わたしはTOEIC自体が好きなので、TOEICの本やアプリをいろいろ試しています。
この記事では、「Santaアルク」というAIを活用したTOEIC対策アプリを紹介します。
無料で使える機能や無料版と有料版の違い、有料版がおすすめのケースかなどを解説。
目次
「Santaアルク」とは
「Santaアルク」はTOEIC対策ができるスマホ用アプリです。
提供しているのは、アルク。半世紀以上にもわたって英語の教材を作り続けている出版社ですね。
わたしは心の中ではリスペクトを込めて「アルクさん」と呼んでいます。
「Santaアルク」は、たとえば次のようにAIを活用しているのが特徴的です。
「Santaアルク」のAI活用例
わたしも実際に使って、はじめに感じたのは「問題のレベルがちょうどいいものばかり」という印象を持ちました。
「ちょうどいい」というのは、「少し難しい」ということです。
かんたんすぎると学びが少なく、難しすぎるとモチベーションが続きませんからね。
手ごたえのある問題だけが出題されるのはAIならでは!
まずは無料で試しました。正直、「無料でここまでできるの?!」と驚きの連続です。
「Santa」無料版で使える機能については、次項で詳しく解説します。
「Santaアルク」無料版で使える機能
「Santaアルク」無料版で使える機能は、次の7つです。
項目だけ見ても、「本当に無料でいいの?」と思うレベルです……。
もちろん有料版には、有料ならではのメリットもあるので、あとで解説します。
無料版の機能を、1つずつ解説していきます。
レベルを診断する
まず「Santaアルク」の無料版では、レベル診断ができます。
TOEIC形式の問題を12問解くだけで、TOEICの予測スコアを算出してくれるんです。
わたしの予測スコアは945点でした。
実際のスコア(990点)との誤差はたったの3.7%程度。
12問を解いただけで、本番の200問を解いたときのスコアにかなり近い数字が出るなんて……。
模試を受験する
「Santaアルク」無料版で使える2つ目の機能は、TOEICの模試です。
合計で30問程度ですが、TOEICの全Partから少しずつ出題されているのがポイント。
気軽に実力を知ることができます!
練習問題を解く
「Santaアルク」無料版で使える3つ目の機能は、練習問題を解くことです。
練習問題の構成は、次のとおりになっています。
練習問題の構成
- リスニング(15問)
- リーディング(5〜20問程度)
- 単語(10個)
- 小テスト(15問程度)
たまに模試も登場しますが、基本的に上の4つです。
「リスニング」「リーディング」「単語」は、AIが判断して選んだ問題です!
それぞれ1つずつ(合計3つ)の場合もあれば、「リスニング」2つ+「単語」1つの場合も、「リーディング」2つ+「単語」1つの場合もあります。
いずれの場合も、3つ解くわけですね。
3つ解き終わったら「小テスト」を受けて、次のセットに進む流れです。
ちなみに、「リスニング」も「リーディング」も本番と同じ問題形式なので実戦的!
リスニングはスマホでも音声を聞けるため、便利です。
リスニング問題の例は次のとおりで、本番と同じ形式であることがわかります。
リーディングは全Part(Part5〜7)のうちひとつから出題されます。
次の画像は、Part7の問題です。
画像では選択肢が1つしか見えませんが、スクロールすれば4つとも見られます。
また「単語」は意味を知っているかどうかを答え、最後に4択問題で確認する形式です。
4択問題では次の画像のように、空欄に入る単語を選択します。
さらに、小テストでは15問程度の問題に答えて、次のセットに進みます。
「練習問題」はかなり充実していますが、無料版では次の2つの制限があります。
「Santaアルク」無料版の制限
- 1日に解けるのは4つのうち1つまで
- 解けるのはAIが提案する問題だけ
まず、問題は「リスニング」「リーディング」「単語」「小テスト」の4つありますが、1日に解けるのは1つまでです。
先述のとおり、「小テスト」は、「リスニング」「リーディング」「単語」からAIが選ぶ3つを解いて初めて取り組めます。
さらに無料版では、AIが提案してくる問題しか解けません。
つまり、学習したいPartを選べないんです……。
重点的に鍛えたいPartがある場合は、有料版の利用をおすすめします。
会員登録した日は無制限で使えます。
講義動画を視聴する
無料版「Santaアルク」の4つ目の機能は、「講義動画の視聴」です。
TOEICのPartごとに問題を解くコツやテクニックが学べ、役立つこと間違いなし。
動画の数は、余裕で100を超えています。
さらにすごいのは、無料版でも動画が見放題であること。
アルクさん、太っ腹すぎませんか?!
