こんにちは、サッシ です。
今回は英語の「副詞」について分かりやすく紹介していきますよ!
副詞について
では、英語の副詞がどういうものかについて紹介します。
副詞とは?
文の中で副詞は「名詞以外を修飾する」という役割をする品詞です。
例えば、以下の文をご覧ください。
I saw him yesterday.
(私は昨日彼を見かけた)
この文の中の「yesterday(昨日)」が「副詞」です!!
……って言われても「へ?」ですよね。詳しく説明します。
この副詞の「yesterday(昨日)」はどの言葉にかかっているでしょうか?
「昨日見かけた」のように「動詞」にかかっているとも言えますし、「昨日私は彼を見かけた」のように「文全体」にかかっているとも言えますよね?
副詞は「副詞」すら修飾することが可能!
他の例では、「just now(たった今)」のように、「just」という副詞で「now」という副詞を修飾することもできます。
なんと、「副詞で副詞を修飾」もOKなんです!
このように、副詞は名詞以外であれば(←名詞を修飾できるのは「形容詞」だけ)、「動詞」も「形容詞」も「副詞」も「文全体」も修飾できる言葉なんですよ。
副詞とは?
名詞以外の何でもを修飾する品詞
※ 名詞を修飾する品詞は「形容詞」
「副詞」は「その他」という意味?
そもそもですが、実は副詞というのは「その他」という意味の品詞です。
つまり「他の9つの品詞に入らないものは全部『副詞』に入れてしまえ!」ということなんです!
最強の品詞とも、超大雑把な品詞とも言えますね!!(笑)
副詞を英語でなんて言う?
英語で副詞は「adverb[ ædvɚːb ]」と言います。カタカタで表すならば「アドヴァーブ」が近いですよ。
日本語 | 副詞 |
---|---|
英語 | adverb |
発音記号 | ǽdvəːrb |
辞書上での記号 | 「副」や「adv.」 |
副詞の種類
次に、副詞の「種類」を見てみましょう。
かなりバラバラな言葉の寄せ集めである副詞ですが、大まかに以下の「5種類+その他」と考えるのが分かりやすくておすすめです。
副詞の種類
- 時間
- 場所
- 様態(様子や状態)
- 程度
- 頻度
- その他
副詞の種類についてはこちらをご参考に!
副詞と形容詞の違い
副詞は形容詞と似ているので、よく間違えそうになります。
でも、以下の3つの方法で区別が簡単にできますよ♪
形容詞・副詞の見分け
- 「名詞」を修飾しているかどうか?
- その単語を外しも意味が通じるか?
- 語尾のパターンは?
副詞と形容詞の違いについては、詳しくは下記記事にまとめています。
文中での副詞の位置
では、引き続いて英語の副詞の「文中での位置」についてです。
形容詞は「名詞の直前」か「補語の位置」と決まっているのですが、副詞はどんな位置で使えばいいのでしょうか?
答えは……「一部は決まっていて、後はそれぞれの位置」という解釈が一番近いんです!
「ん?何のこっちゃ?」って感じですね(笑)
説明していきますね。
【時間・場所】→ 文の最後に来る
副詞の中でも「時間」や「場所」の言葉は、基本的に文の最後に置かれます。
I saw her at the station yesterday. Then…
(ボクは昨日、駅で彼女に会った。そしたら……)
もし、「昨日」というのを強調したい場合は文の先頭に置くことも出来ますよ。
Yesterday, I saw her at the station. Then…
たぶん、「her(彼女)」はウサギさんのことだと思いますが、何が起こったんでしょうね(笑)。
【頻度】→ 動詞に合わせて位置が決まる
次に、「always」や「often」のような「頻度」の副詞は以下のように動詞に合わせて位置が決まります。
「頻度」の副詞の場所
- 一般動詞の場合 …… 動詞の前
- be動詞の場合 …… 動詞の後
まずは普通の一般動詞の場合です。動詞の前に来ていますね。
I always play online games.
(あたしはいつもオンラインゲームをしてるよ)
今度は「be動詞」が使われている文章の場合。
I‘m often told I look scary. Why ?
(あたしはよく「怖そう」と言われる。なぜ?)
そのほかの副詞の場所は「その言葉によりけり」
副詞の位置がちゃんと位置が決まっているのは、これら「時間」「場所」「頻度」くらいのもので、ほかの副詞は「その言葉によりけり」と思ってください!
副詞は、もともとがバラバラな系統の言葉の寄せ集め集団なので、仕方ないんですよね……。
ちなみに、副詞は英語の文の骨組みである「SVOC」には入りません。
つまり副詞が「主語(~は)」や「目的語(~を・に)」になることは絶対にないと思っておいてくださいね。
副詞の入る位置は
その単語ごとに違う
副詞句・副詞節について
単語の「副詞」に加えて、「副詞句」や「副詞節」も紹介しておきますね。
「副詞句」や「副詞節」は、「単語を2つ以上組み合わせて副詞の役割を持たせたもの」と思ってくれればOKですよ!
「副詞句」とは?
副詞句は、以下のような表現があります。
副詞句の例
- at the station(駅で)
- for a long time(長い間)
では、例文で見てみましょうか。
I saw her at the station yesterday.
(ボクは昨日、駅で彼女に会ったよ)
こんなふうに副詞句には「前置詞 + 名詞」の組み合わせで作られるものが多いですね。
副詞句が重なる場合は「狭い → 広い」
副詞句をいくつか重ねるときは「狭い広い」の順番で並べてください。
英語で住所を書くときのルールと同じですね。
「狭い広い」の例
- at a restaurant in Tokyo (東京のレストランで)「レストラン」より「東京」の方が空間が広い
- at 9’oclock tomorrow(明日の9時に)「9時」より「明日」の方が時間的な幅が広い
副詞の順番
ちなみに「時間」だけ、「場所」だけじゃなく、いろんな種類の副詞を同時に使う場合の順番はどうやるのでしょうか?
以下のような順番で使ってくださいね。
副詞の順番
- 様態
- 場所
- 時間
これも「大きさ」で考えると覚えやすいですね。
「様態」は、「場所」の中で行われているし、「場所」よりも「時間」の概念の方が大きいですから。
She played the guitar well(様態) here(場所) yesterday(時間).
(彼女は昨日、ここでギターを上手に弾いた)
「副詞句」より大きい「副詞節」
さらに、主語と述語を含んだ「文全体」で作るような副詞っぽい塊を「副詞節」と言います。
If it is fine tomorrow, we’ll go shopping.
(もし明日が晴れなら、買い物に行くつもりです)
上の文の「If it is fine tomorrow」が「副詞節」です。
中学レベルの基本的な副詞一覧
最後に、中学レベルの基本的な副詞を一覧表にして並べておきますね。
中学レベルの基本的な副詞
- Always(いつも)
- Before(前に)
- Close(近くに)
- Daily(毎日の)
- Early(早く)
- Fast(速く)
- Great(非常に良く)
- Here(ここに)
- Inside(内側に)
- Just(ちょうど)
- Later(あとで)
- Maybe(たぶん)
- Near(近くに)
- Once(一度)
- Probably(十中八九)
- Quite(すっかり)
- Really(本当に)
- Soon(すぐに)
- There(そこに)
- Usually(普段は)
- Very(とても)
- Well(上手に)
- Yesterday(昨日)
見たことがある単語が多いんじゃないでしょうか?
これら全部が実は「副詞」だったんですね!