英語の形容詞をつなげるときの順番とは? 主観 → 客観に繋げろ!

サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

日本語で、形容詞をたくさんつないでなにかを表すとき、次のように言います。

赤くて大きくて丸くてツルツルして美味しそうな飴

こんなふうに、たくさんの形容詞をつないで表現できますよね。

これはもちろん、英語でも同じなのですが、大きな1つのルールがあるのです。

今回は英語の形容詞をつなげるときの順番について紹介します。

英語の形容詞を繋げるときの順番は?

では「形容詞を重ねて使うときの順番・位置」についてお話しします。

まず最初にお伝えしたいのが1つの名詞に対して、形容詞はいくつ繋げて使ってもかまわないということです。

基本は主観から客観へ

例えば「黒い髪(black hair)」だけじゃなく、もっと形容詞を繋げてみましょう。

黒くて長い美しい髪

この日本語を英語にしたいとき次のような形容詞を使います。

3つの形容詞

  • black(黒い)
  • long(長い)
  • beautiful(美しい)

実は英語では「形容詞を使う順番のルール」が決まっているのです。

「本人の好きなように並べればいいんじゃね?」と思うんですけどね(笑)。

そして、そのルールとはズバリ
「主観から客観」です。

形容詞の順番は
主観客観

形容詞の順番は「主観 → 客観」

はい。ちょっとわかりづらいですよね(笑)

たとえば、先ほどの「黒くて長い美しい髪」を言いたい場合で考えてみましょう。

この中で、もっとも「人によって考えが違う(=主観)」ものはどれですか?

主観はどれ?

  • 黒い
  • 長い
  • 美しい

そう「美しい」ですよね。

同じ髪を見ても「すごくきれい!」と思う人もいれば、失礼ながら「え~、そうかぁ?」と思う人もいますからね。

「黒くて長い美しい髪」の場合は、以下のように「美しい(beautiful)」が真っ先にきて「long」「black」に続くのです。

まずは「beautiful」から

beautiful long black hair

「黒い」は誰が見てもそうだけど「長い」は人によってちょっと感覚が違いますよね?

だから「long(長い)」が先で、最も客観的な「black(黒い)」が最後に来るわけです。

なんだかパズルみたいで面白いですよね~。

形容詞の細かい順番

細かい順番は、以下のようになっていますよ。

意見・感想・評価(opoinon)

まず、もっとも主観的な言葉が「意見・感想・評価」です。

意見などを表す形容詞の例
lovely かわいい
delicious 美味しい
easy 簡単な
stupid 愚かな
unusual 普通じゃない
amazing 素晴らしい

「かわいい」「美味しい」のような感想は、その人によってまったく変わってきますからね。

大きさ(size)

次に主観的な形容詞は「大きさ」を表すものです。

大きさを表す形容詞の例
big 大きい
small 小さい
tall 背が高い
short 背が低い
narrow 狭い
wide 広い

「大きい」などの表現は、相対的な表現で、個人が考える大きさが基準になります。

150cmの人から見れば「170cm」は「背が高い」ですが、190cmの人から見れば「背が低い」です。

物理的品質(physical quality)

そして3番目に来るのは「物理的品質」です。具体的にはこちらのようなもの。

物質的品質を表す形容詞の例
thin 細い
rough 荒い
dirty 汚い

形(shape)

そして、「形」です。

形を表す形容詞の例
round 丸い
rectangular 長方形の
square 四角い
flat 平らな

古さ・新しさ(age)

そして「古さ・新しさ」です。

古さ・新しさを表す形容詞の例
old 古い
young 若い
new 新しい

これも相対的な表現ですね。

自分を軸に歳下なら「若い」という表現を使います。

色(color)

お次は「色」です。色はかなり客観的になってきますよね。

色を表す形容詞の例
white 白い
red 赤い
dark 暗い
vivid 色鮮やかな

ただ、オレンジ色も、濃くなってくると赤に見える人もいますし、じゃっかん主観性が残っています。

ちなみに、日本語では赤・青・黒・白の4つだけが「〜い」を伴い、形容詞になります(「黄色」「茶色」も伴える)。

そのほかのものは「〜の」を使い「緑バッグ」のように言いますね。

所属・出身(origin)

そして、所属や出身です。これは客観的で、主観の入るスキはありません。

所属・出身を表す形容詞の例
Japanese 日本の
Asian アジアの
Buddhist 仏教の

素材(materials)

続くのは「素材」です。これは完全に客観ですね。

素材を表す形容詞の例
wooden 木製の
metallic 金属製の
paper 紙製の
plastic プラスチック製の
cotton 綿製の
leather 革製の

ちなみに、「綿あめ」は英語で「cotten candy」と言います。

型・種類(type)

そして「型・種類」です。

型・種類を表す形容詞の例
general-purpose 用途の広い
four-sided 四辺を持つ
L-shaped L字型の

まぎれもなく客観的ですね。

目的(purpose)

最後に来るのは「目的」です。「分詞」の形を取るものが多いですね。

目的を表す形容詞の例
cleaning 洗浄の
shopping 買い物の
cooking 料理の

たとえば「cleaning ability(洗浄能力)」のようなものは、もはや名詞とは切り離せない関係です。

このように、「主観的な自分の意見客観的な描写」という順番に形容詞は使っていってくださいね!


まとめ

さて、今回は英語の形容詞を複数繋げるときの順番についてまとめました。

もちろん、順番が違っていても意味は通じますし、とっさには完璧に言えないです。

文法の基礎として知っておくことは大切なので「主観的な形容詞」「客観的な形容詞」の順番は覚えておいてくださいね。

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中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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