日本語で、形容詞をたくさんつないでなにかを表すとき、次のように言います。
例
赤くて大きくて丸くてツルツルして美味しそうな飴
こんなふうに、たくさんの形容詞をつないで表現できますよね。
これはもちろん、英語でも同じなのですが、大きな1つのルールがあるのです。
今回は英語の形容詞をつなげるときの順番について紹介します。
英語の形容詞を繋げるときの順番は?
では「形容詞を重ねて使うときの順番・位置」についてお話しします。
まず最初にお伝えしたいのが1つの名詞に対して、形容詞はいくつ繋げて使ってもかまわないということです。
基本は主観から客観へ
例えば「黒い髪(black hair)」だけじゃなく、もっと形容詞を繋げてみましょう。
例
黒くて長い美しい髪
この日本語を英語にしたいとき次のような形容詞を使います。
3つの形容詞
実は英語では「形容詞を使う順番のルール」が決まっているのです。
「本人の好きなように並べればいいんじゃね?」と思うんですけどね(笑)。
そして、そのルールとはズバリ
「主観から客観」です。
形容詞の順番は
主観客観
形容詞の順番は「主観 → 客観」
はい。ちょっとわかりづらいですよね(笑)
たとえば、先ほどの「黒くて長い美しい髪」を言いたい場合で考えてみましょう。
この中で、もっとも「人によって考えが違う(=主観)」ものはどれですか?
主観はどれ?
そう「美しい」ですよね。
同じ髪を見ても「すごくきれい!」と思う人もいれば、失礼ながら「え~、そうかぁ?」と思う人もいますからね。
「黒くて長い美しい髪」の場合は、以下のように「美しい(beautiful)」が真っ先にきて「long」「black」に続くのです。
まずは「beautiful」から
beautiful long black hair
「黒い」は誰が見てもそうだけど「長い」は人によってちょっと感覚が違いますよね?
だから「long(長い)」が先で、最も客観的な「black(黒い)」が最後に来るわけです。
なんだかパズルみたいで面白いですよね~。
形容詞の細かい順番
細かい順番は、以下のようになっていますよ。
意見・感想・評価(opoinon)
まず、もっとも主観的な言葉が「意見・感想・評価」です。
lovely | かわいい |
---|---|
delicious | 美味しい |
easy | 簡単な |
stupid | 愚かな |
unusual | 普通じゃない |
amazing | 素晴らしい |
「かわいい」「美味しい」のような感想は、その人によってまったく変わってきますからね。
大きさ(size)
次に主観的な形容詞は「大きさ」を表すものです。
big | 大きい |
---|---|
small | 小さい |
tall | 背が高い |
short | 背が低い |
narrow | 狭い |
wide | 広い |
「大きい」などの表現は、相対的な表現で、個人が考える大きさが基準になります。
150cmの人から見れば「170cm」は「背が高い」ですが、190cmの人から見れば「背が低い」です。
物理的品質(physical quality)
そして3番目に来るのは「物理的品質」です。具体的にはこちらのようなもの。
thin | 細い |
---|---|
rough | 荒い |
dirty | 汚い |
形(shape)
そして、「形」です。
round | 丸い |
---|---|
rectangular | 長方形の |
square | 四角い |
flat | 平らな |
古さ・新しさ(age)
そして「古さ・新しさ」です。
old | 古い |
---|---|
young | 若い |
new | 新しい |
これも相対的な表現ですね。
自分を軸に歳下なら「若い」という表現を使います。
色(color)
お次は「色」です。色はかなり客観的になってきますよね。
white | 白い |
---|---|
red | 赤い |
dark | 暗い |
vivid | 色鮮やかな |
ただ、オレンジ色も、濃くなってくると赤に見える人もいますし、じゃっかん主観性が残っています。
ちなみに、日本語では赤・青・黒・白の4つだけが「〜い」を伴い、形容詞になります(「黄色」「茶色」も伴える)。
そのほかのものは「〜の」を使い「緑のバッグ」のように言いますね。
所属・出身(origin)
そして、所属や出身です。これは客観的で、主観の入るスキはありません。
Japanese | 日本の |
---|---|
Asian | アジアの |
Buddhist | 仏教の |
素材(materials)
続くのは「素材」です。これは完全に客観ですね。
wooden | 木製の |
---|---|
metallic | 金属製の |
paper | 紙製の |
plastic | プラスチック製の |
cotton | 綿製の |
leather | 革製の |
ちなみに、「綿あめ」は英語で「cotten candy」と言います。
型・種類(type)
そして「型・種類」です。
general-purpose | 用途の広い |
---|---|
four-sided | 四辺を持つ |
L-shaped | L字型の |
まぎれもなく客観的ですね。
目的(purpose)
最後に来るのは「目的」です。「分詞」の形を取るものが多いですね。
cleaning | 洗浄の |
---|---|
shopping | 買い物の |
cooking | 料理の |
たとえば「cleaning ability(洗浄能力)」のようなものは、もはや名詞とは切り離せない関係です。
このように、「主観的な自分の意見客観的な描写」という順番に形容詞は使っていってくださいね!
まとめ
さて、今回は英語の形容詞を複数繋げるときの順番についてまとめました。
もちろん、順番が違っていても意味は通じますし、とっさには完璧に言えないです。
文法の基礎として知っておくことは大切なので「主観的な形容詞」「客観的な形容詞」の順番は覚えておいてくださいね。
ちなみに、英語の勉強をしている人にオススメの勉強法があります。
それはスキマ時間に動画で学べるスタディサプリENGLISHというTOEICなどの勉強に特化したアプリです。
オススメしている理由はこちらになります。
オススメする理由
- 無料ではじめられる
- スマホアプリなので続けやすい
- 解説動画がわかりやすい
- 実際に英語を使う力も鍛えられる
とくに有名な英語教師である関 正生 先生の動画がすばらしいのです。
ほんとうにわかりやすい!
しかも今ならお得なキャッシュバックまであるので、チェックしないと損しますよ♪
7日間無料で試せます!
登録も超かんたん!
7日間無料でお試しできる♪
英語の品詞について気になることがあればコチラの記事からどうぞ♪