ちなみに、動画で公開されている「テクニック」には、わたしが以前、お金を出して買った本に載っていたものもありました(効果もあった)。
それが無料で学べるなんて、いい時代になったものです。
この動画を見て実践するだけでも、TOEICのスコアアップが期待できます!
復習する
無料版「Santaアルク」の5つ目の機能は、解いた問題の復習です。
無料版でも問題ごとに自分が選んだ選択肢や、解説が見られてありがたいかぎり!
課金すると、もういちど問題を解けるようになりますが、個人的には無料の範囲だけでもかなり役立つと思っています。
AIによる実力分析の結果を見る
無料版「Santaアルク」の6つ目の機能は、AIによる実力分析の結果を見られることです。
なんと、問題を1セット解くたびに、予測スコアが変動するしますよ。下の画像にある「930」というのがそうです。
さらに、弱点なども細かく分析してくれます。
次の画像にあるように「パーセント」で表してくれるので非常にわかりやすいです。
この機能も無料というのは驚きです……!
AIに質問する
無料版「Santaアルク」の7つ目の機能は、AIに質問もできてしまうこと。
問題の解説を読んで「もう少し掘り下げてほしいな」という場合に使うのがおすすめ。
こちらの画像では「なぜ不正解だったのか?」を聞いています。
正直、ほしい回答が得られない場合もあるのですが、ベータ版なのでこれからどんどん賢くなっていくはずです。
「期待の新人」ぐらいに位置づけて、見守っていきましょう!
以上、無料版の機能を紹介しました。
有料なみの機能が多数あるので、今でも使うたびに驚いています。
「Santaアルク」無料版と有料版の違い
前項でも「Santaアルク」の無料版と有料版との違いを紹介しましたが、わかりやすく表にしますね。
次の表のとおりです。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
レベルを診断する | 〇 | 〇 |
模試を受験する | 〇 | 〇 |
練習問題を解く | AIが提案した問題のみ・1日1つまで | 好きな問題を選べる・無制限 |
講義動画を視聴する | 無制限 | 無制限 |
復習する | 解説や自分の解答を見られる | 解説や自分の解答を見られる・問題を再度解 |
AIによる実力分析の結果を見る | 〇 | 〇 |
AIに質問する | 〇 | 〇 |
無料版も、会員登録した日だけは無制限で使えます。
違いは2つの機能で、「練習問題を解く」と「復習する」ですね。
それぞれ、詳しく見てみましょう。
「練習問題を解く」機能の違い
練習問題を解く機能は無料版と有料版のどちらにもありますが、次の違いがあります。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
問題の種類 | 選べない | 自由に選べる |
1日に解ける問題数 | 制限あり | 無制限 |
無料版も、会員登録した日だけは有料版と同じように使えます。
無料版だと、問題の種類はAIが提案してくるものだけになってしまいます。
その点、有料版では問題を選び放題!
さらに、1日に解ける問題数も、無料版だと制限があります。
先ほども紹介したとおり、次の4つのうちの1つまでですからね……。
練習問題の構成
- リスニング(15問)
- リーディング(5〜20問程度)
- 単語(10個)
- 小テスト(15問程度)
無料版も、会員登録した日だけは無制限で問題が解けます。
有料版だと、1日に好きなだけ問題を解けますよ。
しっかりTOEIC対策をしたいなら、有料版を検討してもいいでしょう。
「復習する」機能の違い
2つ目の「Santaアルク」の無料版と有料版との違いは、復習機能です。
表にまとめると、次のとおり。
無料版 | 有料版 | |
---|---|---|
解説を見る | 〇 | 〇 |
自分の解答を見る | 〇 | 〇 |
問題を再度解く | × | 〇 |
問題をもういちど解けるかどうかだけが違いますね。
しっかりと復習したいなら課金しましょう。
「Santaアルク」有料版がおすすめのケース
「Santaアルク」の無料版と有料版の違いを踏まえて、有料版がおすすめなケースを3つ紹介します。
次のとおりです。
「Santaアルク」有料版がおすすめのケース
- TOEICで重点的に鍛えたいPartがある
- 量をこなしたい
- 復習をしっかりしたい
有料版だと解ける問題の種類にも問題数にも制限がありません。
なので、重点的に鍛えたいPartがある場合や、量をこなしたい場合にぴったりです。
さらに、有料版だと一度解いた問題に何度でもチャレンジできます。
しっかり復習したい場合も、有料版がおすすめです。
「Santaアルク」のよい点
ここで、「Santaアルク」を実際に使って感じたよい点をシェアします。
次の3点です。
「Santaアルク」のよい点
それぞれ掘り下げていきますね。
レベルに合った問題を出してくれる
「Santaアルク」のよい点は、まず、レベルに合った問題を出してくれるところです。
わたしはTOEICで990点を取っているので、本番でも頭を悩ませる問題はそこまで多くありません。
でも、「Santaアルク」の問題を解くときは、脳みそをかなり使っています。
難しめの問題が多く、鍛えられている感じがします!
