今回は英語の「Wednesday(水曜日)」のお話ですが、次の3つの動物のうちの1匹が大きく関わってきます。
どれだと思いますか?
- ゾウ
- キリン
- ラクダ
答えは……「ラクダ」です!
なんと「ラクダのこぶ」が英語の「水曜日」のイメージを掴むカギを握っているんですよ。
今回は由来・語源や発音・読み方からフレーズまで、英語の「水曜日」を分かりやすく紹介します。
- 日曜日は「Sunday」
- 月曜日は「Monday」
- 火曜日は「Tuesday」
- 水曜日は「Wednesday」今ココ
- 木曜日は「Thursday」
- 金曜日は「Friday」
- 土曜日は「Saturday」
目次
「水曜日」のスペル・略(省略形)
まず、スペルや略(省略形)をかんたんに確認しておきましょう。
英語で水曜日は「Wednesday」ですね。
スペルは、水曜という意味の「Wednes」に、日付という意味の「day」がくっ付いて出来ています。
省略形は「Wed.」と表しますよ。
よくカレンダーで省略形で表記されているので、見てみてくださいね。
スペルで言うと、7つの曜日の中でも「Wednesday」が一番難しいなーと思います。
子どもの頃に初めて「Wednesday」のスペルに出合ったとき、私はハンバーガー屋さんの「Wendy's」のことかな~と思いましたよ(笑)
「水曜日」の発音・読み方:「ウェドネスデイ」は案外合ってる?
続いて、「水曜日(Wednesday)」の発音・読み方を見てみましょう。
「Wednesday」は、発音記号では「wénzdèɪ」と表記します。
カタカナで読むならば、「ウェンズデイ」と発音するのが最も近いですね。
「Wed」の「 d 」の音は省略するのがポイントです。
日本人としては、ローマ字読みで「ウェドネスデイ」と言いたいところなので、ちょっともどかしいですよね~。
でも、「ウェドネスデイ」という発音も、実は「間違い」とも言えないんですよ。
例えば、アルファベットの表記をそのまま発音するのが特徴のインドの英語(= Hinglish)では、「ウェドネスデイ」と言うんです!
ひとくちに英語と言っても世界でいろいろな「ご当地発音」があって面白いですよね。
「水曜日」の由来・語源
次に、英語の「水曜日(Wednesday)」の由来・語源のお話です。
「Wednesday」の「Wedn」の由来・語源は、北欧神話に出てくる神様「オーディン(Woden)」だと言われています。
「オーディン」という名前は、日本だとゲームや漫画でよく登場するので、何の神様か知っている人も多いかもしれませんね。
北欧における海の民「ヴァイキング(Viking)」の神なので、オーディンは「水の神様」とされています。
その水の神様の日、つまり「オーディンの日」を表す「Woden's day」が変化していって、今の「Wednesday」になったようです。
ちなみに、水曜日の「オーディン(Woden)」の3番目の息子が、火曜日の「テュール(Tyr)」なんですよ!
日本と英語圏における「水曜日」の違い
では、続いて日本と英語圏における「水曜日」の違いを見てみましょう。
日本では、古代中国思想の「七曜」に基づいて、水曜日は惑星の「水星」を表しています。
英語圏でも「水曜日(Wednesday)」は「水星」の意味なのでしょうか?
答えは……「Yes」!
火曜日の「テュール(Tyr)」が「火星」の象徴だったように、水曜日の「オーディン(Woden)」も「水星」の神でもあるんです。
英語で水星は「マーキュリー (Mercury) 」と言いますが、これはローマ神話における神様「メルクリウス(Mercurius)」を表しています。
そして、 なんと「オーディン(Woden)」と「メルクリウス(Mercurius)」は同じ神様という扱いなんですね。
まとめてみると、以下のような図式が成り立つわけです。
「北欧神話の神様 オーディン(Woden)」=「ローマ神話の神様 メルクリウス(Mercurius)」=「水星(Mercury)」
だから、日本と英語圏でどちらも水曜日は「水星」の意味になるんですよ。
「Happy hump day」水曜日に使いたい英語のフレーズ
最後に、「水曜日」に関わる英語のフレーズを紹介しますね。
英語では、実は「水曜日」は「Wednesday」以外の表し方があるんですよ。
それが「hump day(ハンプデイ)」です!
この言葉は「hump + day」という構成をしているのですが、「hump」って何のことが知っていますか?
それが、今回の冒頭でちょっとお話したラクダの「こぶ」のことなんです。
「hump day」の「hump」の場合は、特に「ラクダのこぶ」を指しています。
2つのこぶがある「フタコブラクダ」じゃなくて、1つのこぶの「ヒトコブラクダ」の方を思い浮かべてくださいね。
なぜ水曜日を「hump day」と表すかというと、ヒトコブラクダの「こぶ」がちょうど背中の「真ん中」に当たるからです。
ほら、水曜日も平日の5日間の「真ん中」に当たりますよね?
だから「真ん中の日」ということで、「(ヒトコブラクダの)こぶの日」というわけなんです!
この「humpday」は、意味はとっても前向きでハッピーなんですよ。
ヒトコブラクダの背中の真ん中にある「こぶ」を越えたら、後は下るだけですよね?
これを平日の労働に当てはめて、「頑張って働いて折り返しまで来たから、ここからは気楽にハッピーな気分で楽しみな週末に向かって行こうぜ!」という解釈なんです。
いかにもアメリカらしい( ? )、陽気な発想でイイですよね~。
余談ですが、以前、Sunday(日曜日)の記事で紹介したマンガ雑誌『週刊 少年サンデー』ですが、雑誌の発売日は実は「日曜日」でなく「水曜日」なんですね~。
サンデーだけど、発売日はウェンズデー。ややこしいですね(笑)
まとめ
では最後に「Wednesday(水曜日)」についてまとめます。
スペル | Wednesday |
---|---|
省略 | Wed. |
発音 | [ wénzdei ]※ カタカナ読みなら「ウェンズデイ」 |
由来・語源・意味 | 北欧神話の水の神様「オーディン(Woden)」。日本でも英語圏でも「水星」の象徴。 |
備考 | 「humpday」とも言う。 |
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