今回はアメリカのギフトについてです。
ギフトというのは、結婚祝い、出産祝いなどの特別なプレゼントのことです。
日本ではお金を渡すのがふつうですが、アメリカではなにをギフトとして渡すのでしょうか?
そのなかでももっとも合理的といえる「ほしいものを公開する」という文化について紹介します。
「ほしいもの」を公開するアメリカ人のギフト事情
さて、アメリカ人は合理的だな……と思うギフト事情に、「ほしいものを知らせる(公開する)」という方法があります。
これは出産祝いや結婚祝いでもです。
日本人なら「ほしいものを知らせるなんて厚かましい!!」と思ってしまいそうですが、
実際のところ、もらう側は、ほしいものをもらえてうれしいし、あげる側は、本人が必要としているものを渡せてうれしい。
合理的なんですね。無駄がないです。
ほしいものを知らせておけば、前述の消耗品のブランドでも迷うことはありません。
どうやってほしいものを知らせるの?
そこで、「ほしいものを知らせる」方法ですが、
出産祝いの場合は、赤ちゃんグッズを扱うお店のウェブサイトで登録し、そのお店で取り扱う商品の中から自分がほしいものを選び、リストを作ります。
もちろんギフトをもらう側が登録します。
アメリカ全土で展開されているような大手のお店なら、たいてい登録できるシステムを持っています。
Amazonの「ほしい物リスト(Wish List)」は有名ですね。
ほかにも出産祝いなら、「べビーザらス(Babies "R" Us)」が有名ですね。
「ほしいものリスト」はお店にとっても、大きなビジネスですから!
ほしいものを登録することの利点
お店のウェブページで登録すると、その人がほしいものが見られるページへの「アクセスコード(URL)」が得られます。
そのコードをパーティーの主催者に知らせます。
それをベビーシャワー(出産祝いのパーティー)の招待状などに載せておくんです。
それだけで、自分は何がほしいのかを招待客に知らせることになり、招待客はそのリストからギフトを選んで渡すことができるのです。
オンラインショッピングのシステムと連結しているので、そのまま購入も可能です。
オンラインショッピングが広く浸透しているアメリカならではですが、合理的ですねー。
また誰かがそのギフトを購入すると、別の人は同じものは買えない仕組みになっていて、重複することもありません。
「パーティーには行けなくても、ギフトは渡したい」という人もいるので、配送してもらえばそれでギフトは完了です。
ただ、ギフトをもらう側が気をつけないといけないことは、値段の安いものから高いものまで、幅広く選んでおくこと。
付き合いの深さによって、あげる側のギフトにかける値段が違うのも、実際当然ですから。
ギフトはリストから選ばないといけないの?
「ほしいものリスト」があると聞くと、「その中から選ばなくちゃならないの?」と思いますよね。
ほしいものが公開されていても、そのリストの中からギフトを選ばなくてもかまいません。
何かあげたいものがあれば、それをあげればいいんです。
ギフトは何でもいいんです。
心を込めて選んだものであれば、なんだって喜ばれるはずです。
まとめ
さて今回は「ほしいものを公開する」というアメリカのギフト事情について紹介しました。
日本の「お金を渡す文化」も究極に合理的ではありますが、少し味気ないという感じもします。
その点「ほしいものリスト」から贈る人が選ぶというのは、モノを送ります。
今後、もしかしたら日本でも広がっていく新しい「贈り物のカタチ」になるかもしれませんね。