前回の記事で五感を活用した学習スタイルについてご紹介しました。
今回はその応用編ともいえる、新しく学ぶことを楽しく覚える方法についてのアイディアをシェアします。
特に英語を勉強していくにあたり、覚えるべき単語やフレーズはエンドレスでたくさんあります。
ではどうやって覚えたら楽しくできるのか? それについて掘り下げていきます。
ではいってみましょう!
自分にとっての「楽しいこと」を知ろう!
英語を覚えるにあたって、自分にとって何が楽しいことなのかを知っておくことは大切です。
たとえば音楽を聞くのが楽しいという場合には、洋楽を使った勉強法とか英語の動画を使った勉強法というのがピッタリですよね。
何が「楽しいこと」なのかよくわからない場合は、こちらの自分に合った学習スタイルを再確認する表を見てみてください。
Why | なんでそれを勉強するかという動機づけ |
---|---|
Who | 1人で? 友達と? グループで勉強? |
When | 朝方なのか夜型なのか |
Where | 効率よく覚えられる場所は? |
What | どんなトピックを覚えようとしているのか |
How | どういった手段を用いたら楽しく学べるのか (VAK) |
How many | 一度に覚える単語の量は? |
How much | 自分に適した時間の配分は? 短時間? 長時間? |
「音楽で覚えるのが好き」というふうに具体的なものがなくても、この表と照らし合わせ、自分に合った学習スタイルがどんなものであるかを知るのをオススメします。
普段は何となく勉強をして、頑張れるだけ頑張ってしまうかもしれません。
でもそのやり方が、果たして一番楽しくできる勉強法なのかは一度振り返ってみると良いですね。
それではどういった手法を用いていけば楽しく覚えられるのか、見ていきましょう。
「楽しい行動」と関連させて覚える
まず、オススメなのが「楽しい行動」と関連付けて覚えることです。
実は私、料理が好きなんです。
私が英語のボキャブラリーを増やそうと思った際、料理に関連した単語だと案外スラスラと頭に入ることに気が付きました。
例えばお肉を「解凍する」という単語は「defrost」や「thaw」を使うのですが、それぞれの使い分けなどはレシピ本を見て勉強しました。
また、実際に楽しいことをしながら覚える、というのもアリですね。
楽しいストーリーで覚える
そして「楽しい覚え方」として多くの方がやっているのが、「楽しいストーリーで覚える」という方法でしょう。
歴史の授業でよく使っていた語呂合わせの年号覚え方なんかは代表例ですね! 例えば
- 蒸しご飯で祝おう大化の改新(645年)
- 一味散々平家滅亡(1333年)
- いい国作ろう鎌倉幕府(1192年)
といったもの。
ひるがえって、日本語教師の私は、生徒に日本語を覚えさせるためにも応用しています。
たとえばひらがなの順番。
日本で生まれ育っていれば「あかさたな」といった順番は何も考えずに出てくるものです。
でも、よく考えると規則性が見当たらず、日本語を新しく学ぶ生徒としては覚えるのが大変なのです!
そこでフレーズを使って覚えます。「あかさたな」をローマ字読みし、子音を「AKSTN」といった風に並べます。コレを用いて
A kid said that naughty hippo made you really wet.
(「やんちゃなカバさんがあなたのことをずぶ濡れにした」と子どもが言った)
と、覚えさせます。
わかりにくいので、表にするとこういうことです!
あ行 | A |
---|---|
か行 | Kid |
さ行 | Said |
た行 | That |
な行 | Naughty |
は行 | Hippo |
ま行 | Made |
や行 | You |
ら行 | Really |
わ行 | Wet |
このフレーズと挿絵を使えば、一見ランダムな順番にみえるひらがなも一気に覚えやすくなります。
他には「楽しい」という漢字をこちらの生徒に紹介する時、漢字の成り立ちをヒントに……
楽
There are four people dancing around a white tree.
(白い木の周りを四人のひとが踊っている)
こんなふうに覚えさせます。
漢字を劇画化することにより定着化が高まりますね!
ということで「楽しい!」と思わせるものをうまく学習に組み込むと、一気に覚えやすくなるというお話でした。
まとめ
いかがでしたか? 難解なフレーズや単語を覚える一助になれば幸いです。
ついでにもう一つ、重要な要素としては、習得しようとしているものを覚えられた際には達成感があることが大切です。
ただ単にこなしているだけでは、そのまま覚えられたとしてもしっかりと定着はしません。
ぜひ楽しみながら英語を覚えてみてくださいね。
ちなみに、この本のように「ゴロ」で英単語を覚えられる単語帳もあります。
どうしても覚えられないという方は試してみる価値はありますね!
今までの学習スタイルが合わなかっただけという可能性がありますので。