今回は動物の赤ちゃん・子どもを英語でどう言うのかをまとめました。
日本語だと「子犬」「子猫」のように、頭に「子」をつけたり、鳥類の赤ちゃんは「ひな」と言ったりする表現の英語バージョンですね。
目次
赤ちゃんを指す特別な表現のある動物
動物の中には、赤ちゃんを指す特別な表現のあるものがいます。ではずらずらと紹介してきます。
子猫: kitten
「子猫」は「kitten(キティン)」といいます。
「kitty」という言い方もあるそうです。サンリオのハローキティの名前も、たぶんここから来たんでしょうね。
子犬: puppy
「子犬」は「puppy」といいます。
子うさぎ: bunny
「子うさぎ」は、「bunny(バニー)」といいます。
そう、あのうさぎのコスチュームを着たオネエサンを「バニーガール」と言いますが(今もあるんでしょうか……)、まさしくこれですね。
「子うさぎのかわいこちゃん」といった感じでしょうか。
子豚: piglet
子豚は「piglet(ピグレット)」です。
ほら、「くまのプーさん」のキャラクターでもいますよね。
私は、あのピグレットが豚だったことはまったく知りませんでしたが、「piglet」という言葉を知ってから、すぐにつながりました。
子羊: lamb
子羊は、「lamb」です。
これはお肉にもありますよね。子羊の肉をラム肉といいますが、そのままです。
子鹿: fawn
子鹿は「fawn」といいます。
背中にまだ斑点の模様があるような鹿のことです。
ディズニーのキャラクターの「バンビ」を想像してもらえればと思います。
そのほかの「赤ちゃん」を指す動物の英語表現
お次はそのほかにある「赤ちゃん」を指す英語表現です。
鳥全般のひな: chick
にわとりのひな(ひよこ)は、「chick」といいます。
ところが、この「chick」は、一般的に鳥全般のひなのことをいうこともできます。
たとえば、「parrot(オウム)」「flamingo(フラミンゴ)」「penguin(ペンギン)」などにも使えるそうです。
そのときは、「(a) parrot chick」のように、「chick」を後ろにつけます。
また、「ひな」にあたる独自の表現がある鳥もいます。
例
- あひるのひな …… duckling
- 白鳥のひな …… cygnet
- フクロウのひな …… owlet
- ガチョウのひな …… gosling
哺乳類全般の赤ちゃん: calf
牛の赤ちゃんを「calf」といいます。
この「calf」も、一般的に哺乳類の赤ちゃんのこともいうことができます。
たとえば、次のようなものです。
例
- giraffe(キリン)
- hippopotamus(カバ)
- elephant(象)
- llama(ラマ)
この場合も「chick」と同じように、後ろにつけて「a giraffe calf」のようにいいます。
ウマ科の動物: foal
同じ哺乳類でも、馬やロバ、ラバ、シマウマなどのウマ科の動物には「foal」という言葉を使います。
肉食動物の赤ちゃん: cub
また、肉食動物(雑食性も含む)の赤ちゃんは、「cub」です。
例
- fox(キツネ)
- bear(熊)
- lion(ライオン)
- tiger(虎)
アザラシやラッコの赤ちゃん: puppy
おもしろいことに、アザラシやラッコの赤ちゃんは、犬と同じように「puppy」ということもあるそうです。
イヌ科の赤ちゃんを「puppy」というのはわかるのですが、海に住んでいて、ぜんぜん違う動物に思えるのに、同じ言葉で表すことができるんですね。
おもしろいのですが、正直ややこしいです(笑)。
オーストラリアの動物: joey
オーストラリアではアメリカと同じように英語を話しますが、「joey」という動物の赤ちゃんを指す言葉があるそうです。
カンガルーやコアラの赤ちゃんも、この言葉を使うのだそうです。
私は在米3年半ですがアメリカでは聞いたことがありません。
「joey」に限らず、言葉は文化の一部ですから、その土地その土地で通じる言葉があって当然です。
先住民族の言葉が残っている可能性もありますね。
日本語の方がシンプル
いろいろ書き並べていると、この動物の赤ちゃんに関しては、「日本語ってシンプルだなぁ」と感じます。
日本語の場合、せいぜいこの程度の分け方です。
例
- にわとりの赤ちゃん …… ひよこ
- 鳥類の赤ちゃん …… ひな
- 生活に身近な動物 ……「子犬」のように「子○○」
- 動物園にいるような動物 …… ○○の赤ちゃん
英語のようにいろいろ言葉がわかれていません。
「言葉は文化の一部」と前述しました。
日本語教師養成講座の中で、「生活との関わりが深いほど、言葉は使い分けられることが多い」と習いました。
この「動物の赤ちゃん」を指す言葉については、英語の方が多く枝わかれしていますね。
特に、「赤ちゃん」を指す特別な表現のある動物(にわとり、あひる、ガチョウ、牛、馬など)は、昔からずっと飼ったり、身近に住んでいたりと、生活に深く結びついているものばかりです。
そういえば、日本語でも、イノシシの赤ちゃんについては「うり坊」という言葉があります。
昔からイノシシは日本人と関わりがかなり深かったということが言えるかもしれませんね。
まとめ
一言に「○○の赤ちゃん」といっても、英語ではいろいろな言葉を使うことがわかっていただけたかと思います。
こういった言葉を使い分けないと話が通じないと思っている方、安心してください!!
いろいろ書いた最後に書くのは気が引けるのですが……
「○○の赤ちゃん」ということで
「baby ○○」と言えば通じます!!
ただ、「kitten」「puppy」「cub」「chick」あたりはよく使われます。
このあたりは最低限おぼえておいて、あとは「baby ○○」で乗り切るのもいいと思いますよ。
……私がそうです(笑)。