アメリカで生活していると、サングラス(sunglasses)をかけた人が多いことに気づきます。
一般的に欧米人はよくかけている印象ですよね。でも、おしゃれ目的でかけているわけではありません。
今回は日本人もサングラスをかけるべき理由についてまとめました。
目次
日本での「サングラス」のイメージは?
日本人にとっては馴染みのないサングラス。かけていると「目立ってしまう」ほどで、けっして身近ではありませんよね。
もちろん日本でも車を運転するときや、釣りなどのアウトドアでかける人はいると思いますが。
日本でサングラスといえば、次のようなイメージなのではないでしょうか。
サングラスのイメージ
そのくらい、日本では「身近ではない」と思います。
アメリカではサングラスは身近なもの
それに対し、アメリカではサングラスをかけている人をよく見かけます。
英語では「sunglasses(サングラス)」のようにいいます。複数形なのがポイントです。
「sunglasses」の成り立ち
sun(太陽) + glasses(メガネ)
年齢・性別にかかわらず、子どもでさえも、屋外ではあたりまえのようにかけていて、「ごくごく身近なもの」です。
みんながかけているので、かけていてもぜんぜん目立ちません。
私も、アメリカに来てすぐのころ、夫から「サングラスをかけるように」と言われました。
今では慣れましたが、視力のいい私(メガネをかけたことない)はすごくうっとうしく感じていました。
鼻と耳に「何かが当たっている」という違和感で、落ち着かなかったのです。
まぶしいからサングラスをかけるわけではない?
なので、サングラスをかけないで出かけようとすることもあり、夫とこういうやりとりが起こっていました。
タカコ! サングラスは?
なんか慣れないし、うっとうしくて。
サングラスはちゃんとしないと。特にこんな日差しの強いところでは!
うん、わかってるんです。でも「まぶしくてぜんぜん見えない」っていうほどでもないから、かけなくてもいいかなと思うじゃないですか?
もちろん、晴天で「まぶしい」と思うときはかけているので、問題ないと思っていたんです。
すると夫からこんな一言が。
タカコ、サングラスは「まぶしいとよく見えないからかける」という目的だけじゃないんだよ。
あれ? そうなの?
わたしのサングラスをかけることに対する認識はこちらでした。
サングラスへの認識
「目の色素の薄い人たちは、色素の濃い人たちよりもまぶしく感じる。だから、サングラスをかけている」
夫は白人で、目の色素が薄く、グレーのような青色をしています。
だから、同じ明るさのところにいても、夫の方がまぶしく感じている。これがサングラス着用の理由だと思っていたのです。
サングラスは「目の日焼け予防」という意識
つまり、自分がまぶしく感じないなら、サングラスをかけなくていいと思っていました。
ところが、夫は続けます。
たしかに、サングラスはまぶしさから目を守ってくれるんだけど、紫外線からも守ってくれるんだよ。
えっ? 紫外線というと、日焼けの?
そう。目だって日焼けするんだよ。知ってた? 日焼けしないように、守らないとダメなんだよ。
えーっ!! 目が日焼け? サングラスって、日本じゃファッション感覚で身につける人が多いと思うけど。
ファッションなんかじゃないよ。正真正銘「medical(医療)」の視点から必要なものなんだ。
知らなかった……。
目が日焼けするだなんて、そんなふうに考えたことありませんでした。
肌だけでなく目の日焼け防止を!
夫の話では、本当に「目の日焼け」には気をつけるべきだそうなんです。
日本人の女性って、日焼け止めを塗ったり、つばの大きな帽子をかぶったり、長い手袋をしたりして日焼け対策をがんばってるのに、目だけ無防備だよね。
あれは日焼けせずにいたいからカバーしてるんだよ。美白、美白!!
肌に紫外線を浴びると、皮膚がんのリスクだって高くなるから、日焼けはしない方がいい。目だって一緒だよ。白内障の原因になったりするんだ。
言われてみると、私も、肌には日焼け対策はするくせに、目は気にしたことがありませんでした。
つまり「日本人にサングラスは似合わない」とか「カッコつけてると思われたくない」……とか言っている場合じゃないんです。
夫は、目に受ける紫外線を手軽に防げるのがサングラスだと言います。
どんなサングラスを選べばいいの?
サングラスは、特に「日差しの強いところ」といわれる地域では必須アイテム。
私の住んでいるテキサスは、日本より日差しが強く、まぶしく感じます。紫外線も強いです。
テレビの天気予報では、季節にかかわらず紫外線の強さが伝えられ、情報としての関心の高さがうかがえます。
多くの人がサングラスをかけるからか、サングラスは、とても安い値段で売られています。
大型のスーパーでは、安いものなら、5ドルくらいからあります。
紫外線から目を守るという観点から、「100% 紫外線をカットする」という表示のあるものが安心ですね。
少し値段が上がりますが「polarized(偏光させた)」という表示のある「偏光サングラス」がおすすめです。
偏光サングラスとは、「偏光板」の機能を持ったレンズのサングラスのことです。
偏光板(へんこうばん、英: polarizing plate[1])とは、特定方向に偏光、又は偏波した光だけに限って通過させる板である。
偏光板 - Wikipedia
なにやら難しい言葉ですよね……。
ざっくりいうと、偏光板は目に心地いい光だけを通過させて、目に有害な紫外線や、目が見づらいと感じる光をカットしてくれるのです。
よけいな光が抑えられて、ストレスなく見えるせいか、目が疲れないような気もします。
偏光サングラスごしにスマホで写真を撮ってみました。
上の写真で下側が偏光サングラス着用の写真ですが、ここまでピンクには見えません。カメラだとこう写っちゃいます。
「偏光サングラスは値段が上がる」といっても、安いものは15ドル未満で買えますよ。
暗いところに急に入ると暗くて見づらいですが、偏光サングラスだとほとんどないんです!
偏光サングラスは、次のような人にオススメですよ!
偏光サングラスがオススメの人
まとめ
「まぶしくないから、サングラスをかけなくても大丈夫!!」ということではなく、目に受ける紫外線をカット(=日焼けを防止)するために、役に立つのがサングラスなんです。
「目が日焼けをする」という意識が、もっと認知されるといいですね。
日本でも、夏場は紫外線が強いです。また、日ざしの強いところに旅行される方も、ぜひ屋外ではサングラスをかけてください。
その際は、見やすい「偏光サングラス」がおすすめです。英語では「polarized」の表示を目印にしてください。