こんにちは! 発音マニアのヨスです。
日本語と同じで英語にも略語があります。
こちらの記事では英語の略語についてまとめました。
英語の「略語(Abbreviation)」
英語で「略語」は「abbreviation」と呼びます。
日本語で略語といえば「スマートフォン」が「スマホ」のようになるようなものです。長い音を短くするというやり方がほとんどですよね。
- スマートフォンスマホ
- スターバックススタバ
- 自動販売機自販機
英語の場合はどうなのでしょうか? じつは、英語の略語は頭文字だけをつなげるものがほとんどです。
たとえば「UFO」のように。これは「Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)」の略ですが。
こういう頭文字を取って略すことを「頭字語」と呼びますが、英語だと2種類の頭字語に分けられます。
英語にある2つの「頭字語」
では、英語にある2種類の「頭字語」を紹介します。
Initialism(イニシャリズム)
まずは「Initialism(イニシャリズム)」と呼ばれる略語です。
例えばこのようなものです。
PC | Personal Computer(パソコン) |
---|---|
ATM | Automated Teller Machine(日本語のATMと同じ) |
Portable Document Format(日本語のPDFと同じ) | |
TGIF | Thank God It’s Friday(やったー! 金曜だー!) |
BTW | By The Way(ところで) |
次で紹介する「Acronym」との違いは、アルファベットのまんま発音すること。
「TGIF」なら「ティー・ジー・アイ・エフ」のように発音します。
英語っぽい「和製略語」にも注意
基本的に頭字略は「PC」や「ATM」のように日本語になっているものも多いため、覚えやすい場合もありますが注意が必要です。
たとえばサッカー用語の「PK(ピーケー)」のように和製英語があるからです。
英語では「PK」とは言わず、「Penalty Kick(ペナルティ・キック)」のまま使います。
ネット上だけのスラングも
最後に書いている「BTW」のように日常では使わず、ネット上(SNS上)だけで使われるものもあります。
くわしくはこちらの記事を。
Acronym(アクロニム)
そして、もう1つが「Acronym(アクロニム)」です。
こちらは見かけ上は「Initialism(イニシャリズム)」と同じ構造である「頭字略」ですが、読み方が違います。
アクロニムの場合は「NEET」と書いて「ニート」のように読みますよ。
NEET | Not in Education, Employment, or Training(日本語の「ニート」の意味。「ニート」のように発音) |
---|---|
ASAP | As Soon As Possible(「できるだけ早く」の意味。「エイサップ」のように発音) |
TOEIC | The Test of English for International Communication(日本と同じく英語試験の「TOEIC」の意味。「トゥイック」のように発音) |
UNICEF | United Nations Children’s Fund(「ユニセフ」のこと。「ユーナセフ」のように発音) |
英語では「イニシャリズム」・日本語では「アクロニム」の例
冒頭のほうで例に出した「UFO」のような言葉には注意が必要です。
「UFO」は日本語では「ユーフォー」と読むため、一見「アクロニム」に見えます。
ところが英語では「ユーウ・エフ・オー」と発音するため「イニシャリズム」になるんです!
こういう表記は英語と同じだけど、読みが和製英語……という言葉もあるんですね。おもしろいです。