英語の勉強が続かない人はたくさんいますが、なぜ続かないのかご存じですか?
それは「勉強が継続する仕組み」がないから。つまり、やみくもに「勉強するぞ!」では続かないのです。
そこでおすすめなのが、英語コーチングというサービス。簡単に言うと、英語の勉強についてのすべてを管理してくれます。
本記事ではおすすめの英語コーチングとして「トライズ(TORAIZ)」を紹介します。
今回は、トライズ六本木センターを訪問し、実際に説明を聞いてきました。
トライズとは?
トライズは英語コーチングです(公式サイトはこちら)。
英会話スクールなどとは違い、サービスとしての基本は「自主学習のサポート」になります。
後述しますが、トライズは英語のレッスンも充実していますよ!
どんな学習をどの程度すればいいかをサポートしてくれ、英語学習で一番の敵である「継続」をするための手助けをしてくれます。
トライズの代表は三木雄信氏
トライズの代表は三木雄信氏。ソフトバンク入社当初、孫正義氏のカバン持ちをされていたことで有名です。
その時代に英語で苦戦した経験を元に、書籍『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても英語は1年でマスターできる』(PHP研究所)を出版しています。
そして、この書籍内で公開されている「最短最速」で英語をマスターする方法をサービスにしたのがトライズです。
トライズのスクール
トライズは基本的には、コンサルタントやネイティブコーチのオンラインでのやりとりです(後述しています)。
ですが全国に数か所のスクールがあり、対面でのやりとりもできます。
スクールのある地域(2023年現在)
とはいえ、東京、神奈川、愛知、大阪の4都府県に限定されていますし、基本はオンラインですね!
トライズの特徴
トライズの特徴をまとめます。
トライズがしてくれることとは?
まず、「トライズがしてくれること」とはなんでしょうか?
シンプルにいうと、ひとりだと挫折してしまう英語学習の継続のお手伝いです。
英語学習はお金をかけずにできますが、伸びない人のほとんどは継続できないことが原因だと言えるでしょう。
なぜ継続できずに挫折してしまうのかというと、次のような理由が挙げられます。
英語学習に挫折してしまう理由
もう、共感しかないんだけど!
このような挫折の原因を払拭するにはどうすればいいのでしょうか? 次項で紹介するコンサルタントとのやりとりがカギとなります。
トライズのコンサルタント/コーチ
トライズでは、次の2名のスタッフが専属としてつきます。
それぞれ、詳しく説明しますね。
コンサルタント(日本人/ネイティブ)
コンサルタントは「インプット学習」のサポートを担当する人です。
基本コースである「英語コーチング本科」とIELTS対策コースでは次のようなインプット学習をしています。
インプット学習の内容
- 英語コーチング本科(基本コース)…… リスニングとパターンプラクティス(瞬間英作文)
- IELTS対策コース …… 上記にくわえてリーディングも
主に日本人が担当し、自宅学習の進度をチェックしたり、定期的なコンサルティングで生徒さんに合った学習プログラムを作成したりしてくれます。
学習の継続をサポートするだけでなく、オンラインを通して英語力をチェックしてくれ、学習計画の調整をしたり、評価をしてくれますよ。
英語学習のゴールを達成するための「監督」みたいだね!
インプット学習はとにかく継続がものを言い、そこが本当に難しいのです。
そのため、日本人コンサルタントが学習スケジュールを作ってくれ、毎日学習しているかのチェックもしてくれるというわけです。
インターネットに独自のシステムがあり、生徒さんはそこで毎日の学習を記録します。
質問などもメールでいつでも答えてもらえるため、ひとりで勉強するときに得にくい「フィードバック」もばっちりだということですね!
ちなみに、上級者の場合は日本人ではなくネイティブスピーカーが担当になり、すべて英語でやりとりすることも可能です。
コーチ(日本人/ネイティブ)
コーチは「アウトプット学習(スピーキングとライティング)」のサポートを担当する人で、多くの場合はネイティブスピーカー講師が担当します。
なにをするのかというと、1回25分 × 週3回のオンラインレッスンです。
基本コースである「英語コーチング本科」とIELTS対策コースでは次のようなスキルを磨けます。
オンラインレッスンで得られるもの
- 英語コーチング本科(基本コース)…… スピーキング力やコミュニケーション力
- IELTS対策コース …… 上記にくわえ、ライティングの添削(3か月で9回まで)
コンサルタントとコーチは連携をとり、生徒さんのゴールを共有し、効果的なアプローチをしてくれるようです。
生徒さんが初心者で、日本人コーチのほうが適切な場合は、コーチも日本人講師になりますよ。
トライズの英語学習とは?
