英語で「ごめん」と謝るときの基本は?「I'm sorry」 を使いこなそう!

はつ

執筆者

Google認定教師/Microsoft Innovative Educator。1999年に脱サラしオーストラリアに移住。メルボルンの公立中高一貫校で日本語教師。University of Technology Sydney(シドニー工科大学)卒業、Graduate Diploma(準修士) 取得。→ はつ についてはこちら

英語で謝るときと言えば「アイムソーリー」と言うのは、ほとんどの方が知っていると思います。

でも「I'm sorry」だけではちょっと物足りないですよね。もっとシチュエーションに合わせた表現を使って、語彙を豊かにしたいものです。

今回は英語で「ごめん」や「すみません」と謝るときの基本と、オススメの表現を紹介します。

英語で謝るときの基本

では英語で謝るときの表現の基本から紹介します。

話すときは「I'm sorry」が基本

基本として知っておいて謝罪の言葉は、もちろんこの表現です。

I'm sorry.
(すみません)

「I'm sorry」は友人やビジネスの場の同僚に対して幅広く使える謝罪の表現です。

親しい相手に、大したことのない内容で軽く謝るときには「Sorry」だけですませることも多いです。

Sorry !
(ごめん!)

文書では「apologize」を使うことが多い

逆に文書では「apologize」を使うのが一般的です。

「apologize」は文章中で、誠心誠意お詫びの意を伝えたい時に使える言葉です。

「sorry」は話すとき、「apologize」は文章で
「sorry」は話すとき、「apologize」は文章で

「apologize」も謝ることを伝える言葉なんですが、「sorry」に比べると形式張っています

口頭で使うと、使い方によっては「形式的に謝っている」と受け取られかねないので、会話の中で軽々しく使わず、書面で書く際に使う方が無難です。

ちなみにイギリスやオーストラリアでは「apologise」と書きます。アメリカ英語とはスペルが違うんですね。


英語で謝るときのジェスチャー

謝るときに日本人は頭を下げたり、相手に向かって両手をあわせますよね。

人によっては片目をつぶりながら言ったりします。

ところが、英語圏の人は手を合わせませんし頭も下げません

では英語圏ではどんなジェスチャーをするのでしょうか?

「パグ」の表情?

ジェスチャーというよりも表情に「謝罪」が現れます。

よく言われるのが、イヌの「パグ」の顔です。

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By Xidrep (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

このイヌですね。英語圏ではパグのような表情をして謝罪の言葉を述べます。

心臓に手を当てる人も多い

それと、手のジェスチャーとして、胸の心臓のあたりに手を当てる人も多いです。

ちょうど、フットボールとかの試合で国歌が流れているときに選手がやるような感じです。

Embed from Getty Images

私もいつも、パグの表情をしながらこのジェスチャーを使います。

謝罪するときのジェスチャー
謝罪するときのジェスチャー

表情もポーズもちょうど、上のイラストのような感じです。


後ろに続けて「しでかした内容」を言う

そしてもう1つの謝罪の基本が、「しでかしてしまった内容」を言うこと

「for」に続けて「しでかしてしまったこと」を伝える

すでにしてしまったことを詫びるときは「I’m sorry for 名詞」の形で伝えましょう。

I'm sorry for being late to school.
(学校に遅れてしまいすみません)

「for」の後ろは名詞がくるので、動詞の場合は現在分詞形(動名詞になります。

「〜しなくてすみません」は動詞の前に「not」を

「〜しなくてすみません」と、しなかったことを詫びるときは「not」を動名詞の前に入れます。

I’m sorry for not calling you back last night.
(夜は折り返しの電話かけないでごめんなさい)

迷惑をかけていることが継続中なら「to」で

「I'm sorry for〜」の「for」は「(すでに過去に)しでかしてしまったこと」に対して使うと紹介しました。

未来に関わることであっても「すでになされた行動」に対して謝るのが「for」です。

すでに勝手に予約した

I'm sorry for booking next holiday's flight ticket without asking.
(相談もせず次の休みの飛行機のチケットを予約してしまってごめんなさい)

逆に、「現在継続中で煩わせていること」の場合は「to動詞の原形」を使って言います。

現在お手数かけている

I'm sorry to trouble you.
(お手数おかけしてすみません)

こちらの例文もそうですね。

現在わずらわせている

I'm sorry to bother you.
(わずらわせてすみません)

現在待たせている

I am sorry to have kept you waiting.
(お待たせしてすみません)


