「TOEICを受けているけど、なかなかスコアが伸びない」とお悩みではありませんか。
スコアが伸びない原因のひとつが「時間が足りない」ということ。とくにリーディングセクションは時間との戦いです。
リーディングセクションの読解問題は大きな壁だと言えるでしょう。
読解で時間切れを起こさないように、ふだんから速読のトレーニングが大切ですが、次のような疑問が生じます。
疑問
- どれぐらいのスピードで読めばいいの?
- トレーニングの方法は?
- TOEIC対策をしつつ、英語力そのものを上げることはできる?
このような疑問をすべて解決してくれる本を見つけました。
この記事では、書籍『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる』をレビューします。
目次
『毎日の英速読』の著者について
まず、本書の著者をご紹介しましょう。
次のおふたりです。
本書の著者
- ジェームス・M・バーダマン氏
- 神崎 正哉 氏
このタッグ、めちゃくちゃ強力なんですよ!
経歴が次のとおり半端ないですからね……。
ジェームス氏の経歴
- アメリカ生まれ
- 早稲田大学文化構想学部教授
- 日本で30年以上、英語を教えた経験あり
- 著書多数
ジェームス氏はネイティブスピーカーとして、日本での英語教育に長く携わっていらっしゃいます。
神崎氏の経歴
- 神田外語大学講師
- テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)
- TOEIC 990点*(満点)
- TOEIC S&W 200点(満点)
- 著書多数
また神崎氏も英語教育の現場に立ちつつ、ご自身もTOEICで満点を取っているんですね。
マーク方式のTOEICだけでなく、S&W(スピーキングとライティング)でも満点!
そんなおふたりの共著ということで、読む前から期待しかありませんでした。
そして、期待をはるかに上回る本だったことを、先にお伝えしておきます!
『毎日の英速読』のトレーニング内容
『毎日の英速読』というタイトルのとおり、本書では英語のテキストを速く読むためのトレーニングができます。
本書に収録されているのは、300語程度の短いテキストばかり。
目標は2分で読むことなので、1回読むだけなら「すぐ終わるのでは?」と思いますよね。
でも、本書で紹介されているステップどおりに練習すると、けっこう時間がかかります。
トレーニングのステップ
本書で紹介されているステップは次のとおりです。
トレーニングのステップ
- 速読の準備運動(本文に関係があるイラストなどを見る)
- 目で読む(黙読する)
- True of False(問題に答える)
- 目と耳で読む(音声を聞きながら読む)
- 口も鍛える(シャドーイング・音読をする)
- 進歩の記録(読んだ速度を記録する)
同じテキストを黙読したり、音声を聞きながら読んだりと、変化をつけつつトレーニングを進めていくんですね!
「音声を聞きながら読む」トレーニングとは?
特徴的だと思ったのは、4つ目の「音声を聞きながら読む」トレーニングです。
このトレーニングは、英語を逆戻りせずに頭から読むためのもの。
わたしも戻って読んでしまうことがあるので、めちゃくちゃいい練習になっています。
また、音声を聞きながら読むことで、300語を2分で読む感覚も養うことができます。
この速さだと、TOEICでも時間切れにならないそうです。
ただ、初めはこのスピードで読むのは難しいかもしれません。
なので、本書はその点もカバーすべく、テキストを意味で区切って、さらに和訳もつけたバージョンもあります。
イメージは、次のとおりです。
Maya has a very good idea / for the book seies title.//
ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)
この英文は本書で例として出ているもので、トレーニング用テキストのネタバレではありません。
さらに、スラッシュ(/)ごとに区切って読んだ音声もあるので、安心です。
ここまでやってくれると、もはや「おもてなし」を受けているような感覚にもなります。
ここでは「音声を聞きながら読む」トレーニングだけに絞って書きました。他のトレーニングについては、本書に譲ります。
ひとつ言えるのは、本書で行うトレーニングが教育現場で効果を上げているということ。
「教育現場」は、ジェームス氏が30年以上も携わっていらっしゃる場なので、説得力も違いますよね。
信じて取り組むだけの価値は、絶対にあります!
