車の「ウィンカー」は英語では「a blinker」と呼びます。
そう「ウィンカー」は和製英語だったんですね。
なぜ「blinker」という単語を使うのかの意味を知ってすごく納得したので本記事にまとめます。
「和製英語」がけっこうある
私たちが日ごろ使う日本語で、英語と思われる言葉でも、実際、英語では違う言葉を使うことが多々あります。
それらの言葉は、和製英語とよばれています。有名なのは「ガソリンスタンド」とかですね。英語では「gas station」と言います。
つまり、言葉の見かけは英語のようなのに、英語じゃないものがあるんですね……ややこしい。
私の場合は、英語の言葉を知って、「あれ?」と気づき、初めてその言葉が和製英語だったと知ることが多いです。
車の「ウィンカー」は英語では「blinker」
その中の1つですが、車の「ウィンカー」という言葉。車を運転する人なら(そうじゃなくても)誰でも知っている言葉ですよね?
ところが、英語では「a blinker」といいます。日本語で「方向指示器」という言い方もあるように、英語でも「a turn signal」のように、ほかにも言い表せる言葉がいくつかありますが。
そうなんです。「ウィンカー」は、英語の「wink」からきた言葉だと推測されますが、英語では「a winker」と言わないんですね。
私は、アメリカに来て運転免許を取得するときにそのことを知りました。
英語学習者用の辞書(OXFORD wordpower)によると、「blink」は、「(used about a light) to come on and go off again quickly」とあり、「(照明/明かりについて)明滅する/させる」という記述です。
「点滅する/させる」という意味もあります。クリスマスツリーに飾るようなチカチカする電球にも、動詞はこの言葉を使います。
「wink」と「blink」の違いとは?
ところが「blink」には「to shut your eyes and open them again very quickly(すばやく目をパチクリさせること)」という意味も書かれています。……というか、意味が書かれている順位は、こちらの方が先でした。
また、「wink」と見比べるように注意書きもありました。これは2つの言葉が似ているからですね。
「wink」の欄を見てみると、「to close and open one eye very quickly(片目をパチクリさせること)」とありました。
同じ目を閉じて開ける動きでも……
2つの違い
……なんですね。
日本語の「ウィンクする」は、広く知られた言葉なので、その動きについて細かく説明する必要はありませんが、たしかに、片目だけ閉じる動きでした。
両目を閉じて素早く開ける動作といえば、日本語でいうと「まばたき」ですが、英語では「blink」という言葉を使うんですね。
また、照明のチカチカについては「blink」しか使わないということがわかりました。
このように、日本語の「ウィンカー」と英語の「wink」の両方を知っていても、その2つはうまくつなげることはできません。
でも、少し深く調べることによって「blink」という言葉も含めておぼえることができました。
やはり、大人になってからの第二言語の習得には、こういう地道なこともしないといけませんね。スポンジに水がしみ込むように、言葉が覚えられたら楽ですが、なかなかそういう風にはいきません。
まとめ
さて、今回は日本語で知っている言葉と英語の言葉がうまくつながらなかった話でした。
でもこうやって言葉を紐解いていくことで「なるほど!」と思うことができ、覚えられるんですね。
こういう事例はいろんなネタがあるのでまた記事にしたいと思います!