私も大好きな「食べること」ですが、英語で「おいしい」と聞けば「Yummy(ヤミー)」や「Delicious(デリシャス)」が思い浮かびますよね?
今回は、英語初心者が使える、「おいしい!」の表現の仕方をまとめました。いろんな表現がありますよ!
- 「いいね」と気軽に褒める
- 「かわいい・きれい・カッコイイ」と外見を褒める
- 「賢い・おもしろい」と人の内面を褒める
- 努力を褒める
- 「おいしい」と料理を褒める今ココ
「おいしい」の英語表現
今回は英語で「おいしい」を表現する方法をいろいろと紹介します。
基本表現「Taste」「Good」
まずは「おいしい」という意味で頻繁に使われる「taste」「good」を使ってみましょう。
Taste Good(いい味してる)
まずは「taste good」を使った表現です。
It tastes good !(いい味しているね!)
「taste」は「味がする」という動詞です。
そのため、「It tastes good」のように言うときは、「 s 」が付くのを忘れないようにしてくださいね(→ 三単現の「S」)。
- It taste good !
- It tastes good !
あと、「taste」は動詞なので、「is」などを入れないように!
- It's taste good !
- It tastes good !
「副詞」+「Good」
お次は「good」を使った表現です。
It's good !(おいしい!)
非常によく使われる便利な表現ですね。
ただ単に「good」と使うのではなく、いろんな副詞で「good」を強調してみましょう。
- It's pretty good !(けっこうおいしい!)
- It's very good !(とてもおいしい!)
- It's so good !(とてもおいしい!)
- It's really good !(本当においしい!)
英語超初心者の方でも、「good」に副詞を加え、「程度」を言い換えることによって、いろんな言い方ができますね。
「pretty」は、「かわいい」とか「きれいな」とかの形容詞ではなく、副詞の「pretty」です。「けっこう」「わりに」「まあまあ」という意味です。
会話では「けっこう頻繁に」使います。
余談ですが、この「けっこう頻繁に」という頻度を表す表現も、「pretty often」と言います。
副詞の「pretty」は「とても」というような、すごく高いレベルを表現する言葉ではありません。
また、「so」を使った、日本人がなぜかよく知ってる「まあまあ」という表現で使いがちな「so-so」は、どちらかというと、マイナスのイメージで、レベルでいうと「中の下」です。
「うーん、悪くはないけれど……」といった感じですね。この表現は、ほめ言葉ではありませんし、アメリカではあまり聞かない表現です。
上の「very good」「so good」「really good」の和訳ですが「手を抜いているなぁ」と思うかもしれませんが、まぁ……こんな感じで、大きな違いはありません。
日本語の「めっちゃおいしい」と「めちゃくちゃおいしい」の違い……みたいな?
「good(=いい)」は、食べ物のおいしさ以外の表現にも使えるので、何か(質の良さ)をほめるときに使えるので便利です。
例えば、こんなふうに。
How was the new "STAR WARS" movie?
(新しい「スターウォーズ」の映画はどうだった?)
It was very good. I liked it!(すごくよかったよ。私は気に入ったよ!)
そのほか「おいしい」の表現
では「taste」や「good」以外には「おいしい」をどう言うのでしょうか?
Tasty(風味が良くておいしい)
形容詞の「tasty」は「(風味がよくて)おいしい!」という意味合いがあります。
It's tasty !(いい風味だね!)
夫の話によると、風味のよさに焦点を置いてほめるのが「tasty」だそう。
Delicious(感動的においしい)
日本語でも「デリシャス」ということがありますが、これは英語でも同じ意味です。
It's delicious !(感動的においしい!)
ただ、英語の「delicious」は、こんなふうに「感動」がよりこもっている表現です。
- ため息が出るくらい
- びっくりするくらい
- 言葉が出ないくらい
- ほっぺたが落ちそうなくらい
Scrumptious(濃厚な味わい)
「scrumptious」という言葉は、「delicious」よりも、濃厚な味わいのおいしさのときに使うイメージなのだそうです。
It's scrumptious !(濃厚な味わいだね!)
私は夫に聞くまで聞いたことのない言葉でしたが。
「おいしい」の程度に順位をつけるとしたら、上からこの順になるよ。
- scrumptious
- delicious
- tasty
- good
……とのことでした。
なんか、「scrumptious」ってすごい!
Choice(絶品)
「It's choice!」は、あまり頻繁には使わない言い方だそうですが紹介します。
It's choice !(絶品だね!)
