アメリカの調理では「オーブン」をよく使うという話

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

以前、アメリカでの温度表示は華氏を使うと書きました。「温度」つながりで、今回は、アメリカのオーブン事情に少し触れたいと思います。

アメリカでは、オーブンをよく使う

アメリカで料理をするのに、オーブンは欠かせません。

たいていどこの家にも大きなオーブンがあります。アパートに住んでいても備え付けられているくらい、アメリカではなくてはならない存在です。

使用感満載の我が家のオーブン
使用感満載の我が家のオーブン

以前住んでいたアパートは、1ベッドルームの広さでしたが(日本でいう1DK)、もちろんオーブンはありました。

1ベッドルームだと、ひとりで住む人もいると思うのですが……ひとり用とは思えない大きさのオーブンです。

オーブンの使い道

オーブンは、日頃から料理やお菓子作りに使います。ピザを焼いたりもします。オーブンが大きいので、大きいピザも悠々入ります。

また、サンクスギビングやクリスマスなどの休暇にturkey(シチメンチョウ)やハムを焼くので、大活躍です。

このturkey、けっこうな大きさなんです。これをすっぽり収めるオーブンとなると、やっぱりオーブンは大きくないと入りません。

日本では、オーブンで肉を焼くことはほとんどないと思いますが、アメリカではよく使います。

肉を焼いている横で、一緒に野菜も焼いたりして合理的です。

天板にアルミホイルを敷いておけば、肉汁などがこぼれて汚れない限り、洗う必要もなく、慣れるととても便利です。

超大きなアルミホイル

アルミホイルの話になったのでアメリカのアルミホイルについて。

でかいアルミホイル
でかいアルミホイル

アメリカのアルミホイルには、こんなに大きいサイズがあります。

幅は457mmと書いていますが、日本だと業務用サイズでしょうか。

このサイズがあれば、Turkey(シチメンチョウ)のようなけっこう大きいものを焼くときでも対応できます。

大きいので焼くのにかなり時間がかかりますが。半焼け防止のために肉に刺して使う温度計が大活躍です(参考:摂氏と華氏について)。

肉に刺す温度計
肉に刺す温度計

ミートローフはおふくろの味

私が初めて義母に教えてもらったオーブン料理は、ミートローフでした。どんな料理かパッと思い浮かびますか?

それまでは、見たことも食べたこともない料理でしたが、一緒に作りながら教えてもらって思ったことは、かなりざっくり表現すると、「オーブンで焼くハンバーグだな……」ということです。

ひき肉に玉ねぎのみじん切りを加えたり、つなぎに卵やパン(パン粉やクラッカーなどもOK)を使うのです。

ハンバーグのように作り、パウンドケーキの焼き型のような型に入れて焼きます。

ついでにじゃがいもやカリフラワーも一緒に焼きました。これも初めての経験で驚きました。

ちなみに、お肉をよく食べるアメリカ人ですが、日本でいうハンバーグのようなものは、こちらでは見たことがありません

スーパーに行くと、ひき肉のパテはありますが、少し薄めで、ハンバーガー用です。焼いたお肉を食べるとしたら、ステーキのようなものが大半ですので。

合挽きミンチがない!

地域性があるかもしれませんが、合挽きミンチも見たことがありません。

beef、pork、chicken、turkeyと、それぞれひき肉はありますが、合挽きのようにbeefとporkが混ざったものは見たことがありません

私はハンバーグを作るときなど、合挽きがほしいときは、わざわざbeefとporkを買って自分で混ぜています。まぁ、どうせこねるのでいいんですけど。

ネットで調べたのですが、beef : porkの割合が7 : 3がいいそうで、私はきりのいいところで1ポンドのbeefとハーフポンドのporkを混ぜています。割合でいうと2 : 1ですね。

まとめ

さて、アメリカでは大きなオーブンでどかーんと料理を作ることが多いです。

各自のお皿も、大きなお皿に付け合せの野菜なども一緒に盛ることが多く、小鉢料理が美しい日本料理とはぜんぜん違いますね。

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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