以前、アメリカでの温度表示は華氏を使うと書きました。「温度」つながりで、今回は、アメリカのオーブン事情に少し触れたいと思います。
アメリカでは、オーブンをよく使う
アメリカで料理をするのに、オーブンは欠かせません。
たいていどこの家にも大きなオーブンがあります。アパートに住んでいても備え付けられているくらい、アメリカではなくてはならない存在です。
以前住んでいたアパートは、1ベッドルームの広さでしたが(日本でいう1DK)、もちろんオーブンはありました。
1ベッドルームだと、ひとりで住む人もいると思うのですが……ひとり用とは思えない大きさのオーブンです。
オーブンの使い道
オーブンは、日頃から料理やお菓子作りに使います。ピザを焼いたりもします。オーブンが大きいので、大きいピザも悠々入ります。
また、サンクスギビングやクリスマスなどの休暇にturkey(シチメンチョウ)やハムを焼くので、大活躍です。
このturkey、けっこうな大きさなんです。これをすっぽり収めるオーブンとなると、やっぱりオーブンは大きくないと入りません。
日本では、オーブンで肉を焼くことはほとんどないと思いますが、アメリカではよく使います。
肉を焼いている横で、一緒に野菜も焼いたりして合理的です。
天板にアルミホイルを敷いておけば、肉汁などがこぼれて汚れない限り、洗う必要もなく、慣れるととても便利です。
超大きなアルミホイル
アルミホイルの話になったのでアメリカのアルミホイルについて。
アメリカのアルミホイルには、こんなに大きいサイズがあります。
幅は457mmと書いていますが、日本だと業務用サイズでしょうか。
このサイズがあれば、Turkey(シチメンチョウ)のようなけっこう大きいものを焼くときでも対応できます。
大きいので焼くのにかなり時間がかかりますが。半焼け防止のために肉に刺して使う温度計が大活躍です(参考:摂氏と華氏について)。
ミートローフはおふくろの味
私が初めて義母に教えてもらったオーブン料理は、ミートローフでした。どんな料理かパッと思い浮かびますか?
それまでは、見たことも食べたこともない料理でしたが、一緒に作りながら教えてもらって思ったことは、かなりざっくり表現すると、「オーブンで焼くハンバーグだな……」ということです。
ひき肉に玉ねぎのみじん切りを加えたり、つなぎに卵やパン(パン粉やクラッカーなどもOK)を使うのです。
ハンバーグのように作り、パウンドケーキの焼き型のような型に入れて焼きます。
ついでにじゃがいもやカリフラワーも一緒に焼きました。これも初めての経験で驚きました。
ちなみに、お肉をよく食べるアメリカ人ですが、日本でいうハンバーグのようなものは、こちらでは見たことがありません。
スーパーに行くと、ひき肉のパテはありますが、少し薄めで、ハンバーガー用です。焼いたお肉を食べるとしたら、ステーキのようなものが大半ですので。
合挽きミンチがない!
地域性があるかもしれませんが、合挽きミンチも見たことがありません。
beef、pork、chicken、turkeyと、それぞれひき肉はありますが、合挽きのようにbeefとporkが混ざったものは見たことがありません。
私はハンバーグを作るときなど、合挽きがほしいときは、わざわざbeefとporkを買って自分で混ぜています。まぁ、どうせこねるのでいいんですけど。
ネットで調べたのですが、beef : porkの割合が7 : 3がいいそうで、私はきりのいいところで1ポンドのbeefとハーフポンドのporkを混ぜています。割合でいうと2 : 1ですね。
まとめ
さて、アメリカでは大きなオーブンでどかーんと料理を作ることが多いです。
各自のお皿も、大きなお皿に付け合せの野菜なども一緒に盛ることが多く、小鉢料理が美しい日本料理とはぜんぜん違いますね。