今回は助動詞のお話です。助動詞は全部で15個ほどあるのですが、まずは基本となる5つを覚えるのがおすすめです。
ということで、その5つの助動詞と、覚えるコツを紹介します!
基本的な5つの助動詞とは?
中学校の英語の時間には「助動詞」を学びます。
その中でもこちらの5つが実際の会話でもよく登場するんですよね。
基本的な助動詞5つ
- will(意志)
- can(可能性)
- may(許可)
- must(強制・圧力)
- should(当然・義務)
この5つが助動詞の基本の5種類ですが、丸暗記するのは大変ですよね。
たとえば、「will」の意味を辞書で引くと以下のようにズラーっと多くの日本語訳が出てきます。
「will」の意味
- ~しよう
- ~するつもりだ
- ~だろう
- ~してくれませんか
これらをいきなり全部覚えるのは大変ですよね。
そこで覚え方を伝授します!
基本的な5つの助動詞の覚え方
基本的な5つの助動詞を覚えるときは、ちょっとしたコツがあります。
それは基本となる「イメージ」をとらえることです。
では、ここからは5つの基本的な助動詞のイメージをイラストつきで紹介していきます。
それぞれの助動詞の「イメージ」をつかんでみてくださいね。
Will(意志)
まずは「will」です。基本イメージは「意志」です。
「やるぞ!」と意志をもってなにかを思うとき、拳をグッとにぎりませんか? そこでこのイメージです。
「 W 」の文字が、グッと意志を込めてにぎった拳に見えませんか?
このイメージで覚えてくださいね。
未来形
たとえば主語が「私」の場合は、「I will 〜」で「私は~する意志がある」というふうになります。
これってつまり……
「will」の意味
私は~する意志がある
私は~するつもりだ
……という意味(訳)になりますよね。
I will go shopping tomorrow.
(明日、あたしは買い物に行くつもりだよ)
主語が「she」ならば、こうなります。
「she」が主語の場合
彼女は~する意志がある
彼女は~するだろう
She will go shopping tomorrow.
(明日、彼女は買い物に行くだろう)
よく「will」は「未来形」として説明されますが、「will」が「(これから)そうする意志を持つ」という意味だから、結果として未来の形になっているんですよ。
ちなみに「be going to」との違いについてはこちらを。
疑問形では「依頼・お願い」に
さらに、「will」を疑問文で使ってみましょう。
「Will you~」の形で使うと「あなたは~する意志がありますか?」という意味です。
これを上手な日本語に訳すと……
「will」の疑問文
あなたは~する意志がありますか?
~してもらえますか?
こんなふうに「依頼・お願い」の意味にもなります。
Will you close the door?
(ドアを閉めてくれますか?)
覚えておいてほしいのは、これらの日本語訳は
あくまで日本語訳です。
英語のネイティブスピーカーは、「肯定文は『未来形』で、質問になると『依頼』の意味だから……」と思っては使っていません。
とにかく、こちらのイメージを覚えておいてくださいね!
Will
意志
Can(可能)
お次は、英語でも頻繁に見かける「can」です。
「can」は「可能」という基本イメージを持った助動詞です。
「いいよ!」と「可能」を指で表現するとこんな「グッ!」っていうサインをしますよね。
こんな感じで、「 C 」の文字が「OK(可能だよ!)」というイメージで覚えてください。
「可能」の「〜できる」
「can」ですが、基本的には「可能」の意味のままシンプルに「~できる」という意味で使います。
You can do anything if you believe in yourself.
(自分を信じれば、何でもできるよ)
疑問形「Can I 〜 ?」で「許可」
さらに「Can I ~ ?」の形で疑問形にすれば「私は~することが可能ですか?」という意味になります。
これを上手な日本語訳にするとこうなります。
「Can I」で許可
私は~することが可能ですか?
~してもいいですか?
そう。「許可」という意味にもなるんですね。
Can I use your pen ?
(君のペンを使ってもいい?)
「Can you 〜 ?」で「依頼・お願い」
他には、「Can you ~ ?」の形で質問形にしてみましょう。
「あなたは~することが可能ですか?」という意味になりますよね。
これも上手に訳してみると……
「Can you」でお願い
あなたは~することが可能ですか?
~してもらえますか?
そうです。「依頼・お願い」の意味としても使えます。
Can you keep a secret ?
(秘密を守ってもらえますか?)
そういえば、さっき見た「Will you 〜?」も「依頼」でしたね!
先ほど見た「Will you 〜 ?」の依頼と比べると何が違うのでしょうか?
Will you 〜 ? (意志) |
〜する意志はありますか? (〜してくれますか?) |
---|---|
Can you 〜 ? (可能) |
〜することは可能ですか? (〜してくれますか?) |
実は「Can you 〜 ?」より「Will you 〜 ?」の方が「強い依頼」になります。これも「will(意志)」と「can(可能)」という2つのイメージを理解していれば納得ですね!