では、トライズでは具体的にどのような学習環境を与えてくれるのでしょうか?
大きく分けると次のとおりです。
ではそれぞれ、詳しく見ていきましょう。
シャドーイング学習(毎日の自己学習)
自己学習として、とくに力を入れるように言われるのが「シャドーイング学習」です。
シャドーイングとはニュースなどの英語を聞きながら、その聞いたことを影(shadow)のように追いかけて読むという練習方法ですね。
目的はネイティブスピーカーの自然な英語を聞けるようにすることで、リスニング力を鍛えます。
日本人コンサルタントが2週間にごとに進歩をチェックし、次のステップに進む判断やアドバイスをしてくれますよ。
スピーキング学習(毎日の自己学習)
2つ目の自己学習がスピーキング学習です。
英語のフレーズ教材を使用するなどして、「話す練習」をするというものですね。
英語を自在にあやつるには英語の筋肉を鍛えるしかありません。
野球でいう「バットの素振り」のように、毎日ひとりで反復して練習しましょう。
週に3回のレッスン(1回25分)
トライズではネイティブコーチによるオンラインレッスンが週に3回もあります。
「スピーキング学習」として毎日自宅で練習をしますが、それを実践として使う場と言えます。
自己学習で覚えた単語やフレーズを実際に使うことで「自分の言葉」として定着しますよ!
自分ひとりで練習していても「その発音で本当に伝わるのか?」の判断はできないため、ネイティブとの練習はぜったいに不可欠です。
ちなみに、ネイティブコーチ1人+最大4人の受講生でのグループレッスンもあります(こちらは1回50分)。
レッスンの予習(自己学習)
コーチとのレッスンの前には必ず「予習」が求められます。
学習において「予習をすること」で定着に差がつくのは、学校教育でも同じですよね。
レッスンでは「わからないところ」「確認したいところ」を確認するだけぐらいの意気込みでのぞむのもコツです。
トライズのコース
トライズにはいくつかの「コース」があります。
トライズのコース例(すべてではない)
- 英語コーチング本科(6〜12か月)
- ビジネス上級英語(3か月)
- 英語初心者コース(3か月)
- TOEIC®対策プログラム(3か月)
「英語コーチング本科」というのはトライズの基本コースで、このコースを選ばれる人が多いです。
コースによって期間が違い、その期間にコーチが英語学習をサポートしてくれます。
トライズで使用する教科書(テキスト)
生徒さんのスキル、ゴール、学習スタイルなどによって、スピーキング・リスニング・レッスンで各1冊ずつが選ばれます。
選ばれた教科書は自宅での学習で使われますよ。
専用の教科書が決まっているのではなく、市販の教科書の中からその人に合ったものを選んで使うというシステムです。
自分だと見誤ってしまう「教材選定」をプロがやってくれるので、まさに自分のための教材選びをしてもらえます。
ちなみに教科書は生徒さんが実費で購入します(←あたりまえですが)。
トライズの学習スケジュール
1年間のコースの場合、年間で1,000時間の学習時間を生徒さんに確保してもらい、目標を達成できるように学習スケジュールを立てます。
1年間で1,000時間を確保するため、1週間では20時間を勉強に当てられるように「学習計画表」を作成します(次の画像を参照)。
「1,000時間 ÷ 52週 = 約20時間/週」になるので、週に20時間の学習が必要ですね。
この学習計画は「年間スケジュール」ではなく、1日単位です。
「電車での通勤時間を〇〇の時間に当てる」のように、その人のライフスタイルに沿って、学習時間をまさに「捻出」してくれます。
トライズの料金
ではトライズの料金は、いくらになるのでしょうか? 以下のようになります。
英語コーチング本科 (基本コース) | IELTS対策コース | |
---|---|---|
6か月 | 971,300円 (キャンペーン適用時: 771,300円) | − |
3か月 | − | 496,100円 |
1か月あたり | 128,550円 | 165,366円 |
このように、ほかの英語コーチングと同じく安い金額ではありません。
でも、何万円もするような教材を試しては途中でやめる……のように繰り返すことを考えると決して高いだけではないです。
高額を支払うことで「あとがない」ようにする効果もあり、確実に英語力を伸ばせます!
トライズの「無料延長」について
トライズでまじめに勉強を続けてきたのに伸びない……ということはめったにないでしょう。
それでも、週20時間の学習をしっかりやり、レッスンにも100%出席したのに目標に届かないケースもあるかもしれません。
そういう場合のために「スコアアップ保証」があります。
なんと、無料で1回だけ、受講期間を1か月延長してもらえるそうです!
もちろん延長しないのが一番だけど、これは安心だね!
