
こんにちは、人生の半分をオーストラリアで過ごしている はつ です。
私の住むオーストラリアへは、ワーキングホリデービザ(ワーホリ)を利用し、毎年多くの日本人がやってきます。
その人たちから相談を受けることも多いのですが、そのなかでも多いのが「どうやって英語を勉強したらいいですか?」という質問。
今回は、英語を勉強する前に考えるべき「Why - How - What」の考え方についてお話しします。
英語を勉強する目的が不明瞭だと、英語の勉強に挫折する確率が上がってしまいますよ。
サイモン式「Why - How - What」の考え方について
「どうやって英語を勉強すればいいの?」という質問をよくされる私ですが、まずこれを言わせてください。
すべての人に「こうすれば大丈夫!」という同じアドバイスはできません。
たとえば、ワーホリでオーストラリアに来る人(以降では「ワーホリさん」と呼びます)の目的・目標はさまざまだからです。

つまりは英語を習得したい目的・目標もさまざまなんですね。
なので全員に対して同じアドバイスをすることはできないんです。
今まで出会ったワーホリさんの「目的」の一例を挙げるとこちらになります。
ワーホリさんの目的例
- 日本で自分のレストランバーを開くためにメルボルンで修行
- ロッククライミングの腕を鍛えるために有名な登山地域に山ごもり
- 職を転々としつつもお金を貯めてオーストラリア 1周旅行
- 夫婦で夢見た生活を実現するためにカップルでオーストラリア生活
- システムエンジニアとして働き、ベースをオーストラリアにしたい
こんなにも、目的・目標のバリエーションが違うのに、同じ勉強法で大丈夫なはずがありません。
サイモン・シネック式の考え方
さて、「どうやって英語を勉強したらいいんですか?」という質問。

実はこの質問、単純であって非常に複雑な質問でもあります。
そこで、私はいつも次のように答えています。
「Why - How - What」の順番で考えてみましょう!
これは講演家で本の著者でもあるサイモン・シネックさんの言葉です。
こちらの動画はTEDトーク(講演会)のもの。
この動画のなかでサイモンさんが熱弁をふるっているのが「Why - How - What」の考え方です。
「Why - How - What」の順に考えるとは?
ものごとを考える際には「Why - How - What」の順番で考えるべきということですが、どういう意味でしょうか?
わかりやすいように、オーストラリアに来たいと思っている人の例を見てみましょう。
Why (どうして?) |
オーストラリアのカフェ文化をくんだカフェを日本で開きたいから |
---|---|
How (どうやって?) |
メルボルンに行ってカフェのバリスタになる(体験から学ぶ) |
What (なにをする?) |
現地で働かせてもらうために、メルボルンのバリスタ養成学校に通う |
オーストラリアに来る目的が「オーストラリアのカフェの文化をくんだカフェを日本でオープンしたい」という目的なら、上のようになります。
これは正しい順番で考えている例です。ところが、多くの人はこの真逆で考えてしまう傾向があります。
多くの人がやってしまう「間違った考え方」
オーストラリアにワーホリで来る人のうち多くがやってしまう考え方はこちらになります。
What (なにをする?) |
英語がペラペラになる |
---|---|
How (どうやって?) |
ワーキングホリデービザを取得してオーストラリアに行く |
Why (どうして?) |
将来、仕事で有利になるから |
コレの何が問題かといいますと、
「ゴール」も「折り返し地点」も具体性がないということですね。
「英語がペラペラになりたい」というのは一見、目的に見えますが、目的ではなく、「What(なにをする?)」にあたります。
オーストラリアに行って英語を話せるようになった先にある、「英語を習得したあと」が見えないのです。
もし、マラソンや登山で途中経過や折り返し地点がわかっていないとどうでしょうか?。

ゴールまでの目処が立たないので、途中で挫折しそうになります。
ちゃんとゴールがわかっていると、道中につらいことが多くてもがんばれますよね。
ここでもう一度、サイモンさんの提唱する「Why - How - What」の順番を見てみます。
Why (どうして?) |
オーストラリアのカフェ文化をくんだカフェを日本で開きたいから |
---|---|
How (どうやって?) |
メルボルンに行ってカフェのバリスタになる(体験から学ぶ) |
What (なにをする?) |
現地で働かせてもらうために、メルボルンのバリスタ養成学校に通う |
「日本でカフェを開く(ゴール)」と「メルボルンでバリスタになる(折り返し地点)」が明確なため、何をしていけばいいのかが確信できます。
そうなると、手段としての英語の勉強もがんばれるということになります。
つまり、自分の「内なるモチベーション」を確固たるものにするために「Why」を突き詰めていくことが大切です。
新たな挑戦をするうえで、失敗や挫折がともないますが、しっかりとした「why」があれば自分を支えてくれるでしょう。
「Why」がある人は応援される
そして、「なぜ」がある人には「ストーリー」があります。
これが、ワーホリで海外に行くときには重要になってきます。なぜなら、「ストーリーがある人」には応援してくれる人が集まるからです。

その人のもつストーリーに人は惹かれ、協力したくなるものです。
人はひとりでは生きていけません。海外ではとくにです。
魅力的なストーリーでたくさんの人に協力してもらい、夢を実現しましょう。
「Why - How - What」式での英語学習とは?
そこで、あらためてこちらの3つを自分に問いただしてみてください。
Why | なぜ英語が話せるようになりたいのか? 「なぜ英語を勉強したいのか?」を明確にする |
---|---|
How | どのような勉強方法で英語が話せるようにするのか? どんな勉強方法をするかを決める |
What | 具体的に何をして英語が話せるようになるのか? 具体的に毎日やることを決める |
それぞれ、個別に検証していきましょう。
【Why】「なぜ英語を勉強したいのか?」を明確にする
まず自分の胸に手を当てて考えてみてください。
なぜ英語が話したいと思うようになったのですか?
英語を話したい理由
- 仕事のため?
- パートナーとのコミュニケーションのため?(国際結婚など)
- 将来、夢の仕事に就くため?
それぞれの「Why」によって達成したい英語のレベルは異なります。
たとえば、バリスタなどの仕事で必要な語彙と日常生活で必要な語彙の種類は方向性が異なっていますよね。
【How】どんな勉強方法をするかを決める
「Why」が定まったらお次は「How」です。
どのような手段で英語力を目的のレベルにしたいのかを考えましょう。
一昔前なら英語の学習方法は限定されていましたが、今なら数え切れないほどの種類と方法が考えられます。
書籍やリスニング教材はもちろん、Youtubeやオンライン英会話、フィリピン留学やワーホリも人気です。
【What】具体的に毎日やることを決める
そして「How」で学習する方法を決めたのなら、それを達成するために何(What)をしなければいけないのかを考えて行動に移します。
特に自分に必要なのは、とにかく単語を覚えてボキャブラリーの数を増やすことなのか、 発音のスキルをアップすることなのか?
もしくは、英語話者を前にしてコミュニケーションスキルを磨くことなのかなど多様です。
課題を具体的に落とし込んで考えることが必要ですね。
今回は英語をどうやって勉強したら良いかの「はつ的アドバイス」でした。
まずは英語の勉強を始める前に、「なんのために英語を勉強するのか?」をガッチリとおさえてください。
英語が学習は「一夜にしてならず」。
つまりはコツコツと進めてゆく長期戦です。長期戦であればこそ、目標をしっかりともって進みたいものですね。

なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「英語を学ぶのカテゴリ」を要チェックだね♪