海外で外見について触れることは失礼になることが多い

ヨス

執筆者

アメリカ留学で言語に興味を持ち、日本語教師の資格をとる。メディアなど掲載多数。著書は2冊。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。→ ヨスについてはこちら

日本人には、初対面のときから「細いですね」「〜に似ていますね」と言う人って多い気がします。

でも、外見について触れることは海外……とくに英語圏、他民族が住む国では失礼になることが多いんですね。

今回はそのことについてです。

日本人は外見について触れることが多い?

わたしの経験では、日本には外見について触れる人が多い気がします。

たとえば初対面のときに「〇〇(芸能人の名前など)に似ていますね!」のように言う人っていますよね。

ほかにもこちらのように、容姿について触れる人が非常に多いです。

  • 細いですね
  • 肌が白いですね
  • 髪が茶色いですね
  • 目が大きいですね
  • 若く見えますね

どれも言っている本人にとっては褒め言葉だと思いますが、これは日本人同士で言うとき以外は控えるのをオススメします。

みんな違うのが当たり前の国

たとえば、アメリカ、カナダのような「移民」が多い国になると、みんな違って当たり前です。

そうなると、「肌が白いですね」や「髪が茶色いですね」のような言葉には非常に違和感があります。

ある人にとっては「髪が茶色い」というのは当たり前すぎて「何言ってるの?」になりそうですし。

「肌が白いですね」も人によっては差別的と感じるかも知れませんね。

ほかにも「目が大きい」「鼻が高い」という言葉は、東アジア系の人にとっては「うらやましい」という感情を抱く容姿です。

でも、鼻が高かったり、目が大きかったりという特徴が当たり前すぎる人種もいます。

もしかすると、そういう人種の中には「日本人にとっての褒め言葉」が必ずしも褒め言葉ではない場合もあるかも知れませんね。

外見について言及するのは控えよう!

逆を言うと、日本人は東アジア系の人種が大半を占めるため、みんな同じというのが前提なのも知れませんね。

そこで、外見(容姿)について触れることが問題にならないのでしょう。

海外に行けば、文化も違いますし、住んでいる人種も違います。

そもそも、英語圏では容姿について相手に直接言うのは失礼です。

ただし、こういうふうな言い方なら大丈夫です。

  • Your hair is brown.(あなたの髪は茶色い)
  • I like your hair color.(あなたの髪、好き)

「あなたの髪の色は茶色い」と見たままを言うのではなく、「わたしが好き」というふうに、自分の感情として言うような言い方です。

それでも、外見は人種によって、文化によって感じ方は違うので注意するに越したことはないです。

その人その人で価値観が違う

もっというと、国や文化ではなく、人それぞれにおいて価値観が違うということも覚えておいてほしいです。

日本だと「全員が同じである」という教育を受けて育ってきた人が多いハズです。

人と違うことをすると、「なんでそんなことするの?」という反応をされますよね。

でも、実際には日本人同士でも、一人ひとり価値観がまったく違うんです。

多くの人にとっては嬉しい褒め言葉である「細いね」もわたしは嫌だと感じます。不愉快でなりません。

「褒めているのに」とかそういう問題ではないんですよ。「言われた人間がどう感じるか」……大切なのはこれだけです。

日本人以外の人と付き合うときには、そいういう「多様性」という概念は非常に大切です。

まとめ

さて、今回は容姿について触れることの危険性について書きました。

特に「太い」や「細い」の話題は、日本でも同じですが直接言うのは地雷を踏むようなものですので、本当にお気をつけください。

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アメリカ留学で言語に興味を持ち日本語教師に。その後、自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。>>ヨスについて詳しくはこちら
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