本書を無料で読む方法も後でお伝えしますので、ぜひ手に取ってみてください。
『毎日の英速読』のトレーニングが楽しい理由
さきほど、本書のトレーニングについて「教育現場で効果を上げている」と書きました。
ただ、どんなトレーニングも、続けなければ意味がありません。
本書はその点も見事にクリアしています!
わたし自身、この書籍のとおりにトレーニングをしていて思ったのは、「ゲーム感覚で楽しい 」ということでした。
なので「続けよう」と意識しなくても、トレーニングが続いています。
わたしが本書でのトレーニングを楽しく感じた理由は、次の3点です。
本書のトレーニングが楽しい理由
順に詳しく見ていきましょう。
レベルがちょうどいい
まず、レベルがちょうどいい点です。
本書で使われている英単語は、次のとおりコントロールされています。
本書のテキストは、速読トレーニング用に作成しました。特徴は、単語のレベルを2000語レベルにしてあることです。使われている単語は、固有名詞などを除いて『毎日の英単語』がカバーしているリストの範囲内の単語です。
ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)
『毎日の英単語』もジェームス氏の著書で、ネイティブスピーカーがよく使う単語を厳選しているそうです。
本書に使われている英単語は、基本的によく使うものだけということですね!
とはいえ、目標の時間内で読んで理解するのはけっこう難しく、やりがいも感じられました。
難しすぎず、かんたんすぎない。ちょうどいいレベルなので、モチベーションが続いています!
題材がおもしろい
次に、本書で読むテキストは題材(テーマ)がおもしろいので、読んでいて純粋に楽しいと思えます。
タイトルだけいくつかピックアップすると、次のとおりです。
テキストのタイトル(例)
- 3D Printer
- The Ideal Translator
- Speaking Two Languages
タイトルを見ただけで「読んでみたい」と思ったかもしれませんね。
目標が数字で示されている
最後に、本書ではトレーニングの目標が数字で示されています。
なので、クリアしようと燃えながら取り組めます!
目標は、次の2つです。
トレーニングの目標
- 2分で読む
- 読んだあとの問題(全6問)に4問以上 正解する
先述のとおり、テキストはすべて300語程度で2分で読むのが目標です。
時間を測りながら、ほどよいプレッシャーの中、楽しく読んでいます♪
さらに、本文を読んだあとに選択問題が6問あり、4問以上正解するのが目標。
これもちょうどいいぐらいの難しさなんです。
問題文が本文と合っているか、間違っているかだけでなく、「本文では述べられていない」という選択肢もありますから。
2分で読んで、6問中4問に正解するのは、けっこう骨が折れます。
単語自体は難しくないんですが、まだまだ修行が必要やなと思いました!
速読の先にあるもの
本書のトレーニングは英語の速読力を鍛えるものですが、その先に、次のような高い目標も見据えています。
そして、(中略)「速く、正確に英文を読むインプット力」を養うことが、ひいてはアウトプットの能力も高めることとなります。
ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)
本書で速読力を身につけると、話したり書いたりする力もつくということですね。
たしかに、第二言語習得でも、ことばの習得にはインプット(読んだり聞いたりすること)が欠かせないと言われています。
「第二言語習得」は、人間が外国語などを身につけるプロセスを研究する分野です。「誰にでも効果のある外国語の学習方法を研究している」とも言えます。
本書は聞きながら読むトレーニングもあるので、インプット力を鍛えるのにもピッタリかもしれません。
ぜひトレーニングを実践して、インプット力もアウトプット力も身につけましょう!
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こんな素晴らしい本ですが、今なら無料で読む方法があります。
それは、Kindle Unlimitedの無料体験です。
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まとめ
この記事では、『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる』という本をレビューしました。
本書を使うと、次の理由で速読力を楽しく身につけることができます。
本書のトレーニングが楽しい理由
無料で読む方法も活用して、ぜひご自身でトレーニングを体験してみてくださいね!
英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。
次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!