単語が増えるほど丁寧になる

日本語も同じですが、単語が増えるほど丁寧になります。

単語が増えるほど丁寧に

  1. I'm sorry.
  2. I'm really sorry.
  3. I'm really sorry for being late to class.

上から下になるにつれ、単語数が増え、丁寧になっています。

「申し訳ございません」という気持ちをさらにUPさせるテクニックもご覧ください。


謝るときに使える例文

では、親しい人に対して使える謝罪表現をシチュエーション別に紹介します。

家族や仲の良い友達が相手なら「I'm sorry」ではなく、「sorry」で言っても問題ありません

電話が遅れてしまったときの謝罪

まずは、電話を返すのが遅れてしまったときの謝罪表現です。

I’m sorry for not calling you back last night.
(夜は折り返しの電話かけないでごめんなさい)

ポイントは「for」のあとに入れる「not」ですね。

「〜しなくて」という否定のときには「for」の直後に「not」を入れて使います。

ほかにも次のようなバリエーションもありますよ。

  • I am sorry for not calling you back sooner.
    (すぐに電話を返さないでごめんなさい)
  • I am sorry (that) I couldn't return your call earlier.
    (電話を返すのが遅れてごめんなさい)

学校や待ち合わせ時間に遅れてしまったときの謝罪

学校や、待ち合わせ場所に遅れてしまったときに使える表現はこちらです。

I’m sorry I was late.
(時間に)遅れてしまってごめんなさい。

すごく単純な表現ですが、これ1つを覚えておけば大丈夫。

ほかに「for(しでかしてしまったとき)」や「to(現在しでかしているとき)」を使って、次のようにも言えます。

  • I'm sorry for being late to class.
    (授業に遅れてしまいすみません)
  • I am sorry to have kept you waiting.
    (お待たせしてすみません)

スケジュールが変わってしまったときの謝罪

こちらの都合でスケジュールを変更したことに関して謝るときはこんな感じです。

I'm sorry, but there has been a change in the schedule.
(すみませんが、スケジュールが変わってしまいました)

相手にとって好ましくないことを言うときには「but」を使い、続けて内容を言います。

I'm sorry, but I have to leave now.
(すみませんが、席を外さなくてはならなくなりました)

メールやSNSの返事が遅れたときの謝罪

メールやSNSで返信が遅れたときに使える便利な表現がこちら。

I’m sorry that it took some time to reply.
(メールやSNSの返信が遅れて [ 返信に時間がかかって ] ごめんなさい)

「it takes some time」で、「時間がかかる」という意味です。

この表現も覚えておくと便利ですね。

お手数おかけしてすみません

そして、お手数おかけしてすみませんという表現です。

I'm sorry to trouble you.
(お手数おかけしてすみません)

I'm sorry to trouble you」は何かいろいろしてもらって時間や手を煩わせたときに相手に言う言葉です。

「trouble(トラブル)」って、名詞だけでなく「迷惑をかける」という動詞にもなっています。

よく似た言葉に「bother」もあります。

I'm sorry to bother you.
(煩わせてすみません)

「bother」は「困らせる」という意味です。

【おまけ】気取った謝罪の言葉

最後にオマケです。

ちょっとカッコつけた言い方、日本語で言えば「これはまた粗相(そそう)をば、失礼!」といった感じの謝罪の表現もあります。

Mea Culpa.
(これはまた粗相をば、失礼!)

ミア・カルパ」のように発音します。

これ、実はラテン語なんですが、インテリを気取っている人なら必ず知っている言葉です。

You still haven't submitted the document.
(書類がまだ提出されてないんですが)

Oh, Mea Culpa.
(おっと、こりゃまた失礼)

ちょっと気取った言い方が許される場面で謝るのであれば使ってみてください。


まとめ

オーストラリアでの経験からすれば、自分に非があってそれを素直に認めればその後の関係も修復しやすいです。

ぜひ、いろいろな表現を覚えて素直な気持ちを伝える努力をしてみましょうね。

こちらは関連記事です!

こちらは、日本語の「すみません」に対応する英語をいろんなシチュエーション別に紹介しています。

日本語って「ありがとう」と言うところを「すみません」って言っている……みたいなことがよーくわかります。

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はつ
人生の半分をオーストラリアで過ごした経験からネイティブレベルで英語を操る。現在はメルボルンで言語の専門家である日本語教師として生計を立てる。2013年に世界から「グーグル認定教師」として50名のひとりに選出された教育のプロ。>>はつ について詳しくはこちら
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