「Why don't you……?」という表現があります。
直訳すると「なんで〜しないの?」になりますよね。
以前、この言葉を勘違いしてて、怒られているのかと思っていました。
本来の意味は「〜したらどう?」という提案なので、注意が必要ですよ!
「Why don't you~」でケンカに??
さっそくですが、「Why don't you come with me?」と言われたらどう感じますか?
直訳すると、「どうして私についてこないの?」ですよね。
私はこの言葉をアメリカ人の夫から言われるたびに、怒られているのだと思っていました。
「どうして……しないのか」を「……しなさい!」と言われているようで、言われるのが嫌いでした。
運悪く、この言葉を聞くときはけんかしている時だったり、機嫌の悪い時だったので、夫から不満に思われていたり、怒られていると感じてしまっていたのです。
なので、言われると、私もカチンときて怒っていました。
またしても子ども用番組で知る
ところが、「Why don't you〜?」の本来の意味は違っていました。
本当は、「一緒に来たらどう?」とか「一緒においでよ」と言っているんです。「どうして……しないのか?」とは印象が全然違います。
「こうしたらどう?」と、例を挙げたアドバイスのような感じですね。
子供向けのテレビ番組で、お母さんが子供にこの形で話していました。子どもが困っている時に、それを言ってアドバイスしているような感じでした。
それを見ていて、私は「あぁ、(この文の形は)怒って使う文ではないんだ!」と気づきました。子供向けの番組は侮れませんね(笑)。
カジュアルに誘う表現
それと先日、親戚の結婚式に出席したのですが、食事がバイキング式でした。
その時も、義母がこの形で「(娘を見ていているから)食べ物をとってきたらどう?」と聞いてくれました。
調べてみると、親しい間柄で使うもので、目上の人には使わず、提案や勧誘の意を持っていて、「……してはどうですか」「……しませんか」という解釈になるようです。
怒られていると勘違いして、怒っていた私。私が怒るので、夫も怒る……完全に負の連鎖でした。夫とは知り合って約10年、気づいたのがつい最近のこと……。
もっと早くに気づいていれば、いくつもけんかを避けられたのに無駄な時間と労力を使ってしまいました……。あぁ、もったいない。
学校で学んできたお勉強英語の弊害?
私は、現在はアメリカに住んでいますが、もともと英語にすごく興味があったわけではありませんでした。
中学での英語は、教科書を丸おぼえしてテストを乗り切っていましたし、高校では、あまりの範囲の広さに脱落。
24歳で短期留学するまでは、会話経験もほぼゼロでした。
そんな背景があるので、今でも、耳に入ってくる英語は、まず頭の中で文を単語単位で理解しようとしてしまいます。
文脈や状況というよりは、使っている単語を最優先。もっと全体を考えてざっくりすればいいのに、少しでも英語を理解したいと思う気持ちがあるので、つい言葉のひとつひとつを拾い取ってしまうのです。
長い間、言葉本来の意味だけにとらわれて解釈してきたので、違うと気づくのに時間がかかってしまいました。その解釈も、実際間違っているわけではないので、よけいにややこしいです。これは学校英語の弊害かなーと思いますね。
まとめ
単語は、わからなければ辞書で調べられますが、こういう文章になると、実際会話の経験を積まないと、正しく解釈するのは難しいですね。
みなさんも、もしお友達から「Why don't you……?」と言われても、気を悪くしたりしないでくださいね。