「choice」は、名詞の「選択」という意味のほかにも「選ばれたもの」という意味から、「上等」とか「逸品」という場合にも使われるそうです。
同じスペルで形容詞としても使われ、「It's choice!」を日本語にするなら、「絶品だよ!!」といった感じでしょうか。
「choice」は、風味よりも、クオリティ(質の良さ)をほめる感じだよ。
The Best ○○(今までの中で最高)
そして日本語でもおなじみの「best(ベスト)」という言葉を使った表現です。
This is the best pizza I have ever had !(今まで食べたピザの中で一番おいしい!)
「This is the best ○○ I have ever had!」は、「これは、今まで食べた○○の中で一番おいしい!」という表現です。
この表現も、少し言葉をを変えるだけで、「自分の知っている○○の中で一番△△」という意味になり、食べ物以外の表現にも使えます。
- This is the best movie I've ever seen!(この映画は、今まで見た映画の中で一番!)
- It was the best trip I've ever had.(今までの中でいい旅行だった)
- That was the most miserable experience I've ever had.(あれは今まで経験した中で一番惨めだった)
※「I've」は「I have」の短縮形です
ちなみに、上の例のように「best」を「worst」に置き換えると、悪い意味でも使えます。
Whet the appetite(食欲をそそる)
英語では「前菜」を「appetizer(アペタイザー)」と言います。
そして、前菜を食べるタイミングでときどき耳にするフレーズが「Whet the appetite」というです。日本語にすれば「食欲をそそる」ですね。
These canapés will sure to whet my appetite.
(これらのカナッペは余計に食欲をそそるよね)
「Whet」には「欲望をかき立てる」という意味があります。
「Appetite」は「食欲」という意味もありますが、「何かに対する欲望」にも使われます。食べ物にはおあつらえ向きな表現です。
私は最初、この英語のフレーズを耳にした時に「whet」を「wet(ぬれる)」と勝手に思い込んでいました。
勘違いして、「美味しい食べ物を目の前にしたとき、よだれが出てきて口の中が湿るからだ」と勝手に関連付けしていました!
「Yummy」は子どもっぽく聞こえる言葉
さて、「おいしい」を指す言葉に、日本人にわりと知られた「yummy(ヤミー)」という言葉があります。
Yummy!!
(おいしー!!)
ところが、実際のところ、大人が食事をする場では「yummy」はあまり聞きません。「あまり」というかほとんど耳にしません。
……というのも、「yummy」は、「子どもが使う」という印象の言葉だからです。
「Yummy」を大人が使うとどうなるの?
では、その「Yummy(ヤミー)」を大人が使うとどうなるのでしょうか? 夫に聞いてみました。
ねえねえ、「yummy」って、子どもが使う言葉なの?
そうだね。主に子どもが使うから「子どもっぽく」聞こえるよね。「formal(改まった)」な言葉じゃなく、スラングに近い言葉だし。
じゃあ、中年の堅物のオジサンが使うと、やっぱり違和感があるの?
んー、時と場合によるよね。
なるほど、使ってもいいんだ。
いや、だから「時と場合による」よ!(笑)
夫の話によると、同年代の友人との食事会など、ちょっとかしこまった雰囲気で使うと、違和感がある。
でも、家族が集まった場など、ざっくばらんとした雰囲気なら、別におかしくないということでした。
大人は絶対ダメ!! という言葉でもないそうです。
- 大人が改まった食事会で、超真顔で「It's yummy」と言う
- ざっくばらんな食事会で「Awww, yummy!(あぁ、こりゃうまい!)」と言う
大人でもちょっと気分が高ぶった感じで使うと、いいのかもしれませんね。
でも、「yummy」は、基本的には「子どもが使う言葉」だと思っておきましょう。
子どもは「Yummy」を使うべき?
では、今度は子どもに関してですが、子どもは「yummy」を使うべきなのでしょうか?
もちろん、子どもが「yummy」という言葉を使わず、「It's good!」でも全然問題ありません。
子どもが言うと高尚に聞こえる……というわけではないのです。
「It's good!」は、こんな特性がありますので大人も子どもも使うといいですね!
- 時と場所を選ばない
- 使える年齢も問わない
- 料理以外をほめるときにも使える
うーん。本当に使い勝手のいい表現ですね。
感嘆詞を使い さらに感動を伝える
最後に……感嘆詞を使うと、もっと感動が伝わります。
日本語だと、「あぁ!」とか「わぁ!」というような言葉にあたりますね。
- Oh!(おお!)
- Oh, my...(なんてことだ)
- Wow!!(わお!)
このような言葉のあと、「おいしい!」にあたる言葉を使えば、おいしさに感動していることがより伝わります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、英語の「おいしい!」にあたる表現をいくつか紹介しました。
微妙なニュアンスが違うので、意識して違う表現を使ってみてくださいね!
使うことで、語彙数は増えていきますので。