今回は「形容詞」と「副詞」の見分け方についてです。
どちらも、ほかの言葉を修飾するという特性があるので混乱しそうですが、違いを見分けるにはコツがあります。
まず最初に形容詞と副詞の違いを一言で説明すると、このようになりますよ。
つまり、名詞を修飾することばが「形容詞」で、名詞以外を修飾することばが「副詞」ということです。
英語の「形容詞」と「副詞」は似ている?
英語を勉強していると、誰もがこんな疑問を抱くことでしょう。
形容詞と副詞って似てるけど、違いは何なの?!
そう。英語の「形容詞」と「副詞」って似ていて、私が塾で教えていても頭を悩ます生徒の多い「英文法あるある」の一つですね(笑)。
英語の「形容詞」と「副詞」が似ている理由
なぜ英語の形容詞と副詞が似ていて、混乱しそうになるのかというと、どちらもこんな性質があるからです。
形容詞と副詞の性質
ほかの言葉を修飾する
そうです。形容詞も副詞も「なにかの言葉を修飾する」という特性があるんです。
「修飾する」とは?
「修飾する」というのは、日本語で言うと「美味しいイチゴ」の「美味しい」のような言葉のことです。
「イチゴ」という言葉(名詞)を具体的に伝えるために「美味しい」という言葉で詳しく伝えていますよね?
まるで「イチゴ」という言葉をイキイキと伝えるために着飾っている(修飾している)ようです。
この場合「美味しい」という言葉は「『イチゴ』にかかっている」のような表現で言われます。
英語の「形容詞」と「副詞」の違いとは?
英語の「形容詞」と「副詞」が似ている話をしましたが、しっかりと見分ける方法はあるんです!
それが以下の3つのポイントです。
形容詞・副詞の見分け
- 「名詞」を修飾しているかどうか?
- その単語を外しても意味が通じるか?
- 語尾のパターンは?
ではこの見分け方を詳しく見てみましょう。
「名詞」を修飾しているかどうか?
まず、形容詞(限定用法)は「名詞」を修飾するのに対して、副詞は「名詞以外」を修飾します。
- 形容詞名詞を修飾
- 副詞名詞以外を修飾
例えば、以下の例文をご覧ください。
形容詞の例
He is a lucky guy.
(彼はツイてるやつだ)
「lucky(ツイてる)」は「guy(奴)」という名詞を修飾しているので、「形容詞」ですね。
しかし、以下の文の「Luckily(幸運に)」は、文全体を修飾しているので「副詞」です。
副詞の例
Luckily, I got a ticket.
(幸運にも、ボクはチケットを手に入れた)
その単語を外しても意味が通じるか?
もう1つの見分け方として「その単語を外してみる」という方法があります。
文の構造上「副詞は無くても意味が通じる」という考え方があるため、外してみても文章が成り立てば「副詞」というわけですね。
例えば「Your are always stupid.(キミはいつも愚かだ)」という文の場合。「stupid(愚かだ)」という形容詞を抜いてしまうと、どうなりますか?
形容詞は略せない
You are always ...
(キミはいつも……)
......
......
What !? What are you going to say ??
(何?! キミはいつも……なに??)
「キミは……」となってしまい、キミが何なのか意味不明ですよね!
でも「always(いつも=副詞)」を省略しても、「キミは愚かだ」となるだけで、文の意味は問題なく通じます。
形容詞は省略できない
- You are always
stupid.(形容詞省略できない) - You are
alwaysstupid.(副詞省略可能)
こちらは形容詞の「叙述用法」だけに対応していますが、こうやって形容詞と副詞の違いを見つけることもできますよ。
語尾のパターンは?
そして最後は「語尾」のパターンで見分ける方法です。
英単語の語尾(単語の後ろの部分)の特徴によっては「形容詞にしか無い」という特徴のものがあります。
形容詞にしかない語尾がある
例えば「reasonable(妥当な)」の「-able」や「dangerous(危険な)」の「-ous」。
こういうスペルを見たら「あ、形容詞だ!」と思ってくれてOKですよ!
ほかにも形容詞の「語尾(単語の最後の部分)」によく現れる例を見てみましょう。
-able, ible | reasonable, possible |
---|---|
-ar | popular, familiar |
-ful | beautiful, wonderful |
-ic,-ical | romantic, musical |
-ious,-ous | precious, dangerous |
-ish | selfish, childish |
-ive | native, creative |
-less | endless, homeless |
-ant | important, instant |
-ent | excellent, independent, |
-y | pinky, milky |
これはある程度慣れが必要ですが。
語尾に「-ly」がつく例
そして、逆に英語の副詞の形は語尾に「-ly」が付くものが多いです。
たとえばこういうものがあります。
語尾に「-ly」が付く例
- usually(たいてい)
- probably(おそらく)
- suddenly(突然に)
- quickly(すぐに)
- carefully(気をつけて)
ただし「-ly」が語尾に付いたら、イコール「副詞」ではありません。
中には「-ly」のつく「形容詞」もあるので注意が必要です。
基本的に、このようなルールがあります。
副詞/形容詞「-ly」の違い
- 副詞…… happily
形容詞 + ly(happy+ly = happily) - 形容詞…… friendly
名詞 + ly(friend+ly = friendly)
形容詞でも副詞でもある言葉
さて、ここまで「形容詞」と「副詞」の見分け方を見てきましたが、超ややこしい単語が英語にはあります。
それは「fast(速い・速く)」や「long(長い・長く)」のような言葉です。
こちらの2つの「fast」は片方は「形容詞」でもう片方は「副詞」です。
2つの「fast」
- She is fast(彼女は速い)
- She runs fast.(彼女は速く走る)
こんなふうに、英語には「形容詞でも副詞でもある」という単語も少なくないんです!
そんなときは上で紹介したような「見分け方」で区別してくださいね。
- 形容詞の「fast」
She is fast.(彼女は速い) - 副詞の「fast」
She runs fast.(彼女は速く走る)
まとめ
さて、今回は形容詞と副詞の見分け方……という誰もが突き当たる壁について紹介しました。
「fast」のように形容詞にも副詞にもなる単語がありますが、今回紹介した「見分け方」でバッチリですね♪
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