以前、私が「あの太っている人」と言うときに「fat(太い)」という言葉を使ってしまったことがあります。
でも実は「fat」は人に使っていい言葉ではないんですね。
「じゃあどう言えばいいの?」という疑問がわくと思いますので、今回は「太っている(人)」という英語についてです。
目次
「fat」は「脂肪」という意味
冒頭でも書きましたが、この「fat」という言葉は、人に使っていい言葉ではないんです。
原則として、「fat」は名詞で脂肪という意味です。
原則として英語のFatは脂肪という意味!
無脂肪のヨーグルトのことを「ノンファットヨーグルト」といいますよね。
人に対して使ってしまうと、イメージ的には「脂のいっぱいついた人」という意味で、すごく失礼なのです。
知らずに使ってしまったとはいえ、なんてひどいことを言ってしまったのか……あぁ、大失敗。今でも穴があったら入りたいです。
では、「fat」がダメなら、なんて言えばいいのでしょう?
「太い」は「fat」以外になんて言うの?
ということで、アメリカ人の夫に聞いてみました。
まず、基本的に
体型や体重のことを言葉にするのは、避けた方がいいというのが大前提です。
やはり太っていることを口にするのは、どこの国でもデリケートな話題だということなんですね。
では、必要に迫られて言う場合ですが、「overweight」という言葉があります。
「体重が重すぎる」という意味で、「太った」という意味になります。
「fat」ではなくoverweightを使う!
ちなみに、反対語は「underweight」です。私の娘が定期健診で体重が平均よりもかなり軽かったのですが、その時に義母がこの言葉を使っていました。
夫の話によると、「overweight」なら、必要なら、まぁ使っても大丈夫というレベルらしいです。
なので、人を特定したい時は別の特徴を話したり、どうしても使いたい時は控えめに話したりするのがいいんでしょうね。
難しいですが、日本語でも「やせた」「太った」には、いい意味で使う時と悪い意味で使う時があるのと同じですね。
「chubby」という単語も
また、太っていることを表す言葉に「chubby」という英単語もあります。
「ぽちゃっとした」とか「小太り」といった意味で、「fat」よりはひどくない印象のようですが、やはり人に使うのはよくないそうです。
この「chubby」は、ディズニーのくまのプーさんの歌に出てきます。
プーさんの体型を想像してもらえれば、どんな感じなのかわかりますよね。
反対の「やせた体型」についても注意
また、やせた体型については「skinny」という言葉があります。
スキニージーンズという、細めのジーンズのことなどで聞いたことがあると思います。
この言葉も、人に使うのは要注意です。
「skinny」は、たしかに「(体型が)細い」という意味なのですが、名詞の「skin(皮膚)」からきていて、「肉がなくて骨と皮だけ」という、ちょっと不健康にやせすぎたイメージなのだとか。
ほめる場合は、「slim」だそうです。この言葉は、「健康的に細い」というイメージなので、人に使ってもいいそうですよ。
「細い」という言葉
単純に「big」や「small」は?
ほかにも、簡単に「big」「small」と言えないこともないようですが、これも言い方や状況で注意が必要なのだそうです。
そもそも大きさや数を表す言葉なので、「(体が)大きな」というイメージです。
「太った」というイメージとは少し違ってきそうですね。
また、「big」には、「great」や「important」といったほかの意味もあります。
それまでの文脈と「横幅がある」という身振りもつけて話すことで、間違われずに伝わりそうです。
ちなみに、日本語では背が高いことを「(背が)大きい」、背が低いことを「(背が)小さい」とも言ったりしますが、英語では「tall」「short」と言います。
身長を表す英語
日本語の感覚で「(背が)高い」と言いたい時に、つい混同して「big」と言ってしまいがちなので、注意が必要ですね。
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まとめ
ということで、今回は「太い」「細い」「背が高い」「背が低い」などの表現を紹介しました。
そのまま「fat」を使っていた方も多いかもしれませんが、今後は気をつけましょう!
……というか、それ以上に「外見について言う」のは失礼なことが多いので、そちらのほうに気をつけてください。