英語を勉強していて、初心者のころにつまるのが「語順」です。
英語と日本語では語順が全然違いますから。
日本語の語順は自由度が高いのですが、英語では語順をしっかり押さえないと、意味が伝わらないどころか文を作ることすらできないのです。
この記事では、英語と日本語の語順についてご紹介します。
目次
日本語と英語の「語順」の比較(第3文型の場合)
日本語は語順の自由度が高いのですが、英語は逆に語順の自由度が低いのです。
これはどういうことなのでしょうか。次の例(英語の第3文型)をご覧ください。
日本語 | 英語 |
---|---|
(○)わたしはニンジンが好き。 | (✕)I carrots like. |
(○)わたしは好き、ニンジンが。 | (○)I like carrots. |
(○)ニンジンがわたしは好き。 | (✕)Carrots I like. |
(○)ニンジンが好き、わたしは。 | (✕)Carrots like I. |
日本語の文を左に、英語の文を右に書いて紹介します(英語の語順は日本語の語順に合わせています)。
こうやって比べてみると、日本語では4とおりの語順を使って表現できるのに、英語だとたった1つの語順でしか表現できません。
日本語の方はそれぞれ微妙にニュアンスが違ってきますが、主な内容は同じということでお許しください(笑)
日本語と英語の「語順」の比較(第4文型の場合)
では続いて、英語の第四文型に該当する日本語を使って、日本語と英語の語順を見てみましょう。
日本語 | 英語 |
---|---|
(○)わたしは 君に ニンジンを あげる。 | (✕)I you a carrot give. |
(○)わたしは ニンジンを あげる、君に。 | (✕)I a carrot give you. |
(○)わたしは 君にあげる、ニンジンを。 | (✕)I you give a carrot. |
(○)わたしは あげる、ニンジンを 君に。 | (○)I give a carrot to you. |
(○)わたしは あげる、 君にニンジンを。 | (○)I give you a carrot. |
日本語では5つともOKなのですが、英語でOKなのは2つあります。
ただし、英語の4つ目の例文は、「to」を追加しているため、「語順の変更だけ」というルールでは適応されません。
日本語の方の「わたしは」を他のところに持ってくれば、まだまだ例はあるのですが、これぐらいで十分でしょう……。
日本語と英語の「語順」の比較(第5文型の場合)
最後の例は、英語の第五文型に該当する日本語で、日本語と英語の語順を比較しています。
日本語 | 英語 |
---|---|
(○)君は わたしを サトと 呼ぶ。 | (✕)You me Sato call. |
(○)君は わたしを 呼ぶ、サトと。 | (✕)You me call Sato |
(○)君は 呼ぶ、わたしを サトと。 | (○)You call me Sato. |
(○)君は サトと 呼ぶ、わたしを。 | (✕)You Sato call me. |
(○)サトと 呼ぶ、君は わたしを。 | (✕)Sato call you me. |
こちらも、英語は1つしか文として成り立っていないという結果です。
語順については、日本語の自由さ、英語の不自由さが浮き彫りになっていますね!
英語の語順の例外である「倒置」について
英語の語順は、今まで説明したように、
自由度が極めて低いです。
ところが、英語でも通常とは違った語順になることもあります。それが「倒置」と呼ばれる技法です。
わたしも英語の小説を毎日読んでいるのですが、「倒置」を使って語順が入れ替わるパターンをけっこう見かけます。
「倒置」というのは、たとえば次のような例ですね。
英文の倒置の例
Once upon a time, there lived an old man and his wife.
(昔々、おじいさんとおばあさんが住んでいました)
これは、次のように、「there」と「lived」の語順が入れ替わっていると考えることができます。
語順の入れ替わり
- Once upon a time, an old man and his wife lived there.
- Once upon a time, there lived an old man and his wife.
ですが、先ほど例を読んでいただいたとおり、何でもかんでも入れ替えられるわけではありません。
この「倒置」はあくまで「例外」という認識でいてください。
5文型をマスターしよう
英語の語順の大切さ、おわかりいただけたと思います。
でも、どうやって「語順」に慣れ親しんでいけばよいのでしょうか?
そこでオススメするのが、5つの文型です。
くわしくは、5つの文型まとめという記事をご覧くださいね。
【参考】日本語の助詞
日本語は英語に比べて語順の自由度が高いわけですが、これには「助詞が正しく使えていれば」という前提条件があります。
試しに助詞を入れ替えたり、省略したりして遊んでみましょう。
まず、助詞を入れ替えてみると、こちらのように意味が変わってしまいます。
助詞を入れ替えた例(1)
- 君は わたしを サトと 呼ぶ。
- 君を わたしは サトと 呼ぶ。
上の例では、「サト」と呼ばれる人が変わってしまいました。
もうひとつ、違う例を見てみましょう。
助詞を入れ替えた例(2)
- 君は わたしを サトと 呼ぶ。
- 君で わたしに サトと 呼ぶ。
うーん、よくわからない文になってしまいましたね……。
また、助詞を省略できる場合もありますが、全部が全部省略できるわけでもありません。
次のような場合なら、まだわかります。
助詞をなくした例(1)
- わたし ニンジン 好き。
- ニンジン わたし 好き。
「ニンジンがわたしのことを好き」というのはファンタジーの世界なので、「ニンジン わたし 好き」の語順でもOKです。
でも、次の文はどうでしょうか。
助詞をなくした例(2)
- わたし 君 サト 呼ぶ。
- 君 わたし サト 呼ぶ。
助詞がないと、「サト」と呼ぶのが誰か、呼ばれるのが誰か、がはっきりしませんよね。
日本語は語順の自由度は高いのですが、それは「助詞」に意味がしっかりと込められているからなのです。
まとめ
この記事では、英語と日本語の語順についてご紹介しました。
やっぱり英語の語順って大切ですね。
めんどくさい……と思ったら、まずは5文型をしっかり身につけるところから始めましょう!
ちなみに、英語の勉強をしている人にオススメの勉強法があります。
それはスキマ時間に動画で学べるスタディサプリENGLISHというTOEICなどの勉強に特化したアプリです。
オススメしている理由はこちらになります。
オススメする理由
- 無料ではじめられる
- スマホアプリなので続けやすい
- 解説動画がわかりやすい
- 実際に英語を使う力も鍛えられる
とくに有名な英語教師である関 正生 先生の動画がすばらしいのです。
ほんとうにわかりやすい!
しかも今ならお得なキャッシュバックまであるので、チェックしないと損しますよ♪
7日間無料で試せます!
登録も超かんたん!
7日間無料でお試しできる♪
英語の品詞について気になることがあればコチラの記事からどうぞ♪