私事ですが、もうすぐ2人目の赤ちゃんを出産予定です(現在は生まれています)。
そこで、友人がベビーシャワー(Baby Shower)という、お祝いのパーティーを開いてくれました。
日本とはまた一味違ったお祝いの形です。
今回は、出産祝いのギフト事情など、アメリカでの出産祝いはどんな感じなのかについてまとめました。
アメリカの「出産祝い」とは?
ではまずは、アメリカの「出産祝い」について紹介します。
アメリカでは出産前にお祝いする?
日本では、出産の前にお祝いをするなんて、ありえない!! ……のですが、
アメリカでは、出産前に出産祝いをすることがごく一般的なんです。
赤ちゃんは、生まれるまで何が起こるかわからないので、(日本と同じように)生まれてから出産祝いを渡す場合もあります。
でも、出産前にお祝いをしたり、ギフトを渡しても、全く問題はありません。
女性だけのパーティー「ベビーシャワー(Baby Shower)」
その「出産前のお祝い」の中で、最も一般的なのが、友人などが開いてくれる「ベビーシャワー(Baby Shower)」というパーティーです。
「シャワー」は、「降り注ぐ」という意味で「祝福の気持ちを降り注ぐ」という意味合いがあります。
ほかにも「ブライダルシャワー(Bridal shower)」や「ウェディングシャワー(Wedding shower)」という結婚式前に行うパーティーにも使います。
アメリカ合衆国が発祥とされており、もともとは初めての出産を控える妊婦のために、“女性”だけが招待されていたと言われる。主役である妊婦に母親になるための心得を伝授するなど、“女性”同志で楽しむ習慣であったが、昨今は男性や子供も参加し、二人目三人目の出産時にも行うことが増えてきた。
ベビーシャワー - Wikipediaより引用しました。
簡単に言うと、妊婦に近しい女性の友人などが主催する「出産前に妊婦を祝福するパーティー」のことです。
私が長女を出産する前には、義母と義姉が催してくれました。
「出産予定日に近すぎず遠すぎず」という時期の、出産の1か月〜1か月半くらい前に開かれます。
いろいろな形があるので一概には言えませんが、一般的には招待されるのは女性のみです。
妊婦の夫やパートナーさえいないこともあります。
ママ友同士で開く場合は、子ども同伴でも行いますが、古くからの名残で「子どもはちょっと遠慮してほしい(子どものためのものではないので子どもは退屈するからだと思う)」という場合もあります。
場所は、主役である妊婦の友人の家だったりレストランだったりで、特に決まっていません。
ポイント
- 出産前に妊婦を祝福するパーティー
- 主催者も出席するのも女性だけ
- 子どもも出席しないことも
- 出産の1ヶ月〜1ヶ月半前に開催
- 場所は友人の家やレストランなど
ベビーシャワーについて
では具体的に「ベビーシャワー」について詳しく紹介しますね。
ベビーシャワーでは何をするの?
ベビーシャワーではなにをするパーティーなのでしょうか?
まとめるとこちらになります。
ベビーシャワーとは
- 招待された人が出産祝いのギフトを持って集まり、
- ご飯やスナック(軽食)を食べて、
- ゲームをして、
- 主役の妊婦がギフトを開封する
順序にじゃっかん違いはあっても、内容的にはこんな感じです。
「こんなのが楽しいの?」なんて思わないでください!!
仲良しの友人たちが集まるパーティなので、それだけでも楽しいんです。
おしゃべりに「食べ物」が加われば、楽しいに決まっているんです!!
このケーキも、来てくれた人が作ってくれたのですが、あまりのかわいさにびっくりしました!
こういうのがあると、その場がまた盛り上がりますね!
ベビーシャワーのギフトについて
ベビーシャワーに呼んでもらったら、小さくてもいいのでギフトは持って行きましょう。
ベビーシャワーのギフトなら、赤ちゃんにかかわるものを渡すのが一般的ですね。
値段的にあげやすくて定番なのが、こういうものです。
- 紙おむつ
- おしりふき
- ボディシャンプーなどのお風呂用品
- ボディーローションなどのスキンケア用品
- 赤ちゃんの服
- 赤ちゃんのおもちゃ
- 妊婦さんの産後ケア用品
日本ではお金や後々に残る「物」をあげる場合が多いですが、アメリカでは「消耗品」も一般的です。
ただ、人によって、おむつのブランドなどに好みがある場合もあるので、その点は少し悩むところですが……。
ギフトにかけるお金も、日本の出産祝いほどお金をかける必要もなく、付き合いが浅いと、10〜15ドルくらいのものでも大丈夫です。
大事なのは、お祝いをする気持ちです!