さらには「can」も「will」も、それぞれ過去形「could」「would」にすると、「~してくださいますか?」という丁寧なニュアンスになりますよ。
Can
可能
May(許可)
そして、助動詞「may」の基本イメージは「許可」です。
許可をするときにはスッと手を出しますよね。こちらのように「どうぞ」という感じで。
「May」の「 y 」の文字が「どうぞ(やってもいいですよ!)」と許可を促す手に見えてきませんか? これで覚えて下さい。
目上の人には使えない「許可」
例えば「You may go now.」と言った場合、どうなるのでしょうか。
「may」で許可
今、あなたには行く許可がある
行っていいですよ
こんな訳になりますね。
You may go to the bathroom.
(トイレに行ってもいいですよ)
ただし、この使い方には注意点があります。
「可能」を表す「can」とは違って、「may」はまさに「許可(を与える)」という意味です。
つまり、許可は上の立場から下の立場へ行われるものなので、目上の人には使わないでくださいね。
疑問形「May I 〜 ?」なら「許可を求める」
疑問文で「May I ~ ?」という形で使えば、「~してもいいですか?」という相手に許可を求めるニュアンスになります。
「May I」で許可を求める
私に〜する許可はありますか?
私が〜してもいいですか?
上で見た「Can I ~ ?」も「許可」なのですが、「May I 〜 ?」の方が改まった言い方です。
これも2つの助動詞のイメージを理解していれば分かりやすいです。
Can I 〜 ? (可能) |
私は〜することは可能ですか? (〜してもいいですか?) |
---|---|
May I 〜 ? (許可) |
私に〜する許可はありますか? (〜してもいいですか?) |
「may」はもともと「許可を求める」ときに使う助動詞のため、正式なんですね。
なので、学校の先生に許可を求めるときなんかは「May I 〜 ?」を使うのが適切です。
May I ask you a question ?
(質問してもいいですか?)
「May」には「〜かもしれない」という意味も
また、「may」は「可能性を広げる許可がある」ということで「~かもしれない」という推量の意味にもなります。
He may be a lier.
(彼は嘘つきかもしれない)
ちなみに、「may」の過去形の「might」も「~かもしれない」という意味ですが、「may」よりも確信度が低いニュアンスになりますよ。
May
許可
Must(強制・圧力)
「must」は「強制・圧力」の基本イメージを持った助動詞です。
圧力といえばこんなふうに上から押しつぶされるイメージでしょうか?
「強制・圧力」によって、「 M 」の文字が押しつぶされているようなイメージで覚えて下さい。
「〜しなければならない」という「強制」
まず、「~しなければいけない」という抑圧のある意味で最もよく使います。
You must study English hard.
(君は英語を一生懸命勉強しなければいけない)
「have to」も同じような意味ですが、「must」の方が圧倒的に強制力が強いです。
ただし、使い方(言い方)によっては「絶対~しなくちゃ!」という強いオススメの意味としても使えますよ!
You must go to the restaurant.
(あのレストランは絶対行った方がいいよ!)
口調や言い方も重要で、言い方によってはぜんぜん重苦しさはありません。
「〜に違いない」という「確信」の意味に
さらに、強い圧力のイメージから「~に違いない」という確信の意味にもなります。
He must be rich.
(彼はお金持ちに違いない)
こちらにも重苦しさはありませんよ。
否定形では「禁止」の意味に
否定形の「must not」にすると、強い強制力のイメージから「~してはいけいない」という「禁止」の意味になります。
You must not enter the room.
(その部屋に入ってはいけません)
こちらは非常に強い言い方です。
注意をしたいのは「must」に似た意味を持つ「have to」の否定形「don't have to」。
こちらは「禁止」の意味はなく、「する必要はない」という「〜しなくてもいい」という意味になります!
Must
強制・圧力
Should(当然・義務)
最後は「should」です。こちらは「当然・義務」という基本イメージを持っています。
「キミはこうすべきだ!」というとき、指でビシッと指して言うようなイメージはありませんか?
「Should」の「 S 」の文字がビシッと「こうしなさい!(義務)」を示すイメージで覚えて下さい。
「〜すべき」という義務
義務感のイメージから、こんな意味でよく使われます。
「should」で義務
~する義務がある
~するべきだ
You have a fever ? You should stay home.
(熱がある? 家に居るべきだ!)
ただし、言い方によれば、重苦しい義務感ではなく「やってみたら?」という軽い提案にも頻繁に使われます。
This is good ! You should try !
(これ美味しい! 君も食べてみなよ!)
「〜なはずだ」という「可能性」
また「当然~である」というイメージから「~なはずだ」という「可能性」の意味にもなります。
She should call me tonight.
(彼女は今夜、ボクに電話するはずだ)
ちなみに「should」は「shall」という助動詞の過去形ですが、「shall」は日常会話ではほとんど使われません。
もともとの「shall」よりも過去形の「should」の方が圧倒的に使われるという不思議な(?)助動詞です。
Should
当然・義務
まとめ
さて今回は、基本的な5つの助動詞の覚え方を紹介しました。
助動詞は日常会話で毎日、頻繁に使われます。
いろんな助動詞が存在しますが、今回紹介した5つをまず覚えておくことをオススメしますよ♪
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