英語の「冠詞」ってなに? 名詞の頭に付く言葉
日本語にはない冠詞。「a」とか「the」とかのことですが、「英語にはこれらが必要だ」と学校で習います。
でも、具体的に「a」や「the」をどんな場合に使い分ければいいのかって難しいですよね。
今回は、冠詞についての情報をまとめました。
英語の「冠詞」について
まず、冠詞とは何かをかんたんに紹介しますね。
英語の「冠詞」とは?
かんたんに言うと、冠詞とは「必ず名詞の前に付ける言葉」です。
たとえば、以下の例文をご覧ください。
I have a pen.
(私はペンを [一本] 持っている)
この場合は「 a 」という単語が「pen」という名詞の直前に置かれていますよね?この「 a 」が冠詞なんです。
名詞の直前に「冠」のようにちょこんと付けるところから、「冠詞」という名前になっているんですよ。
冠詞の役目
冠詞は名詞の前に付けることで、一瞬で「この2つのどちらか?」を見分ける意味・役割を持っています。
冠詞でこの2つを見分ける
「a」は不定冠詞(Indefinite Article)
先ほどの「I have a pen.」の場合を見てみましょう。
I have a pen.
(あたしは、ペンを [一本] 持っている)
この例文では、「私」が持っているペンがどんなペンなのかは分かりません。
「1本のペン」があるということまでは分かりますが、それ以上の情報はありません。
こういう「不特定なもの」の前につく冠詞を「不定冠詞(Indefinite Article)」と呼びます。
「the」は定冠詞(Definite Article)
逆に「This is a pen」の前に、こんな文があったとします。
このような表現が前もってあれば「友達に借りたペン」「筆箱から出したペン」のように「どんなペンか?」が特定されますよね?
こんなふうに特定された名詞の前につく冠詞は「 a 」「the」になります。
I have the pen.
(あたしは、[そのウワサの]ペンを持っている)
日本語の品詞には「冠詞」は無いなので、この「そのモノが特定か不特定かをハッキリさせる」というのは英語独特の感覚と言えますね。
冠詞とは?
冠詞=名詞の前に付けることで、その名詞が「特定」か「不特定」かを示す言葉
冠詞を英語でなんて言う?
冠詞は英語で「article」という単語で、発音は /ˈɑːr.tɪ.kəl/(アーティクゥ)」と言います。
日本語 | 冠詞 |
---|---|
英語 | article |
発音記号 | /ˈɑːr.tɪ.kəl/ |
辞書上での記号 | 無し |
冠詞の種類一覧
続いて、冠詞の種類を見てみましょう。
冠詞の種類はすごく少なくて、以下の3つだけなんです。
- 不定冠詞a, an
名詞が「不特定」であることを表す - 定冠詞the
名詞が「特定」であることを表す - 無冠詞
名詞に冠詞を付けない場合
「無冠詞」は、ただ冠詞が付いていないだけという状態なのですが、これも冠詞の一種と捉えると理解しやすいのでおすすめですよ。
単語としては、どれだけ辞書をひっくり返しても冠詞は「a」「an」「the」の3つだけです。
めちゃくちゃシンプルですよね!
「 a 」と「an」はまったく同じ役割なんですが、ちゃんとした使い分けがあります。
その使い分けや、2種類を使い分ける理由については、下記にまとめました。
冠詞の使い方
冠詞には3つの種類があるということは、前述したとおりです。
ではどんな時に「a(an)」で、どんな時に「the」なのか?そもそも冠詞が不要なのはどんな場合なのか?
日本語には無い感覚なのでちょっと意味不明な印象がありますが、実はちゃんと一定の法則があるんですよ。