仕事上や友達との関係の上で「うわっ、やってしまった!」というようなシチュエーションはありますよね。
そんな、日本語だと「すみません」と謝る場面では「I'm sorry」を使います。
でも、ビジネス上ではもっと「申し訳ございません」という気持ちを込めたいもの。
今回は英語の謝罪表現「I'm sorry」の申し訳ございません度
をUPさせる方法をご紹介します。
英語で「申し訳ございません度」をUPする方法
基本的には、家族や友達、会社の同僚などには簡単に「sorry」を使った表現で大丈夫です(参考:英語で謝るときの基本)
Hey, sorry.
(ごめんよ)
I'm sorry.
(ごめんなさい)
友達の間では、単に「sorry」でもじゅうぶん。
でも、間柄が遠くになるにしたがい、言い方はフォーマルになりますよ。
では「申し訳ございません度」をUPさせ、心を込めて謝罪する方法を紹介します。
謝罪度をUPする方法
では、ひとつずつ詳しく紹介しますね。
副詞を使う
まずは副詞を使う方法です。例を見てください。
I'm so sorry.
I'm really sorry.
どちらも「本当に」や「とても」といった、「sorry」を強調する副詞で、日本語だと「本当にごめんなさい」という意味になります。
略さずに「I am sorry」と言う
お次は、通常「I'm sorry」の「I'm」を略さずに「I am」と言う方法です。
I am sorry.
たったこれだけで、少しだけ丁寧になります。
言い方としても、「I」「am」「sorry」と、ゆっくり一語ずつをはっきり言うと「申し訳ない」度が上がります。
日本語も同じで「ごめん」より「ごめんなさい」の方が丁寧なのと同じですね。
言語を「略す」ということは雑になるということです。
謝罪のあとに言葉を付け加える
そして、謝罪の「I'm sorry」のあとに、言葉を付け加える方法です。
ここでは5つの表現を紹介しましょう。
I didn’t mean it(そんなつもりじゃなかったんです)
まずは「そんなつもりじゃなかったんです」という表現です。
I'm sorry. I didn’t mean it.
(そんなつもりじゃなかったんです)
「mean」は「意味する」という意味で、ここでは「そういう意図はなかった」という意味になっていますよ。
That was never my intention(決してそんなつもりはなかったんです)
もうひとつ「悪意がなかったんだよ」というニュアンスの表現がこちら。
I'm sorry. That was never my intention.
(決してそんなつもりはなかったんです)
「intention」は「意図」という意味ですね。
What I did was wrong(私のしたことは誤りでした)
自分の過ちを認める表現はこちら。
I'm sorry. What I did was wrong.
(私のしたことは誤りでした)
この「what I did」は「私のしたこと」という名詞節になりますよ。
That was my fault(私の過ちでした)
もうひとつ「こちらが悪いです」と非を認める表現はこちらになります。
I'm sorry. That was my fault.
(私の過ちでした)
「fault」は「過失」という意味の名詞ですよ。
I screwed / I messed up(やらかしてしまった)
あと、こちらもよく使われる表現です。
I'm sorry I screwed up / I messed up.
(やらかしてしまってごめんなさい)
「screw up」も「messed up」も「めちゃくちゃにする」というニュアンスの句動詞です。
ただ、この表現は目上の人に対して使うには不適切なので注意です。
「apologize」を使う
基本的には書面で使う「apologize」を口頭で使うと丁寧度が格段に上がります。
I apologize for the accident.
(事故に関し、陳謝申し上げます)
ただ、「sorry」に比べると「apologize」は形式張っていて、文章中で誠心誠意お詫びの意を伝えたい時に使える言葉です。
話すときに使うときは、使い方によっては「形式的に謝っている」と受け取られかねないので注意が必要です。
会話の中で軽々しく使わず、書面で書く際に使う方が無難ですね。
イギリスやオーストラリアでは「apologise」と書きます。アメリカ英語では「 z 」のところが「 s 」になります。
アナウンスなどではお決まりのフレーズ
話すときに「apologize」を使う場面としては、空港のアナウンスなどです。
例
We apologize for any inonvenience.
(ご迷惑をおかけした事を一同お詫び申し上げます)
主語が「we」になっているのは、企業が「我々」と言っているからです。
謝罪のセリフで多用されているので「お詫び加減」が薄れているフレーズです。
プレゼントを渡す
最後に言葉ではありませんが、態度で「申し訳ございません!」という気持ちを伝える方法です。
それはプレゼントを渡すという技。
実際に私が体験したのは、職場の同僚といさかいがあった次の日のことです。
朝、職場の机の上にちょっと高級なチョコレートが置いてありました。
全く無記名でしたが、チョコレートをもらう理由がそのことしか思い当たらなかったんです。
確認してみたら、やっぱりその人からでした。
あと、相手が女性のときに「花束を渡す」というのを聞いたことがありますが、実際に見たことがないので都市伝説かもしれません。
書面で「申し訳ございません度」をUPする方法
続いて、書面で「申し訳ございません」の気持ちを上げる方法を紹介していきましょう。
書面の謝罪度をUPする方法
副詞の「sincerely」を使う
先ほど「apologize」を使うと書きましたが、同時に「sincerely」を使うとさらに「申し訳ございません度」が上がります。
例
I sincerely apologize for the accident.
(事故に関し、心より陳謝申し上げます)
「apologize」の前に入っている「sincerely」という副詞は「心から、誠実に、真心を込めて、真摯に」という意味です。
「deeply」とかほかにも言葉はありますが、実際に使う場面は見たことがないです。「sincerely」をオススメします!
内容や理由を詳しく言う
やってしまった内容を詳しく伝えると、「申し訳ございません度」がさらに上がります。
例
I sincerely apologize for the accident that happened on Friday.
(金曜日に起こった事故に関し、心より陳謝申し上げます)
単語数が増え、文章が長くなればなるほど気持ちがこもっているように見えるのは日本語も同じです。
例
I sincerely apologize that we have cancel the contract.
(契約をキャンセルしてしまい、心よりお詫び申し上げます)
上の例のように「apologize」のあとにthat節を使うと長く書くことができます。
結びの言葉「Yours apologetically」を使う
英語のビジネスレターなどの結び言葉には「Yours sincerely」を使うことが多いのは有名です。
これが、謝罪文の場合は、次のように締めくくります。
例
Yours apologetically,
めったに出くわさない表現ですが、平身低頭謝りたいときに使える表現です。
まとめ
謝るといえば「I'm sorry」だけだと思っていたのではないでしょうか?
日本語と同じで、単語を増やしたり、その場に応じた単語を使うことで、多様な表現が生まれます。
ビジネスで英文を入力する場合は、特に気持ちのこもった謝罪文章を書いてくださいね。
もちろん、一番いいのは謝罪をしなければならないシチュエーションを作らないことですが(笑)。
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