以前、メルボルンで「着物を着た女性グループ」と街なかを歩いていたときのことです。
すれ違う人々が彼女たちにこんな言葉を投げかけてきました。
- Beautiful clothes !(すてきな衣装!)
- Amazing !(すっごくイイ!)
「良いな、素敵だな」と思ったことを素直に相手に伝える方が多いんですね。
オーストラリア人の褒め上手っぷりはこんなところから垣間見ることができますが、今回は英語で外見を褒めるときの表現を紹介します!
- 「いいね」と気軽に褒める
- 「かわいい・きれい・カッコイイ」と外見を褒める今ココ
- 「賢い・おもしろい」と人の内面を褒める
- 「がんばったね!」と努力を褒める
- 「おいしい」と料理を褒める
性別に関係なく外見を褒める表現
「良いな、素敵だな」と思ったことを素直に相手に伝えられることは、「良い人間関係」を作る手がかりになります。
映画などでもよく見かけますが、特に欧米文化は褒めることに長けていますよね。
そこで今回は外見に関する英語の褒め言葉についてご紹介します。
ただやみくもに褒めても逆効果になってしまいますのでご注意ください。
外見に関する英語の褒め言葉についてご紹介しつつ、「気を付けるべき事柄」などをお伝えしますね。
まずは、性別に関係なく使える「褒める英語表現」です。
英語の「外見を褒める表現」は、男性、女性に関わらず使えるものが多いです。
Like(いいね)
日常的に使われる表現に「like」があります。
日本語だと「好き」という意味で、「I like your ~」というフレーズで使えば「あなたの~が好き」、つまり「いいね」という褒め言葉になります。
I like your striped shirt.
(その縞柄のYシャツ、いいね)
Thanks, I just bought it last night.
(ありがとう。昨夜買ったばかりなんだ)
※Yシャツは和製英語で、英語では「shirt」もしくは「business shirt」といいます。
I love your ~(すごくいいね)
「like」よりも一段上の言い方が「love」を使った表現です。
「love」は日本人が思っているよりも幅広く使われる表現で、日本語だと「大好き」の位置付けです。
「I love your ~」というフレーズで使います。
相手のことを褒めるのに「ラブ」という単語を使うのって、まさに「愛」が感じられて素敵だと思いませんか?
I love your new jeans !
(その新しいジーパン、すごく良いね!)
Thanks, It was on sale at the store.
(ありがとう。お店でセールになってたんだ)
※ジーパンは和製英語なので、英会話では「jeans」と言いましょう。
この他にも「love」の応用の幅は広く、褒める対象は服にとどまりません。
- I love your dress.(あなたのドレス、すごく良いね)
- I love your hairstyle.(あなたのヘアスタイル、すごく良いね)
- I love your watch.(あなたの腕時計、すごく良いね)
- I love your wicked fashion.(あなたのイタズラ心溢れるファッション 、すごく良いね)
- I love your crazy styling.(あなたの奇抜なスタイリング、すごく良いね)
・wicked = 不道徳な、いたずらな
・上記の場合のcrazyは「猛烈な、極端な」といった意味
Cute(カワイイ)
日本語でも使われる「キュート(cute)」という表現。
英語の「cute」もカワイイという意味があり、小さい子どもから成人男女に対して使われます。
ただし、特に成人男性に対して使う場合、得てして容姿よりも行動や仕草が「キュンとくる」人に対して「cute」を使います。
Tara is so cute the way she laughs.
(ターラの笑い方ってめっちゃカワイイよね)
Ask her out.
(デートに誘ってみなよ)
Gorgeous(華やか)
「gorgeous(ゴージャス)」は「美形の」「とても魅力のある」「華やかな」という意味合いで男性・女性・子どもに対して使われます。
特に女性に対しては「華のある」感じの女性に使われますね。
This actress looks gorgeous, don’t you think ?
(この女優さんって華があると思わないかい?)
Yeah, she’s on the cover of magazines all the time.
(そうだね。いつも雑誌の表紙に載っているね)
成人男女で、親しい間柄であれば「hello, gorgeous」と挨拶したります。これは「男→女」、「女→男」のどちらでも使えます。
Attractive(性的に魅力的)
「attractive」は「魅力的な」「魅惑的な」という意味ですが、しばしば性的な意味を暗示しているので注意して使いましょう。
I think Marylin is attractive.
(マリリンって魅力的だと思うんだよね)
No argument about that!
(異論なし!)
