今回は英語の「金曜日(Friday)」を、由来・語源からフレーズまで詳しく紹介します。
たとえば「TGIF(ティー・ジー・アイ・エフ)」って英語のフレーズを知っていますか?
実は「TGIF」の「F」は英語で金曜日を表す「Friday」の略なんですが、とてもハッピーな言葉なんですよ!
- 日曜日は「Sunday」
- 月曜日は「Monday」
- 火曜日は「Tuesday」
- 水曜日は「Wednesday」
- 木曜日は「Thursday」
- 金曜日は「Friday」今ココ
- 土曜日は「Saturday」
目次
英語の「金曜日」のスペル・略(省略形)
まずは、英語の「金曜日」のスペル・略(省略形)から見てみましょう。
英語で金曜日は「Friday」です。
「金曜の」を表す「Fri」と「日付」を表す「day」がくっ付いて「Friday」ですね。
カレンダー等で略して表記するときは「Fri.」となります。
ちなみに、有名なホラー映画「13日の金曜日」の原題は「Friday the 13th」なんですよ。
そのまんまですね(笑)
英語の「金曜日」の発音・読み方
次に、英語の「金曜日(Friday)」の発音・読み方も紹介します。
「Friday」を発音記号で表すと「fráidei」です。
カタカナで読み方を表すならば、「フライデイ」が近いですね。
「フライ」と言っても、「飛ぶ」や「ハエ(蝿)」の意味の「fly」とはLとRの発音の違いがあります。注意してくださいね。
逆にポテトフライなどの「揚げる」の「フライ(fry)」なら同じ音です。
僕は英語の先生に「金魚の天ぷら、フライデイ!」という「英語で金曜日の覚え方」を教えてもらい、一発で覚えられました。
金曜日の「金」、フライ(fry)を表す「天ぷら」、そして「フライデイ(Friday)」という連想が全て入っていて、完璧なゴロ合わせですよね~。
考えた人、すごい!
「天ぷら」といえば英単語で「テンプーラ」と言うほどですが、面白いことにスペルは「tenpura」じゃなくて「tempura」という表記なんですよ。
下記記事で詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
参考: 「n」と「m」の違いとは? 英語で「天ぷら」を「tempura」と書く理由
英語の「金曜日」の由来・語源
続いては、英語の「金曜日(Friday)」の由来・語源のお話です。
「Friday」という言葉の語源は、北欧の神様の「Freija(フレイア / フロイア)」と言われています。
フレイアは、愛や美を象徴する女神様なんですよ。
そのフレイアを祀った「フレイアの日」ということで「Freija's day」と呼ばれるようになりました。
「Freija's day」が形がちょっと変化していって、現在の「Friday」になったというわけですね。
日本と英語圏の「金曜日」の違い
では、ここで日本と英語圏における「金曜日」の違いに注目してみましょう。
日本では、金曜日はズバリ「金星」を表すものです。
中国に古くから伝わる「七曜」という考え方に基づいて、水曜日の「水星」や木曜日の「木星」と同じように惑星の「金星」が当てられています。
一方、英語圏ではどうでしょうか?
先ほど、英語の「金曜日(Fryday)」は愛と美の女神「Freija(フレイア)」が語源だと紹介しましたが、実は他の意味もあります。
なんと、日本と同じく「金星」の意味も含んでいるんです!「愛と美の女神」と聞いて、思い浮かぶ有名な女神様っていませんか?
そう、「ヴィーナス(Venus)」です。
パリのルーブル美術館に展示されている「ミロのヴィーナス」の彫刻でも有名ですね。
ヴィーナスはローマ神話における愛と美の女神なんですが、実は「金星(Venus)」の語源なんです。
そして、英語圏では「Freija(フレイア)」と「ヴィーナス(Venus)」は同じ神様だと解釈されています。
つまり、「ヴィーナス」も「金星」とイコールになるんです!
繋がりましたか?ちょっとややこしいですよね(笑)
図にまとめると以下のようになります。
北欧神話の女神「Freija(フレイア)」= ローマ神話の女神「ヴィーナス(Venus)」= 惑星の「金星(Venus)」
日本でも英語圏でも、金曜日は「金星」なんですねっ!
英語の「金曜日」に関わるフレーズ:TGIFは「花金」!
最後に、英語の「金曜日」に関わるフレーズを紹介します。
最も有名な「金曜日」のフレーズと言えば「TGIF」でしょう。
スペルは「T.G.I.F」と表記することも多く、読み方は「ティー・ジー・アイ・エフ」とそのままアルファベット読みです。
この「TGIF」ですが、何の略か知っていますか?
答えは「Thank God It's Friday」を省略したフレーズなんです。
週末がやって来た喜びを表すフレーズで、意味は「やったー!金曜日だ!!」というところですね。つまり、日本で言うところの「花金」なんですよ!
「TGIF」の中の「God」自体には宗教的な「神」のニュアンスは無いのですが、あまり軽々しく「God」を口にするのを避ける人は代わりに「Goodness(幸せ)」を使ったりもします。
アメリカ発で日本にも何店舗かあるレストラン「TGI FRIDAYS」の名前の由来が、まさにこの「TGIF」です。
Better treat yourself before the weekend ends. 🍽🍹 pic.twitter.com/KfvtBSyEcV
— TGI Fridays (@TGIFridays) 2018年4月15日
似たような発想のフレーズとしては、「OGIM = Oh God it’s Monday」という月曜日の表現もありますよ。
詳しくは「月曜日(Monday)って英語圏でも憂鬱な日?も読んでみてくださいね。
ネット上の略語についてまとめたこちらの記事もご参考に。
参考: [英語の略語] ネット・SNSで大活躍する表現まとめ
「ブラック・フライディ」とは?
英語で「金曜日」に関わるフレーズならば、ほかにも「Black Friday(ブラックフライディ)」という言葉も有名です。
なんだかちょっと怖そうなイメージですが、ぜんぜん重苦しい意味ではありませんよ。
「Black Friday」は、アメリカの「クリスマス商戦」を表すフレーズなんです。
アメリカでは毎年11月の第4木曜日の「感謝祭」の翌日に当たる金曜日に、クリスマスや年末に向けて一斉に値引きセールが始まります。
そこで、お店がグッと「黒字」になるから「Black Friday」というわけなんですよ。
「TGIG」にしても「Black Friday」にしても、金曜日はハッピーな意味合いが多いみたいですね。
まとめ
では最後に「Friday(金曜日)」についてまとめます。
スペル | Friday |
---|---|
省略 | Fri. |
発音 | [ fráidei ] カタカナ表記なら「フライデイ」 |
由来・語源・意味 | 語源・由来は北欧の愛と美の女神「Freija(フレイア)」。日本でも英語圏でも、金曜日は「金星」 |
備考 | 「TGIF」は「Thank God It's Friday」の略 |