前回の記事で、日本とアメリカの温度表示の違いについて書きました。その時に、平熱と体温計について触れましたが、今回は体温計のことをもう少し詳しく書こうと思います。
アメリカで体温計を購入
私はアナログな人間なので、自分の体温を測るときは、日本から持ってきた水銀の体温計で測ります。
体調が悪いときに体温を測るので、ずっと使ってきた体温計(摂氏表示)が一番わかりやすいのです。
体調が悪いときに、自分でもよくわかっていない華氏表示の体温計を使っても、混乱するだけですよね。
去年娘が生まれたので、赤ちゃんでも使える体温計を買いました。これです。
何やら、たくさんあります。この体温計、温度表示される部分と測る部分が別々になっていて、差し込むようになっています。測れる3か所はこちらになります。
測れる箇所
腕は、axillary(わきの下の)やarmpit(わき)という言葉を使ったりもします。
え?「rectal」って直腸!? おしり????
そう、以前書いた記事にも少し書きましたが、アメリカでは、赤ちゃんの体温はおしりで測ります。
えぇ、びっくりしますよね。
実は、特に生後3か月までは、病院の先生におしりで測るように言われます。おしりで測るなんて、聞いたこともなかったのでびっくりしました。
おしり以外で体温を測る方法
生後3か月以降だと、わきで測る方法もありますが、赤ちゃんは測っている間はじっとしていられないので、なかなか正確な体温を測れません。
口で測る方法は、4歳くらいからのようです。でも、この方法も、体温計を正しい場所に入れないと正確に測れないので、難しいですね。
それから、おでこ(=forehead)周辺で測る体温計もあります。「temporal artery(浅側頭動脈)」で測るそうです。
おでこに這わせるように体温計を移動させて測ります。時間にして5秒くらいでしょうか、あっという間に測れます。
娘が定期健診で通う小児科も、この体温計を使っています。
測るのに少しコツがいるようですが、生後3か月以降の赤ちゃんには、これが一番手っ取り早くてよさそうです。
日本では、一般的に赤ちゃんには耳で測るのでしょうか? アメリカでも売っていますが、アメリカでは生後3か月以降での使用をすすめているようです。
どこにも触れなくても測れる「非接触式体温計」もふつうに売られています。
おしりで測るときのデメリット
さて、おしりで体温を測ることについてもう少しお話しします。きっと気になると思いますので(笑)。
おしりで測るのは難しくはないのですが、測る前におしりを傷つけないように、体温計にクリームなどを塗ったりします。なので、なんだかバタバタします。
赤ちゃんはじっとしていてくれませんし。
なにしろ、わざわざおむつを外さないといけないので、手間がかかります。体調が悪いと、おなかをこわしているときもあるでしょうし、けっこう大変です。
そんなこんなで、実は、母親としてどうなのか……ということで、大きな声で言えないのですが、私は娘の平熱を把握していないんです。
実家の母は「ちょこちょこ測って、平熱を知っておきなさいよ」と言うのですが、上記の一連の作業が面倒で、測るのがつい億劫になってしまっています。
ダメだとはわかっているんですけどね。
娘が病気で体調を崩したのは、まだそのインフルエンザだけで、いつも元気なので、「まぁ、いいか」と、つい後回しになってしまっているのです。
ちなみに、ガイドラインによると、おしりで測るのは5歳くらいまでだそうです。
まとめ
今回はアメリカの赤ちゃんの体温計事情について紹介しました。
生後3か月まではおしりで測りますが、それ以降は測る場所の選択肢が増えていきます。
子どもは体調が悪いと機嫌も悪いと思うので、少しでも負担の少ない方法を選ぼうと思います。
うちはしばらくこの体温計のお世話になりますが、肌に触れなくても測れる体温計を使ってみたいです。
大人でももちろん使えるので、「いつか買いたい物リスト」に加えようと思います。
出産祝いであげるのもいいかもしれませんね。