Amazing(すっごくいい)
「amazing」は「ビックリするような」「信じられないほど」という意味。
「飛び抜けて素晴らしい」というときに使います。
How do I look in the new jacket and hairstyle ?
(ボクの新しいジャケットと髪型、どう?)
You look amazing !
(めっちゃスゴイよ!)
Beautiful(美しい)
日本語でもカタカナで使う「Beautiful(ビューティフル)」は「美しい」ですが、外見的にも内面的にも使われます。
なので男女共に対して使われる言葉です。
子どもに対しても使われますし、赤ちゃんに向けて「beautiful」という人も多いです。
Tara looks so beautiful in this photo !
(この写真、ターラがすごい美人に見えるよ)
She's even more beautiful in real person.
(実物の方がずっと美人だよ)
ちなみに「beautiful」の「比較級」「最上級」は「more」と「most」を使います。
原形 | beautiful |
---|---|
比較級 | more beautiful |
最上級 | (the) most beautiful |
話は飛びますが、白雪姫の継母は、日本語のストーリーでは魔法の鏡に向かって「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で1番美しいのは誰?」と訊ねています。
だから英語では「most beautiful」と言っているのかと思いきや……?
Magic mirror, on the wall - who is the fairest one of all?
(壁の魔法の鏡よ、世界で一番色白なのは誰?)
……と言っています。実は美しさを競っていたのではなくて色白さを競っていたんですね~。
「Hot」と「Sexy」(セクシー)
艶っぽい、性的な魅力がある男性や女性に対しては「hot」や「sexy」を使います。
This Japanese model looks hot !
(この日本人モデル、セクシーだね)
I think she’s gonna be really famous.
(きっと彼女はすごく有名になるよ)
「hot」は外見的なものだけに使われますが、内面的な妖しさ、魅力を含めた場合は「sexy」を使います。
hot | 外見的なセクシーさ |
---|---|
sexy | 内面的な妖しさ、魅力を含めたセクシーさ |
主に女性に対して外見を褒める表現
お次は女性の容姿を褒める表現です。
Pretty(カワイイね)
「pretty」は女性に対して「カワイイね」というときに使います。
英語の「pretty」は「cute」同様、大人の女性にも使います。
男性にも使えるのですが、成人女性が成人男性に対して「pretty」を使う場合、「坊や」的なかわいさを暗示するために使うので、「女→男」で使う場合には気を付けましょう。「男→男」には使いません。
I met this pretty lady yesterday.
(昨日、かわいらしい女性と会ったんだ)
Tell me more. Details, please !
(もっと詳しく教えてちょうだい!)
前述した「cute」も「pretty」も「かわいい」という風に訳されますが、その使われ方にはニュアンスの違いがあります。
「cute」と「pretty」の違いを比べてみると……
Cute | 子どもや動物のような、あどけないかわいさ |
---|---|
Pretty | 見た目がうるわしいかわいさ |
このように、意味合いに微妙な差があります。念頭に置いて使いわけをしましょう。
主に男性に対して外見を褒める表現
そして、男性に対しての褒める表現です。
Good looking(イケメン)
「Good looking」は男性に対し、「イケメンだね!」という時に使います。
Hey, good looking !
(よう、イケメン!)
Flattery won't get you anywhere.
(おべんちゃら言っても何も出ないよ)
Handsome(美男子)
「Handsome」は端整な顔立ちの男性に向けて使います。
大概は「女性→男性」に使われる言葉ですが女性に向けて使う場合もあります。
Hello, handsome young man !
(やあ、美男子!)
Do I need to repeat myself ?
(同じこと、繰り返し言わなきゃ分からない?)
日本語の「ハンサム」はほとんど死語ですが、英語ではちゃんと使われています。
インスタでも投稿しています!
まとめ
オーストラリア人は外見、特に服や装飾品についてこちらが恥ずかしくなるぐらいに褒めてくれます。
言われた場合は「Thank you」と返事して、褒めてくれたものにまつわるエピソードを話すのが良いでしょう。
褒めてくれたということは、それに関心があるのでしょうから、そこから会話が広がりますよ。
私の場合、相手を褒めるときは、「I love your ~ 」を標準的に使っています。これに段階を付けるとすれば
- I love your shoes.(きみのクツ、素敵!)
- I love your shoes very much.(きみのクツ、すごく素敵!)
- I looooooove your shoes veeeeery much.(きみのクツ、すぅぅっごく素敵!)
「ラーーーブ」とか「ヴェーーーーリィ」と伸ばすことで強調することができますよ!
これならカンタンですね。まずはこの3点セットをぜひお試しあれ!