、以下の例文をご覧ください。
John = 名詞
John is a singer.
(ジョンは歌手だ)
この文の主語の「John(ジョン)」は名詞です。
では、この「John」を「代名詞」に書き換えるとどうなるのでしょうか?
He = 代名詞
He is a singer.
(彼は歌手だ)
「John(ジョン)」の代わりに「He(彼)」という言葉で表されていますが、意味は同じですよね。
つまりこういうことが言えます。
John(名詞) = He(代名詞)
この「He(彼)」ように、名詞の代わりをする表現を「代名詞」と言います。
代名詞の役目
では、代名詞の役目は何でしょうか?
それはもちろん、省エネです。たとえばこんな文があったらどうでしょうか?
代名詞を使わない例
ピカソの描いた有名な絵画を国立新美術館で見てきました。
そのピカソの描いた有名な絵画はフランスのパリにある「ピカソ美術館」から運ばれたそうです。
国立新美術館でいろんな画家の絵を見ましたが、ピカソの描いた有名な絵画が一番好きです。
毎回「ピカソの描いた有名な絵画」って言うなんて、どう考えてもまどろっこしいですよね。
普通は「その絵」のような代わりになる言葉を使います。そのほうがスムーズにコミュニケーションが取れますから。
ちなみに「代名詞」は日本語には無い品詞なんです。日本語の文法では代名詞は「名詞」に含まれるためですね。
代名詞を英語でなんて言う?
英語では代名詞は「pronoun」という単語で、発音は「próʊnaʊn(プロナウン)」と言います。
日本語 | 代名詞 |
---|---|
英語 | pronoun |
発音記号 | próʊnaʊn |
辞書上での記号 | 「代」や「pron.」 |
代名詞の主な4種類
続いて、代名詞の種類を見ていきましょう。
いろいろな考え方があるのですが、英語の「代名詞」は主に以下の4種類(+その他)です。
文法書によっては5~7種類に分けている場合もありますが、普通に読み書きや会話をする分には4種類と覚えておけば十分です。
他にも「疑問代名詞」や「関係代名詞」などがありますが、だいぶマニアックです。
「所有代名詞(Possessive Pronouns)」は人称代名詞に含めています。
人称代名詞(Personal Pronouns)
まずは「人称代名詞」です。
「人称代名詞」とは、「I(私)」や「you(あなた)」などの「人・モノの代わりをする言葉」を指します。
人称代名詞の覚え方や一覧表はこちらをどうぞ!
再帰代名詞(Reflexive Pronouns)
代名詞の2つ目は「再帰代名詞」です。
再帰代名詞とは、「自分自身」を表す代名詞のことを言います。
「myself(私自身)」や「yourself(あなた自身)」のように、「~self」という言葉が再帰代名詞だと思えばOKですよ!(複数の場合は「~selves」になります)
再帰代名詞の使い方・種類
再帰代名詞は「目的語」のポジションで使う場合が多いです。
たとえば、以下の例文のような使い方をします。
I'm proud of myself.
(ボクは自分を誇らしく思う)
他には、いわゆる日本語の「日曜大工」を指す言葉である「DIY」も再帰代名詞を使った表現なんですよ!
なんと「Do It Yourself !(自分でやろう!)」の略だったんですね。
再帰代名詞は、それぞれの人称代名詞に対応して以下の8種類が存在します。
再帰代名詞は8種類
- myself(私自身)
- yourself(あなた自身)
- himself(彼自身)
- herself(彼女自身)
- itself(それ自身)
- ourselves(私たち自身)
- yourselves(あなた自身)
- themselves(彼ら・彼女ら・それら自身)
指示代名詞(Demonstrative Pronouns)
3つ目の代名詞は「指示代名詞」です。
たとえば、「this(これ)」や「that(あれ)」を指示代名詞と言います。
そう。まさに名前の通り、どこかを指す言葉を「指示代名詞」と呼ぶんですよ!
日本語で言うところの「こそあど言葉」みたいなものですね。
指示代名詞の種類は、基本的には4つしかありません。
話者からの距離が「近いか/遠いか」と、対象が「単数か/複数か」の組み合わせで、以下の一覧表のようになりますよ。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
近い | this(これ) | these(これら) |
遠い | that(あれ) | those(あれら) |
マニアックなところに踏み込めば、他に「such(そのような)」や「so(そう)」も指示代名詞に当たります。
不定代名詞(Indefinite Pronouns)
最後は「不定代名詞」です。
不定代名詞とは、「all(ぜんぶ)」や「some(いくつか)」のように、漠然と不特定の人・モノを指す言葉です。
代名詞の中では、最もいろいろな言葉がありますよ。
不定代名詞の種類
具体的には、「不定代名詞」には以下の言葉たちが含まれます。
不定代名詞の例
「~body」「~one」や「~thing」はすべて「不定代名詞」ですよ!
不定代名詞「one」の使い方
代表的な不定代名詞として、「one」の使い方を紹介しておきますね。
oneはもちろん数字の「 1 」を表す名詞ですが、会話や文章で既に出てきた「不特定の可算名詞(単数)」の代わりに使える不定代名詞でもあるんです(複数形になると「ones」になります)。
たとえば、以下の例文のような使い方ができますよ。
Oh, I forgot to bring an eraser. Do you have one?
(あ、消しゴムを持って来るの忘れた! 1個貸してくれる?)
この場合、「an eraser(1個の消しゴム)」を「one」という代名詞で置き換えています。このように、「one」は「a+名詞」の代わりに使えるんですね。
「it」は特定の可算名詞を指す
ちなみに、「it」も似たような使い方ができますが、実は「one」とは違う場合に使います。
「it」は「特定の可算名詞(単数)」を指すときに使えます。
以下のような場合ですね。
I've lost my iPhone. Do you know where it is?
(アイフォンを無くしちゃったんだ。どこにあるか知ってる?)
この場合、「どれでもいいから1台のアイフォン(不特定)」じゃなくて「私のアイフォン」という特定のモノを指しますよね?こういうときは「one」じゃなくて「it」なんです。
ちなみに、複数の場合は「them」、不可算名詞の場合は「some」を使いますよ!
その他の代名詞
最後に、その他の代名詞も少しだけ紹介しておきますね。
1疑問代名詞(Interrogative Pronouns)
疑問文で使うような「誰」や「どれ」のような言葉を「疑問代名詞」と言います。
たとえば、以下のような使い方ができますよ。
Who play the piano?
(誰がピアノを弾くの?)
「who」や「which」や「what」などが疑問代名詞に含まれます。
2関係代名詞(Relative Pronouns)
「文と文をつなぐ」働きをするのが、「関係代名詞」という言葉です。
たとえば、以下のような2つの文があったとします。
- Do you know that boy?(あの少年を知っていますか)
- He is running over there.(彼は向こうを走っている)
2つの文ともに、同じ少年のことを語っているので、以下のように一つの文にまとめられるんです!
Do you know that boy who is running over there ?
(向こうで走っている少年を知っていますか)
ここで注目したいのが、この2つの文をくっつけている「関係代名詞」の「who」。
関係代名詞には、以下のような言葉がありますよ。
関係代名詞の種類