国語と日本語の違いとは? → 外国語として学ぶのが「日本語」

サト

こんにちは、インドネシアで現役日本語教師をしているサトです。

「日本語教師」「日本語教育能力検定試験」など、「日本語」という言葉を耳にする機会があると思います。

一方、学校(小中高)では、「国語」という科目で呼ばれていますよね? この2つは違うのでしょうか?

この記事では、「日本語」と「国語」の違いについてまとめます。

「日本語」と「国語」の違い

では「日本語」と「国語」の違いについて説明しますが、最初に言っておくと、
「日本語」と「国語」はかなり違います

どのように違うのか、次の3つの点から見てみましょう。

3つの点から見た違い

  1. 学ぶ人(対象)
  2. 学ぶ場所
  3. 学習目標

「日本語」は主に外国人が学ぶ

まず、「日本語」と「国語」では、学ぶ人が違います。

対象が違うとも言えますね。その違いは、かんたんに言うと次のとおりです。

学ぶ人(対象)の違い
日本語 日本語を母語としない人(主に外国人)
国語 日本語を母語とする人(主に日本人)

つまり、国語はわたしたちが学んだ教科で、「日本語」は主に外国人が「外国語」として学ぶ教科のことですね。

サト

日本の学校で、英語を学ぶのと同じイメージです。

「日本語」は日本語学校などで学ぶ

次に、「日本語」と「国語」は、学ぶ場所が違います。

場所というのは、「どこで教育(授業)が行われるか?」ということですね。

違いは次のとおりです。

学ぶ場所の違い
日本語 主に日本語学校・国際交流協会など
国語 主に日本の学校(小中高)

対象が違うので、当然、場所も違ってくるわけですね。

日本語教育が行われている場所については、「日本語教師が働ける場所」として別記事にまとめてあります。

「日本語」の学習目標は「理解」

最後に、学習目標を比べてみましょう。「日本語」と「国語」は学習目標も違います。

サト

対象が違うので、当然といえば当然ですね。

「読む」ことを例に挙げると、違いは次のとおりです。

目標の違い
日本語 読んで理解すること(入門〜初級レベルの場合)
国語 読んで理解した上で、次の行動を取ること

外国人に対する「日本語」は「理解すること」が目標です。

ところが、日本人が対象の「国語」は、理解するのは当然で、さらに上の高度なことができるようになるという目標です。

それぞれ、詳しく見てみましょう。

1「日本語」の目標

まずは、外国人が外国語として学ぶ「日本語」の目標について紹介します。

「読むこと(入門〜初級レベル)」の目標を国際交流基金みんなのCan-doサイトで見てみました。

サト

「国際交流基金」は、海外での日本語教育普及などを担当している政府系機関ですね。

「読むこと」の目標

  • 非常に短い簡単なテクストを、身近な名前、単語や基本的な表現を一つずつ取り上げて、必要であれば読み直したりしながら、一文一節ずつ理解することができる
  • よく使われる語で書かれた、国際的共通語彙もかなり多い、短い簡単なテクストが理解できる
  • 非常によく用いられる、日常的、もしくは仕事関連の言葉で書かれた、具体的で身近な事柄なら、短い簡単なテクストが理解できる

どれも「理解」が目標で、理解した上で次の行動を取ることは期待されていません。

2「国語」の目標

では、我々のように母語が日本語である人が学ぶ「国語」の目標はどうなっているのでしょうか。

「小学校学習指導要領解説」の「国語編」を見ると、小学1年生の「読むこと」の目標として次のように書かれています。

「読むこと」の目標(小1)

読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。

  • ア 時間的な順序や事柄の順序などを考えながら,内容の大体を捉えること。
  • イ 場面の様子や登場人物の行動など,内容の大体を捉えること。
  • ウ 文章の中の重要な語や文を考えて選び出すこと。
  • エ 場面の様子に着目して,登場人物の行動を具体的に想像すること。
  • オ 文章の内容と自分の体験とを結び付けて,感想をもつこと。
  • カ 文章を読んで感じたことや分かったことを共有すること。

読んで内容を捉えるという目標もありますが、だいたいは読んだ上でさらに次の行動を取ることが求められています。

サト

「想像する」とか「感想をもつ」とか「共有する」とかですね。

ほとんどの場合、「国語」は日本人の「子ども」が対象です。

そのため、母国語としての理解は当然ということで、思考力などを向上させ、「育てる」のが目標ということでしょう。

日本語教育に必要な知識

ここまでで、「日本語」と「国語」の違いはおわかりいただけたでしょうか?

これだけ違うので、「日本語」を教えるのと「国語」を教えるのとでは、全く違った知識が必要です。

日本語教育には、どのような知識が求められるのでしょうか。

日本語教育能力検定試験出題範囲を見ると「国語」との違いがもっとくっきりと分かりますよ! 出題範囲は、次の5区分です。

出題区分

  1. 社会・文化・地域
  2. 言語と社会
  3. 言語と心理
  4. 言語と教育
  5. 言語一般

ビビるぐらい範囲が広いので、5の「言語一般」だけ詳しく見てみましょう。

日本語教育能力検定試験「言語一般」の出題範囲
主要項目 詳細
1.言語の構造一般
  1. 言語の類型
  2. 世界の諸言語
  3. 一般言語学・日本語学・対照言語学
  4. 理論言語学・応用言語学
2.日本語の構造
  1. 日本語の構造
  2. 音声・音韻体系
  3. 形態・語彙体系
  4. 文法体系
  5. 意味体系
  6. 語用論的規範
  7. 文字と表記
  8. 日本語史
3.コミュニケーション能力
  1. 受容・理解能力
  2. 言語運用能力
  3. 社会文化能力
  4. 対人関係能力
  5. 異文化調整能力

「日本語教育能力検定試験 出題範囲等」より一部抜粋)

念のため書いておきますが、これ、5つある区分のうちの1つですからね……。

サト

これだけでもかなり大変そうですね……。

何にしても、「日本語が話せる = 日本語が教えられる」ではないということです。

日本語教師に求められる知識が、広範囲にわたるのはお分かりいただけたと思います。

こんなに出題範囲が広いので、日本語教師を目指す場合は日本語教師養成講座に通うのがオススメです。

サト

わたしも「日本語教育能力検定試験」に何とか合格できたのですが、これは養成講座の仲間とワイワイ勉強できたおかげです。

この記事では、「日本語」と「国語」の違いについてまとめました。

「国語」教育とは全く違う知識が必要な「日本語」教育ですが、わたしたちにとっても「外国語」に触れる感覚で日本語に触れる感じです。

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最後に

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執筆者: サト
受験英語が大好きで、独学でTOEIC 955点をマーク。現在はインドネシアに移住し、言語の専門家である日本語教師として生計を立てている。英語よりも「英語の勉強」に興味が強く、最近ではオンライン英会話や電子書籍を試すことにハマっている。>>サトについて詳しくはこちら

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