英語で「貸す・借りる」は何と言う?「lend・borrow・rent・lease」の違いとは?

はつ

こんにちは、人生の半分をオーストラリアで過ごしている はつ です。

普段から使っている日本語の「貸して!」を英語にすると、意外とうまく訳せなかったりするものです。

今回は「貸す」の英語訳について紹介します。

「トイレを貸してください」を直訳して「Please lend me your bathroom?」とは言いませんよ!

「貸す」を指す英単語は?

では、具体的に「貸す」という言葉を指す英単語を見てみます。

一般的なものを「貸す」場合は「lend」

まず、基本的な動詞が「lend」で、気軽に貸せるもの(無料で貸す)に使います。

基本的な「貸す」という動詞は「lend」
基本的な「貸す」という動詞は「lend」
「lend」の活用
原形三人称単数現在分詞形過去形過去分詞形
lendlendslendinglentlent

では、「lend」を使った例文を見てみます。

I lent John my jacket.
ジョンにジャケットを貸した。

I’m going to lend my science book for a week to Sarah.
セーラに科学の本を1週間貸すつもりだ。

Tim often lends money to Craig.
ティムはクレイグによくお金を貸している。

英語の「貸す」の示す範囲はせまい

英語の「lend(貸す)」という単語は、文字通り「貸す」という動作のみを指します。

逆に、日本語で「貸す」という場合、そこに含まれる意味が広いことにお気づきでしょうか?

どういう意味かというと、こちらをご覧ください。

Can I have a look at that magazine ?
その雑誌、ちょっと貸して?

日本語では「貸して」と言いますが、この本当の意味としては「見せて」ですよね。

こういう場合、英語だと直接的な動詞の「have a look(見る)」を使います。

「使っていい?」という意味でも「貸して?」を使いますよね?

Can I use that tool ?
その工具をちょっと貸して?

こちらも「貸して」とは言いますが、実際には「使わせて」という意味です。

そういえば小さい頃、友人が持っている新しいオモチャを「それ見せて」と言って手を差し出すと「ほら、見~せた」と言われるので「見せて、貸して、触らせて!」と返していた記憶があります。

一語に混在する意味、それらを繙(ひもと)くのは案外おもしろいものです。

「借りる」は「borrow」

「貸す」の反対である「借りる」ですが、英語では「borrow」を基本的に使います。

「借りる」は「borrow」
「借りる」は「borrow」
「borrow」の活用
原形三人称単数現在分詞形過去形過去分詞形
borrowborrowsborrowingborrowedborrowed

I borrowed some picture books from the library.
絵本を数冊、図書館で借りた。

I'm going to borrow a new DVD from John.
ジョンに新しいDVDを借りるつもりだ。

「貸して?」ではなく「借りていい?」

日本語では「(あなたが)貸して」というふうに、相手を主語にした言い方が普通です。

ですが、英語では「Can you lend me...」ではなく、こちら側を主語にすることがほとんどです。

Can I borrow this book for a week ?
この本、1週間だけ貸して?

Can I borrow some money ?
お金貸して?

Would it be OK if I borrowed your computer ?
コンピューターを貸していただいても良いでしょうか?

Can I borrow...?(借りていいですか?)」という表現ですね。

貸してもらうときには非常によく使う表現ですので、ぜったいに覚えておいてくださいね。

賃貸する場合は3つの「貸す」がある

何かを「貸す」場合で、「賃貸する」という場合にはその借りる具合によって3つの動詞が使われます。

1お金が絡む(有料)の場合は「Rent」

お金が絡み、有料で貸す場合は「rent」を使います。

「rent」の活用
原形三人称単数現在分詞形過去形過去分詞形
rentrentsrentingrentedrented

The landlord rented the room to me for only $100 per week.
家主さんはたったの週100ドルで私に部屋を貸した。

「rent」は動詞でもあるし、アパートなどの賃貸料という名詞としても使われます。というかこちらの方が多いです。

My room is available for rent.
私の部屋を貸し出します。

Don’t forget to pay your rent.
家賃を忘れずに払ってね。

「lend: (無料で)貸す」と似ていてややこしいのですが、英語圏の方にとってLとRの発音はまったく違うので、こんがらがらないように!

