私はアメリカに来て11年になります。
アメリカに来たばかりのころの英語の最大の弱点は、ボキャブラリーが少ないことでした。
本記事では、「bite」と「chew」の違いについて詳しく紹介します。
目次
日本語には外国の言語から入っている言葉が多い
日常で使う日本語には、外国の言語から入ってきている言葉がたくさんあります。
その中でも、英語からの言葉がかなり多いのですが、私は、その言葉が「英語だな」ということはなんとなくわかっても、元の英語の言葉について、あまり興味を持って調べたことはありませんでした。
英語の世界で暮らすようになって、「そうだったのか!」と気づくことが多いのです。 その一例を挙げたいと思います。
英語で「もぐもぐしてね」は?
私には、もうすぐ1歳になる娘がおり、食べるものは主に離乳食です。
離乳食も初期ではなくなると、野菜を大きめに刻んだりして、歯はなくてももぐもぐ噛ませています。
日本語だと「もぐもぐしてね」と言っているのですが、英語では何と言うのでしょう。 私が「噛む」という言葉で、最初に思いついた言葉が「bite」でした。
なので、「Bite, bite, bite」と、「しっかり噛んでね」という意味で言っていました。数日後、夫が娘に食べさせているのを見ていると、「Chew, chew, chew」と。
英語では「chew」というんですね。「よく噛んで」という時には、「Chew well」と言っていました。
「chew」は「奥歯でしっかり噛む」
調べてみると、「chew」は「奥歯で(しっかり)噛む」という意味だそうです。
「赤ちゃんにはまだ奥歯はないのですが。「もぐもぐ噛む」という行為が、「chew」に当てはまるようです。
そこで思いついたのが、「チューイングガム」です。奥歯でしっかり噛みます。チューイングガムという言葉は知っていても、英語の「chew」という言葉は知りませんでした。
でも、チューイングガムがわかれば、「chew」がどんな噛み方をいうのかわかりますね。
「bite」は「がぶっと噛む」
逆に「bite」は、「歯またはあごで噛む」と出ています。
イメージ的には、「ガブッと噛む」といった感じだと思います。「The dog bit me. (その犬は私に噛みついた)」のように使います。
また、「bite」で思いつくのが「a bug bite(=虫刺され)」です。英語では「噛む」という感覚なのですね。
蚊に刺されてぷくっとなった皮膚のことも、「a mosquito bite」といいます。一口サイズのお菓子のことも、「bite size」と書かれています。
こういう使い方もできるんですね。
私が娘に「Bite, bite, bite」と言っていたのは、「噛みつけ、噛みつけ、噛みつけ」と言っていたことになります。運動会のパン食い競争? と思ってしまいますね(笑)。
派生語の「chewy」
また、「chew」から派生している言葉で、「chewy」という言葉があります。
私は、アメリカに来て初めてこの言葉を聞いたのは、お菓子のクッキーのことを話している時でした。
「chew」のイメージから考えると、「(食べ物など)しっかり噛まないといけない」という意味です。
アメリカのクッキーって、そういうタイプのものがあるのです。日本のクッキーは、わりとさくっとしているものが多いのですが、アメリカのクッキーには、ちょっとしっとり、もったり、少し粘っこいものがあって、しっかり噛まないといけません。
カントリーマアムが「chewy」な感じ
日本でも、不二家の「カントリーマアム」というお菓子はご存じでしょうか。
あの不思議な食感がchewyに近いです。私は、子どもの頃に初めて食べた時、「湿っているのかな? 」と思ってしまったのですが……
アメリカの食感を追及してのスタイルだったんですね。それも、アメリカに来てchewyなクッキーを食べて、初めてわかりました。
それから私も何度かchewyなクッキー作りに挑戦しましたが、さくっとしたものを作るよりも、ちょっと難しいような気がします。
話は戻って、「chew」と「bite」、似ているようで違いますね。どちらも「噛む」なのですが、噛み方が違います。
こう違いがわかると、自分の中でもすっきりしますし、うまく使い分けられるようになりますね。
私の場合は、もともと持っているボキャブラリーが少ないため、こう「そうだったのか! 」と思うことが多々ありますし、関連付けておぼえられた時は忘れないのがいいですね。
まとめ
ということで、今回は英単語をうまく関連付けて覚えると簡単に覚えられるという体験についてでした。
この記事を読んで「ほほぉ」とおもっていただけた方、きっと「bite」と「chew」の違いは覚えたのではないでしょうか。
こういうシリーズもいろいろネタがあるので、書いていきたいです。