世の中には留学しなくても英語を自在に操れる人もいます。
なんともうらやましい話ですが、そんなことができる人は一体どんなことをしているのでしょうか。
この記事では、『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』という本をご紹介します。
目次
著者の齋藤 兼司 氏について
本書『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』の著者は齋藤 兼司(さいとうけんじ)氏です。
齋藤氏は現在、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントとしてご活躍中。
20年以上にわたり、2,000人以上の指導歴があり、経験も「豊富」どころではないぐらいのレベルだと言えるでしょう。
高校時代は英語がニガテだった
そんな齋藤氏ですが、高校時代は英語が大のニガテだったんだとか。
本書にも、次のようなエピソードがあります(太字はサトによる)。
私の通っていた都立高校では、週に2回ほどネイティブの先生が担当する会話クラスがありました。ある会話クラスの時間、アメリカ人の先生が、私の名前を呼び、こう質問したのです。 “Kenji, Where do you live?” その瞬間、私の頭の中は真っ白になり、英語がまったく出てきませんでした。
齋藤 兼司著『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』(2014年 KADOKAWA)より引用しました
中学・高校と英語を勉強しても、かんたんなやりとりもできなかったわけですね。
母語を習得するのと同じ方法で英語を学習
日本の英語教育に疑問を感じた著者の齋藤氏は、母語を身につけるのと同じ方法で英語を学習しました。
その学習が、次のような結果を生みます(太字はサトによる)。
さまざまな試行錯誤を繰り返しましたが、その方向転換の結果、一度も留学することなく、4年後の22歳のときには映画の英語が理解でき、ネイティブ相手にディベートをしても勝てるほどの英語力を身につけることができました。
齋藤 兼司著『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』(2014年 KADOKAWA)より引用しました
母語を習得するのと同じ方法で英語を身につけられたわけですね。
お子さんは全員バイリンガル
ちなみに、齋藤先生はお子さんが3人いらっしゃるんですが、全員バイリンガルなんだそうです。
お子さんがゲームをしている様子が動画で上がっていましたので、ぜひご覧ください。
発音がめっちゃきれいですよね!
でも、お子さんも留学していないんですよ。
このような、すばらしい結果を生んだ学習法は、どんなものなのでしょうか?
本書で紹介されている「日本語を使わないで英語を学習する」方法とは?
ここでは、本書で紹介されている学習方法の例をご紹介します。
一言でいうと、日本語を使わないで英語を学習する方法です。
日本語を使わずに、英語を学ぶことなんてできるの……?
……と思ったかもしれませんね。
それが、できるんですよ。そのやりかたを紹介していきますね。
子ども用の「英英辞典」で学習
本書ではまず単語を学習することを提案しています。
ここで登場するのが、
子ども用の英英辞典(『Longman Children’s Picture Dictionary with CDs: With Songs and Chants』)です。
この英英辞典には日本語はなく、あるのはイラストと英語だけ。
なので、日本語を使わなくても英語が学習できますよね。
CDもついているので、音声も確認できる「優れもの」です。
今さら子ども用の辞典を使わないといけないの……?!
……と思ったかもしれませんが、「母語を習得するのと同じ方法で英語を学習する」わけですから、筋は通っていますよね。
それに、子ども用の本からも学ぶことはたくさんあります。
わたしも、英語の絵本を見ていて知らない単語に出合うこともありますし。
「母語を習得する方法」で英語を学習する
話をもとに戻しましょう。具体的には、単語の学習は次のとおり進めます。
単語学習の進め方
- 音声を聞いて、そのイメージを浮かべる
- 英英辞典にあるイラストだけを見て、単語を声に出す
- 英英辞典のスペル(単語)を見て、イメージを浮かべる
詳しいことは本書に譲りますが、まさに母語を習得するプロセスと同じではないでしょうか。
まず1音声を聞き、2真似して口に出し、3文字と結びつけているわけですから。
この単語の学習は、1か月程度で終わります。
その後、文についても同じようなプロセスで学習を進めます。必要な期間は、2か月。
教材や学習方法など、詳しくは本書をご覧ください!
3か月で「英語の頭」が完成
単語学習の1か月プラス、文の学習にかかる2か月で、合計3か月ですね。
本書によると、この3か月で「英語の頭」が完成するんだそうです!
と言っても、ここで終わりではありません。この時点で「英語力を伸ばす準備が整った」に過ぎない
と書かれています。
3か月はあくまで準備期間なんですね。とは言え、こういう時間的な目安がわかるのは、ありがたいポイントです。
そして、「英語の頭」が完成したら、今度は技能別に英語力を伸ばす方法も紹介してくれるんです。
「技能」というのは、「聞く」「読む」「話す」「書く」のことですね。
技能別の学習方法とは
では、技能別の学習方法はどのようなものなのでしょうか。
例えば、「聞く」については、次の3つの能力が必要です。
「聞く」のに必要な能力
- 英語の音を拾う能力
- 拾った音を英語として認識する能力
- 認識した英語をイメージで理解する能力
本書では、この3つの能力を個別に鍛える方法が具体的に紹介されています。
たとえば、次のようなことが分かるのです。
- どんなレベルの英語を聞くのか
- 何回ぐらい聞くのか
- 聞きながらどんな活動をするのか
なので、迷うことなく学習をすすめることができますよ!
「聞く」時間は最低1000時間
ちなみにトータルでは、最低1000時間ほど聞く必要があるんだそうです。
1日3時間で、1年かかるわけですね。
1000時間と言えば、「ヒアリングマラソン
」という通信教育が、1000時間聞くことを目標にしています。
興味があれば、ぜひ見てみてください。
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まとめ
この記事では、『留学しないで「英語の頭」をつくる方法』という本をご紹介しました。
日本語を使わずに、英語力を上げる方法が具体的に分かる良書です。
無料でも読めますので、ぜひ一度目を通してみてくださいね!
英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。
次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!