動物の部位って英語でなんと言う? 象の鼻は「nose」じゃないよ!

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

ペットを飼うのは、どの国でも同じだと思うのですが、動物の部位を英語で言うとき、「あれ? 何ていうんだっけ??」と思うことが多いです。

今回は象の鼻や、犬のヒゲなど、「英語でなんて言うんだろう?」と思うような動物の身体の部位を示す表現をまとめました。

動物の顔のパーツを英語で言う

動物の顔を見てみると…目「eye」、耳「ear」、鼻「nose」、口「mouth」などがありますよね。

こういうものは、人間であろうと動物であろうと言葉は変わりません。

犬やネコの「ひげ」は「whisker」

では犬や猫の「ひげ」は英語で何と言うのでしょうか?

ひげは「whiskers」
ひげは「whiskers」

口の横からぴんぴん出ているひげです。あのひげは、「whisker(通常は、複数系の『whiskers』で使う)」といいます。

ちなみに、人間だと、頬からあごにかけて生えるひげが「beard」で、鼻と上唇の間に生える口ひげは「moustache」といいます。

私は、これもなかなかおぼえられませんでした。日本語では、「ひげ」と一語おぼえていれば応用が利きますが、英語では言葉を使い分けます。

犬やネコの犬歯は「fang」

では、犬や猫の「牙のような歯」は?

「犬歯」といえばいいんでしょうか? 前歯にあるとがった歯です。

英語では「fang」といいます。蛇にも使うようです。とがった大きな歯のことをいうんですね。

それ以外の歯は、人間と同じ「tooth」を使います。

犬やキツネの口は「muzzle」

お次は、犬やキツネの顔を想像してみてください。

犬の長い口は「muzzle」
犬の長い口は「muzzle」

鼻がしゅっと出ていて、大きな口があります。その出ている部分(口の上)は「muzzle」といいます。

象の牙は「tusk」鼻は「trunk」

象の「牙」は、「tusk」といいます。

象の牙は「tusk」、鼻は「trunk」

イノシシやセイウチなどの「牙」にも使うようです。

また、「象の長い鼻」は、「trunk」と言います。「nose」ではないんですね!

ツノは「horn」「antler」

ヤギの「つの」は「horn」。牛や羊、サイの「つの」にも使います。

つのは「horn」です
つのは「horn」です

シカの「つの」は「horn」や「antler」といいます。Jリーグのチーム名にもありますね。

鳥のくちばしは「beak」「bill」

鳥の「くちばし」は、「beak」や「bill」といいます。

beak」は猛鳥のかぎ型のくちばしを指します。

かぎ型のくちばしは「beak」
かぎ型のくちばしは「beak」

鳩・水鳥などの平たく細長いものは「bill」と使い分けることもあるようです。

細長いくちばしは「bill」
細長いくちばしは「bill」

深いですね……。

ライオンのたてがみは「mane」

馬やライオンなどのたてがみは「mane」と言います。

たてがみは「mane」
たてがみは「mane」

「mane」は「メイン」と発音します。

動物の身体のパーツを英語で言う

今度は動物の身体のパーツに焦点を当ててみます。

動物の毛は「fur」

では、「毛」はどうでしょう?

動物のふかふかな毛は「fur」といいます。「毛皮」という意味もあります。

毛は「fur」
毛は「fur」

冬に着るコートの襟もとなどにあるふかふかな毛、作りものなら「フェイクファー」と言いますよね。

犬や猫のふかふかな毛は「fur」です。「hair」じゃありません。

そういや、猫は毛づくろいで自分の毛を飲み込んでしまい、吐き出してしまいますが、その物体は英語でも「hairball(ヘアボール)」なので要注意です。

鳥の羽根は「feather」「down」

鳥の羽根(羽軸があるもの)は、「feather」といいます。羽根布団の素材でも、「フェザー」という言葉が出てきますね。

羽根は「feather」
羽根は「feather」

ふかふかの羽毛は、ダウンジャケットでも使う「down」です。

魚やトカゲのうろこは「scale」

魚やトカゲなどのうろこは「scale」です。

鱗は「scale」
鱗は「scale」

水の中にいようが陸にいようが、ぜんぜん関係ないんですねー。

尻尾は「tail」

動物の「しっぽ」は「tail」といいます。鳥のおしりに生えている長い羽根も「tail」です。

尻尾は「tail」
尻尾は「tail」

「tail」には「後方部分」という意味もあるので、車の後ろにある「テールランプ」も同じ言葉からきています。

犬やネコの足は「leg」

では、犬や猫の「足」はどうでしょう?

胴から出ている「脚」の部分は「leg」です。

人間と同じですね。前脚は「front leg」、後ろ脚は「back leg」や「hind leg」といいます。

犬やネコの手は「paw」肉球は「pad」爪は「claw」

では、地面と接する部分はどうでしょう? 人間でいうと、「手のひら」や「足の裏」というような部分です。

手は「paw」で肉球は「pad」
手は「paw」で肉球は「pad」

地面と接する「脚の先部分(肉球や爪がある部分)」は「paw」といいます。発音は「パウ」ではなく、「ポー」なので注意!

ちなみに、肉球は「pad」、爪は「claw」です。

「claw」でぴんときたのが、マンガ「キン肉マン」のウォーズマンです。「ベアークロー」という鋭い針状の爪を持っていました。私の年齢がわかりますね……(笑)。

犬や猫の「paw」の部分、つい「手」や「足」を想像して「hand」や「foot」と言ってしまったことがありますが……犬や猫には使いません。

馬などのひづめは「hoof」

また、馬などのひづめは、「hoof」、ヤギや牛などの足の先は「toe」です。

馬のひづめは「hoof」
馬のひづめは「hoof」

この2つの違いは、先が割れているかどうかの違いです。割れていないのが馬です。

人間のつま先は「toe」というので、ヤギなどと同じで足先が割れている」という認識ですね。

バレエのときに履く「トウシューズ」も、この「toe」です。

魚のヒレは「fin」えらは「gill」

魚の「ひれ」は「fin」、「えら」は「gill」です。ペンギンやアザラシなどの「ひれ状の器官」も「fin」というそうです。

魚のヒレは「fin」えらは「gill」
魚のヒレは「fin」えらは「gill」

動物からは離れますが、スキューバダイビングなどで使う「足ひれ」も「fin」ですね。

お笑い芸人オードリーの春日さんが活躍されている「フィンスイミング(fin swimming)」も、「足ひれ」をつけて行う水泳競技です。

あひるのように水かきの付いた足は「webbed foot」です。

鳥の卵の殻は「shell」

鳥は卵を産みますが、その卵の殻は「shell」といいます。

鳥の卵は「shell」
鳥の卵は「shell」

「shell」というと、貝だけかと思っていたのですが、ピーナッツなどの殻、かたつむりの「家」の部分、エビ、カニなどの甲羅も「shell」なんです。

亀、カニ、エビの甲羅も「shell」
カニ、エビの甲羅も「shell」

おもしろいですね。

亀の甲羅は「mail」と呼ぶそうです。

まとめ

簡単に言えそうで「あれ?」と思うものがあったのではないでしょうか。

細かな部位までおぼえる必要はないと思いますが、もしかしたら「うちのワンちゃんが……」と、英語で自分のペットのことを話す機会があるかもしれません。

私のように大笑いされる前に、こそっと予習しておきましょう!!

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アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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