「want」のイメージがキツすぎる件! ←ごめん誤解していたよ

want-image
タカコ

こんにちは、アメリカ在住ライターのタカコです。

今回は、中学校の英語で習ってから頻繁に使われる一般動詞「want」について書きたいと思います。実はかなりカン違いしていたんです。

そういえば、習いましたよね?

「want(ほしい)」は、中学英語の早い段階で習う言葉ですし、歌詞でよく使われていたり、いろいろな表現に使われます。

今では英語を使わない人でも、高い確率で記憶の片隅に残っているのではないでしょうか。

  • I want that book.(私はその本がほしいです)
  • I want to clean my room.(私は自分の部屋を掃除したいです)

このように、ほしいものやしたいことを表現することができます。

物欲だけではなく、行動の欲も表現できる言葉です。こういう気持ちは、誰でも多かれ少なかれ持っていますから、なくてはならない言葉ですね。

よく耳にする「want」。でもイメージは?

この英語の「want」ですが、会話の中でよく耳にします。

もちろん、「I would like……」や「Would you like……?」のように、丁寧な形もありますが、「want」の方が頻度が高いです。カジュアルに使える言葉なんですね。

私はこの言葉にかなり強いイメージを持っていました。どんなイメージかと言うと「……がほしい!」「……(が)したい!」という気持ちが強烈に押し出されたような感じです。

「want」の一言だけで、ガツガツ、ぐいぐい気持ちで押される感じがして苦手でした。話し手本人が、自分のことについて話す時に使うのはそうでもないのですが、疑問形で聞かれると、とても違和感がありました

日本語では、目上の人に疑問形で使うと失礼に……

なぜだろうと考えてみたのですが、日本語では、「ほしい!」「したい!」と言う機会や話す相手の範囲が、英語よりも限られるのかなと思いました。

特に大人になってからは、心の中にいろんな欲望はあっても、実際口に出すのは親しい家族や友達がほとんどです。

「ほしい!」という表現も直接的すぎるので、親しい人以外に質問したい時には、違う表現を使ったりします。

会社の上司に、「何か飲みたいですか?」と聞くと、失礼に聞こえますよね。目上の人には絶対使いません。

親しい人なら「何か飲む?」、それ以外の人には「何か飲みますか」と聞いたり、「何か飲まれますか」「何か飲みませんか」「お飲み物はいかがですか」のように、「……たい」の形では使わず、受け身の形を使ったり、勧誘するような表現を使ったりします

英語では疑問形でも普通に使うよ

英語では、肯定文でも疑問文でも、否定文でも、関係なく使います。

英語を聞いて、英語の言葉として受け止められればいいんです。でも、つい頭の中で「want」を「……がほしい」「……(が)したい」と訳してしまいませんか?

そうなると、日本語ではあまり使わない「疑問形」を聞くと、違和感があるんですね。

Do you want me to buy this?

これは義母と買い物に行ったときに、私が気に入った物を見ていたときに言われた言葉です。よほど物欲しげに見ていたんでしょうか(笑)。

この年になって、「買って!」とおねだりすることはあまりないので(しかも義母ですし……)、そう聞かれて、何と答えていいかすごく困りました。

こっちの人は、話す時も人の顔をじーっと見て話すので、「ほしいの? 買ってほしいの??」と迫られているようで、勢いに押されそうでした

忙しい時に言われると、激怒していましたが……

また、私には離乳食を食べている娘がいるのですが、夫が家にいる時は、手の空いている方が食べさせるようになっています。

その時も、夫が「Do you want to feed her?」と聞くのです。

私が別の家事をしている時に言われると、カチン! ときていました。「別の用事をしているのに、今そんなこと言われても無理!」と。

忙しくしているのに、なぜそんなことを聞かれるのか、全然わかりませんでした。

私はというと、いつもは「Can you feed her?」や「Is that okay for you to feed her?」と聞いていたのですが、ある時、同じように「Do you want to feed her?」と聞いてみました。

すると、「Yes, I can」とか「Well, you can feed her」と返されました。

え? 「can」??

私の少ない経験から結論は出せないのですが、こういうことって、まれだと思います。あまりよく聞きません。

だいたい、学校で習った通り、「do」で聞かれたら「Yes, I do」「No, I don't」のような形式が普通です。

「can」の意味を含んだ「want」の用法

そこで、「can」を使うということで、「want」での疑問文は、がっつり「……したい?」と聞いているのではなく、「can」の「……できる?」のような意味を含んでいることがわかりました。

Do you want to feed her?(彼女に食べさせたい? どう? 食べさせられる??

こんな感じで「Do you want to feed her?」は、「どう? 食べさせられる??」と言った感じでしょうか。そう考えると、思ったほど、きつい表現ではありません。

返事は「いいよ」とか「うーん、(あなたが)食べさせて」と言っているような感じです。

義母が聞いてくれていたのも、同じですね。

Do you want me to buy this?(これ、買ってほしい? これ、買ってあげようか?

「買ってほしい?」というよりは、「買ってあげようか?」という感覚ですね。

学校で習った「want」とは、ちょっと用法が違うように思います。こういうことも、実際会話をしないとなかなかわかりませんね。

みなさんも、もし「Do you want……?」で聞かれても、軽い気持ちで受け止めてくださいね。

追記: 2016年2月9日

先日、義母が遊びに来てくれたので、「Do you want to feed her?」の件を、夫に言われるたびに、「忙しいのに!」と怒っていたと話してみました。

すると「それって『Do you want ME to feed her?(僕が食べさせようか?)』と言っているんだと思う」と言われました。

「僕も食べさせられるけど、(タカコが)食べさせたい?」と聞いているんだと。

そう言われてみると、「can」で返事がくるのもわかるような気がします。とはいえ、今の私には、言葉を追うだけで精いっぱいなので、そこまでの深読みは難しいですね。

こういうのも経験を積むことによって、センサーが働くようになるんでしょうか……??

今回、この記事を書くにあたり、「want」をいろんな辞書で調べましたが、「……できる」のように解釈しているものはありませんでした。

ただ、私が日常この言葉を耳にする中で、この感覚が近いのではないかと思ったので記事にしました。完全に主観です。

辞書の言葉がそのまま当てはまるわけではないので、感覚で受け止めていくことも必要になると思います。ですが、それを表現することは本当に難しいです。経験を積むしかないんでしょうね。

want-image

良かったらシェアでみんなに教えよう!

ABOUTこの記事をかいた人

タカコ

日本語教師養成講座修了。英語が苦手だったにもかかわらず、夫となるアメリカ人との結婚を機に渡米。現在は一児の母として英語に囲まれた環境の中で英語を習得中。日本語教育に携わった経験から言語を深く掘り下げる探究心がすさまじく、身近な英語の知識を初心者にもわかりやすく書くよう心掛けている。