トライズのコンサルタントにお話を伺った
先述したように、トライズでは自分だけの専属コンサルタントが1名つき、そのコンサルタントとのやりとりが多くなります。
ということで、実際にトライズのコンサルタントの方にお話を伺ってきました。
どんな人がコンサルタントになるの?
専属コンサルタントにはどういう人がなっているのでしょうか?
個人的にすごく気になりました!
英語力が高い人はもちろんですが、一番重視するのは自分で学習して苦労した経験だそうです。
よく考えると納得ですよね。トライズは英会話スクールではありません。
英語の勉強を続けるためにサポートする「英語コーチング」です。
英語の勉強を自分で苦労した経験があれば、生徒さんが困っていることも共感できるし、その対処法についても自分の経験からアドバイスできます。
伸びやすい/伸びにくい生徒さんの特徴は?
伸びやすい生徒さん、伸びにくい生徒さんの特徴についても教えていただきました。
伸びやすい人の特徴
伸びやすい人の特徴は次のとおりです。
伸びやすい人の特徴
つまり、トライズで「これをやりましょう」と言ったことをきちんと実行できる人は伸びるということですね。
自分のやったことを振り返り、チェックして「次はこうしよう」というふうに「改善」を繰り返せる人はすごく伸びるとおっしゃっていました。
これは英語力だけにかぎらず、仕事のできるビジネスパーソンにも、成績のいい学生にも共通して言えることですね。
とはいっても、コンサルタントのサポート自体が「PDCAサイクル」にそっているので、これもけっきょく「素直な人」という意味でしょうね。
悩まず学習に集中できるように設計し、モチベーションが上がるようにサポートしてくれるので、言われたことをきっちりとやる姿勢でのぞみましょう。
伸びにくい人の特徴
今度は伸びにくい人の特徴をまとめます。
伸びにくい人の特徴
伸びにくい人は「仕事が忙しいから」のような理由から、宿題をきちんとやらない人ということですね。
語学学習は端的に「学習時間がものを言う」と断言しても過言ではありません。
それはもちろん家で宿題をする時間も含まれるため、それをやってこない人というのは伸びるはずがありませんよね。
わたしも日本語教師をしていたのでよくわかりますが、伸びるか伸びないかの差は「宿題をきちんとやってくるか?」にほとんどかかっています。
とにかく、コンサルタントがいるのがひとりで学習するのとは大きく違います。
英語学習のプロであるコンサルタントを「灯台」のように信頼し、安心して導いてもらいましょう。
トライズで入会する手順
今回は「わたしがIELTSを受ける」という前提で、その手順を教えていただきました。
無料カウンセリングの予約
まずは無料カウンセリングの予約をしましょう。
「カウンセリング」というのは、コンサルタントの方に最初に相談を受けるというものです。
オンライン、もしくはお近くにトライズのスクールがある場合は対面でも可能です。
初回カウンセリング説明を聞く
無料カウンセリングの予約をした日にカウンセリングで説明を聞きます(約60分)。
ここでやってみようと思えば、入会という流れになりますよ。
トライズに入会
トライズに入会する際には、「誓約書」を書くことになります。
誓約書は「学習を継続することを誓います」というような内容です。
え? 罰則とかあるの?
……と気になりますが、「自分への誓い」のようなものなので、やらなかったからといって罰のようなものはありません。
でも、これを書くだけでも身が引き締まる思いになりました。
IELTS模試をオンラインで受ける
わたしの場合、IELTSを受けるという内容なので、まずはIELTS模試をオンラインで受け、英語力を測定します。
初回コンサルティング
入会が決まれば、改めて初回のコンサルティングを予約します。
コンサルティングでは、自分のレベルを知り学習スケジュールを作るという流れです。
外国人講師によるレベルチェック
まずは、ネイティブスピーカーのコーチ(外国人講師)とオンラインで会話。
そのときにコンサルタントもいっしょに参加して、英語スキルのチェックがなされます。
模試の結果からレベルチェック
コンサルタントによって、IELTS模試の結果からも英語スキルのチェックが行われます。
レッスン日の希望の確認
週に3回あるオンラインレッスンの希望日が聞かれます。
ほとんどの生徒さんは働いている人が多いため、朝か夜に受講するんだそうです。
学習計画を立てる
コンサルタントといっしょに学習計画を立てます。
1週間の中で、英語の勉強に使える時間をひねり出し、コンサルタントが「このスキマ時間の15分にシャドーイングをしてください」のようにアドバイスしてくれます。
スタートする日を決める
あとは、トライズのサポートをスタートする日を決めます。
事務作業などがあるため、早くても1週間以降になるようです。