ポイント
- パーティーに呼ばれたら必ずギフトを用意する
- ギフトにはカードを付ける
- 赤ちゃんや産後に関わるものをギフトにする
- おむつなどの消耗品をギフトにすることも多い
- 付き合いが浅い場合は10〜15ドルぐらいのギフトでOK
そして、紙おむつのギフトで有名なのが「ダイパーケーキ(Diaper cake)」です。
ちなみに、アメリカには自分でほしいものリストを公開する文化もありますよ。
ギフトの定番「ダイパーケーキ」とは?
ダイパーケーキというのは何でしょうか?
diaper(紙おむつ)+ cake(ケーキ)
紙おむつケーキ??
ダイパーケーキというのは、紙おむつを積み重ね「ケーキ」のように飾りつけをする、ベビーシャワーには欠かせないギフトです。
ケーキの形で売っているわけではないので、たいてい手作りします。
紙おむつをくるくるっと巻いて輪ゴムなどで留め、それを丸くまとめてケーキの土台のようにして、さらに数段重ねます。
そこにかわいらしく飾りつけをするのです。
今回作ってくれた友人いわく、飾りつけもパーティー用品を扱うお店で普通に売っているのだとか。
ただの紙おむつも、かわいく飾られると、置いてあるだけでパーティーの雰囲気を盛り上げてくれます。
ほかにも、赤ちゃん用品(おしゃぶりや、生まれてくる赤ちゃんが女の子なら髪飾りなど)で飾ったりもします。
ギフト用のカードも欠かせない
アメリカではギフト用の「カード」も欠かせません(参考: アメリカではカードもギフトになる)。
忘れないようにしたいのが、ギフトを入れた袋にカードを入れることです。
ギフトを袋に入れない場合は、カードはそのギフトに添えます(パーティーに行くと、ギフトを置く場所が決められています)。
ベビーシャワーで行われるゲーム
ベビーシャワーではこんな「ゲーム」も行われます。
ベビーシャワーでのゲーム
- 市販の離乳食(野菜や果物のペースト)の味当てゲーム
- 妊婦さんの「胴囲」当てゲーム
- 誰が人形に紙おむつを早くあてられるかを競うゲーム
- 中が見えない袋に赤ちゃんグッズを入れ、何が入っているのかを当てるゲーム
「胴囲を当てるクイズ?」と思うかもしれませんね。
流れを説明すると、妊婦さんのおなかを触らずに「胴囲」を予想して、紙テープを「このぐらいかな?」という長さでちぎるというものです。
その紙テープを妊婦さんがおなかにあて、誰のテープの長さが一番近いかを競います。
女性しかいないベビーシャワーだからやりやすいゲームかもしれませんね!
また、離乳食や袋の中身を当てるゲームもそうですが、誰でも楽しめる、シンプルなルールのゲームが多いです。
交友関係によって、招待客の年齢層が幅広いことがありますし、英語が堪能な人ばかりとも限らないので、ルールがシンプルなことは大事なことです。
みんなの前でプレゼントを公開
「プレゼント開封」ですが、アメリカでは、みんなの前でプレゼントを開けるのも、パーティー後半の大事なイベントです。
日本では、プレゼントをもらっても、その場では開けずにそのまま持って帰るのが普通ですよね。
主役が、みんなが持ってきてくれたプレゼントをパーティー中に1つ1つ開封します。
カードとともにプレゼントが開封されるわけですから、誰がどんなプレゼントを持ってきたか、一目瞭然です。
アメリカに来たばかりのころ、この感覚が全くわかりませんでした(ベビーシャワーに限らず、バースデーパーティーでもウェディングシャワーでも同じですが)。
みんなの前で公開して、「何がおもしろいの?」と。
でも、もう慣れました(笑)。
それから、主役は「こんないいものをもらったよ」とみんなに見せること、「わぁ、すごいね!!」「いいなー!!」と周りが主役を持ち上げるのも、パーティーでは必要なことなんだと知りました。
まとめ
日本とはちょっと違った出産前のお祝い「ベビーシャワー」。
なんとなく雰囲気だけでもわかっていただけましたか?
違和感もあると思いますが、大事なのは、誰かをお祝いする気持ちで、それはアメリカでも日本でも同じです。
今回、私はお祝いしてもらう側でしたが、実は、同じグループにほかにも妊婦仲間がいて、夏までにあと4回くらいベビーシャワーに行く機会がありそうです……。
自分の産前産後と重なって忙しいですが、新しい命が誕生することはすばらしいことなので、しっかりお祝いしたいと思います。