2契約して長期間借りる場合は「Lease」

そして「Lease」という単語です。

「lease」の活用
原形三人称単数現在分詞形過去形過去分詞形
leaseleasesleasingleasedleased

これは日本語でも「リース」というふうに使われていますね。

レンタカーとの違いは、「カーリース」は契約をして長期間借りるということです。

たとえば旅行に行くとき、車を単発で2週間借りる場合は「rent a car」です。

逆に、会社が1年契約で車を借りる場合は「lease a car」という表現になります。

We lease out land to the company every year.
うちの会社はその会社に毎年土地を貸している。

3固い表現の「Loan」

そして3つ目が「Loan」。

「loan」の活用
原形三人称単数現在分詞形過去形過去分詞形
loanloansloaningloanedloaned

この「loan」は、物でもお金でも貸すときに使えます。

ですが、「lend」と比較すると、「loan」の方がもっと固い表現です。

Zac loaned me his boat.
ザックは彼のボートを貸してくれた。

現在、「loan」は動詞でも使われるものの、歴史的には名詞として使われてきました

The book is out on a loan at the moment.
その本は現在、貸出中です。

I asked Bill for a loan of 1,000 dollars.
ビルに1,000ドルを貸してと尋ねた。

名詞として使うのであれば「貸付金(かしつけきん)」という意味もあります。

逆に動詞として「ものを貸す」というときには「lend」が使われてきましたが、今となっては「loan」も動詞として普通に使われています。

日本語の「ローン」と同じ意味でも使われます。

I’m planning to take out a loan from the bank.
銀行でローンを組むつもりなんだ。

慣用句で使われる「貸す」は英語で?

「貸す」は日本語で慣用句で使われるものがたくさんあります。

今度はそれらを見ていきましょう。

知恵を貸す

知恵を貸す場合は「give advice」、「give assistance」などを使います。

I gave advice to the technical team.
その技術チームに知恵を貸した。

ちなみに……

  • advice [ədváis] …… 名詞
  • advise [ədváiz] …… 動詞

です。ややこしいですね。

力を貸す

「力を貸す」と表現する場合、英語では直接どんな場面なのかによって具体的な動詞を言います。

I gave assistance to one of my colleagues.
同僚に力を貸した。

電話を貸す

「電話を使わせて」という意味ですが、英語でもそのまま「borrow」を使います

Can I borrow your phone ?
電話を貸して下さい。

もちろん「use」を使っても大丈夫です。

Can I use your phone ?
電話を貸して下さい。

トイレを貸す

「トイレを貸す」という表現ですが、 「トイレを使う」という言い方で言います。

本当に貸すわけではありませんので。

Can I use your bathroom ?
トイレを貸して下さい。

「Bathroom」はオーストラリア英語でトイレのこと。

トイレは英語圏でも国によって呼び方が違いますね。くわしくはこちらの記事を。

手を貸す

ここからは、「体の部位を貸す」という表現を紹介します。日英で同じ表現をする場合もあれば、全く異なる場合も。

まずは、「手を貸す」という表現です。

Lend him a (helping) hand.
彼に手を貸してやってくれ(彼を手伝ってやってくれ)。

これは「手伝う」という意味で使われますが、これは日英双方で同じ表現です。

肩を貸す

「肩を貸す」という場合、肩につかまらせて支えることを指しますが、これも日英双方で同じ表現です。

I lend Josh my shoulder because he was injured.
ジョシュはケガをしたから肩を貸してあげた(肩につかまらせてあげた)。

胸を貸す

「胸を貸す」とは「実力の上位の者が、実力の下位の者の相手をしてやる」相撲の用語。

この場合、「give ~ a workout」という表現が一番近いものになります。

The senior Sumo wrestler gives the young sumo wrestlers a workout.
先輩のおすもうさんは若い力士に胸を貸す(練習相手になってやった)。

耳を貸す

耳を貸すとは「相手の話を聞く」ことです。

英語では単純に「listen to」を使います。

Don’t listen to what he’s saying.
ヤツに耳を貸すな。

日本語と同じように「lend(貸す)」を使って「lend one’s ear to 〜」も使えます。

Keith always lends his ear to David.
キースはいつもデビッドの言うことに耳を貸す(話を聞く)。

反対に「耳を貸さない」は「turn a deaf ear to ~」という表現もあります。

顔を貸す

顔を貸すとは、頼まれて人に会ったり、人前に出たりすることをぞんざいな言い方です。

あまり日本語でも使いませんが、一昔前の漫画などのセリフで「体育館裏までツラ貸せや」というので使われていましたね。

英語では「顔を貸す」という表現では言いません。このように「have a few words」を使います。

I'd like to have a few words with you.
ちょっと顔を貸してくれませんか。

普段、何気なく使っている言葉「貸す」についてまとめましたが、いかがでしたか?

今回出てきた単語をまとめると……

  • 「貸す」の基本は「lend」
  • 「貸して」は「Can I borrow(借りてもいい?)」を使う
  • お金が絡むときは「rent」
  • 契約して長期間貸すときは「lease」
  • 固い表現の「loan」

いろんな例を見ていると、それが意味するものは細かく違っているのに、言う側と受け取る側が察しながら意思疎通させていることがわかりますね。

「貸す」の英語に関しては、それに含ませる意味はそれほど幅広くなく、「トイレを貸す」→「トイレを使う」のように直接的な動詞を使う傾向があるということもよく覚えておいてくださいね。

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執筆者: はつ
人生の半分をオーストラリアで過ごした経験からネイティブレベルで英語を操る。現在はメルボルンで言語の専門家である日本語教師として生計を立てる。2013年に世界から「グーグル認定教師」として50名のひとりに選出された教育のプロ。>>はつ について詳しくはこちら

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