冒頭でも書いたとおり、レベルが低すぎると学びが少なく、難しすぎるとモチベーションが下がります。
その点「Santaアルク」はAIが自分にピッタリの問題を出してくれるので、学びを得ながらモチベーションもキープ(むしろアップ)させることも可能!
AIの強みをフルに発揮していると言えるでしょう。
問題の解き方をいろいろ試せる
「Santaアルク」のよい点の2つ目は、問題の解き方をいろいろ試せる点です。
たとえば昔のわたしだと、TOEICの問題を解くのは公式問題集(本番と同じ形式)だけでした。
その点、「Santaアルク」は毎日TOEICの問題を解けるので、あれこれ試行錯誤ができます。
たとえば、Part3では質問と選択肢を先に読むのが鉄則ですが、どこまで先に読むのか、公式問題集や本番では悩みつつ解いていました。
Part3では、問題用紙に質問と選択肢があり、会話を聞いて正しいものを選びます。
その点、「Santaアルク」ではスコアを気にすることなく、問題の効率的な解き方をいろいろ試せます。
実は「Santaアルク」を使ったおかげで「まず問題文だけを読み、会話を聴きながら選択肢も見て答える方法」にたどり着きました。
これからも、よりよい方法を模索してみます!
このように、解き方をいろいろ試せるのが「Santaアルク」の魅力のひとつです。
スマホだけでTOEIC対策ができる
「Santaアルク」のよい点の3つ目は、スマホだけでTOEIC対策ができることです。
画面はこんな感じで、当然ながら紙などは不要です(笑)。
当然、鉛筆や消しゴムを使う必要はありません。
問題文を見たり、音声を聴いたり、答えを選んだり、といったことがすべてスマホで完結しますからね。
気軽に練習ができるので、続けやすいと感じています!
ただし、マークシートにマークする練習は別途しておくことをおすすめします。
「Santaアルク」の悪い点
世の中のどのサービスにも言えることですが、「Santaアルク」にも悪い点はあります。
と言っても、大きな問題ではありません。
悪い点は、次の3つです。
「Santaアルク」の悪い点
順に見ていきましょう。
3点とも解決策がありますので、あわせて紹介します!
分析が細かすぎて活用方法がわからない
「Santaアルク」の悪い点の1つ目は、分析が細かすぎて活用方法がわからない点です。
「Santaアルク」は、次の画像のようにかなり細かく分析してくれます。
弱点が丸見えですね!
ただ、「どうすれば改善できるか」は正直わかりません。
解決策は、AIがすすめてくるメニューに従うこと。
AIは弱点をカバーできるメニューをすすめてくれているはずなので!
おすすめのメニュー(「おすすめ学習」)は、アプリを立ち上げたらすぐ表示されます。
ただ、無料版では自分で学習メニューを選べないので、自動的にAIおすすめのメニューで学習を進めることになります。
無料で使える範囲は限られる
「Santaアルク」の悪い点の2つ目は、無料で使える範囲が限られる点です。
「無料版と有料版の違い」で解説したとおり、無料版では問題数や問題の種類などに制限があります。
とはいえ、無料版に制限があるのは、当たり前のことです。
むしろ「Santaアルク」は無料版でも使える機能が多く、うまく使えばじゅうぶんTOEIC対策ができます。
どうしても無制限で使いたいなら、お金で解決(課金)しましょう。
月払いプランは高くつく
「Santaアルク」の悪い点、最後は月払いプランが高くつく点です。
月払いだと、毎月4,980円もかかってしまいますからね……。
解決策は、年払いプランを契約すること。
年払いだと22,800円で月あたり2,000円以下になりますし、キャンペーンでさらに安くなることもあります!
とはいえ年払いだとまとまった金額が必要なので、まずは無料で試しまくって、検討してみてください。