英語の文法の基本である5文型のうち、第二文型ってどんな文型かわかりますか?
「元気ですか?」と聞かれて答える「I'm fine.(はい元気です)」が英文法の第二文型「SVC」の形です。
今回は、第二文型「SVC」の意味・形・作り方や代表的な動詞をわかりやすく紹介しますね。
目次
「第二文型 SVC」について
はじめに、英語の第二文型 SVCとは何かを見ていきましょう。
「第二文型 SVC」とは?
「第二文型 SVC」は英語の文を5パターンに分けたときの1つの形です。
英語の5文型
- 第1文型「S+V」
- 第2文型「S+V+C」
- 第3文型「S+V+O」
- 第4文型「S+V+O+O」
- 第5文型「S+V+O+C」
第一文型である「S+V」に「C」がくっついた文型です。
この記事では第一文型がわかった前提で「第二文型」を説明します。
第一文型がよくわからない人は第一文型 SVの記事から先に読んでくださいね♪
「第二文型 SVC」の意味・形
つづいて、第二文型 SVC の意味・形について紹介しましょう。
「SVC」の形とは、第1文型「S(主語)+V(動詞)」に「C(補語)」がくっついた形になります。
「C」は「補語」を表す
「SVC」の「C」とは日本語の文法にはない「補語(complement)」という要素です。
「補語」と、とつぜん言われても困ると思いますので、例文で紹介しますね。
英語の勉強を始めてまず最初に出合うこの文の形が「SVC」ですよ。
I am a rabbit.
(あたしはウサギだよ)
この場合の「 I 」が「S(主語)」、「am」が「V(動詞)」、「rabbit」が「C(補語)」の役割となっています(「a」は「rabbit」に付属している冠詞です)。
では具体的に「補語」の役目はなんでしょうか?
「S」と「C」はイコール関係
「補語」の意味は「イコール関係を作るもの」と思っておくのがおすすめです。
さきほどの「I am a rabbit」という文の場合、以下のように「I(私) = rabbit(ウサギ)」という関係になっていますよね?
「わたしはウサギ」とも「ウサギなのはわたし」とも言えますよね。
このように「主語(S)」と「補語(C)」がイコール関係になるのが英文法の「SVC」という形なんですよ。
「SVC」は文の骨組みなので、実際はここに助動詞・副詞・前置詞などを足して文を長くしていきます。
第二文型とは?
「S(主語:Subject)」と「C(補語:Complement)」がイコール関係になる文
【例】I am a rabbit.(私はウサギだ)
補語についてはこちらで詳しく説明しているのでご参考に!
第二文型の作り方
では、SVCの作り方を例文をとおして見てみましょう。
第二文型は「〜は……だ」の文
第二文型SVCの形を作りたいときは、日本語で「〜は……だ」の文を思い浮かべてみてください。
〜は……だの文
それをそのままの順番で並べればOKですよ(すぐ下の次項で英語にしたものを紹介しています)。
「C」に来る品詞は「名詞」か「形容詞」
品詞で言うと、「C(補語)」の部分には名詞か形容詞が来ます。
私はかわいい | I am cute.(形容詞) |
---|---|
これはニセモノだ | This is a fake.(名詞) |
彼はイケメンだ | He is handsome.(形容詞) |
あの建物はボロい | That building is old.(形容詞) |
以上が、第二文型の基本になります!
第二文型で使われる動詞まとめ
SVCの基本がわかったところで、続いては第二文型でよく使われる動詞を見てみましょう。
ずばり第二文型SVCのときに使われる動詞は以下の4つのグループに分類できます。
SVCで使う動詞の4つのパターン
「状態」とか「知覚」とか言うとなんだか難しく感じますが、実際に知っている単語ばかり登場しますよ。
それぞれもう少し説明していきますね。
〜である(状態)
まず、「〜である」という状態を表す動詞から見てみましょう。
たとえば以下のような文です。
I am fine.
(ボクは元気だよ)
「I(私=主語)」が何なのかという状態を表していますよね。
このグループの代表的な動詞がおなじみのbe動詞(am・are・is)です。
ほかにも以下のような動詞がありますよ。
be (〜だ・〜である) | I am fine. (私は元気だ) |
---|---|
keep (〜のままだ) | You keep quiet. (あなたは静かにしている) |
stay (〜のままだ) | He stays safe. (彼は安全にしている) |
〜になる(変化)
お次は「〜になる」という意味を持つ変化の動詞です。
有名なのは「become(〜になる)」「get(〜になる)」ですね。
He got angry.
(彼が怒ったんだ)
※「got」は「get」の過去形
たとえば、助動詞の「will(〜だろう)」も入れて「She will be a dancer.(彼女はダンサーになるだろう)」というのもSVCの文ですよ。
変化の動詞には以下のものがあります。
become (〜になる) | I become a doctor. (私は医者になる) |
---|---|
get (〜になる) | You get angry. (あなたは怒る) |
turn (〜になる) | The light turns green. (信号が青になる) |
〜に見える(見た目)
続いては「〜に見える」という意味のグループを見てみましょう。
「見た目にどうなのか?」という意味のときですね。例文としては以下のような具合です。
You look pale. Are you OK ?
(顔色わるいよ?大丈夫?)
本当にそうなのかはわからないけれど「〜という感じに見える」というときの表現で使います。
look以外にも以下の動詞もそうですよ。
look (〜に見える) | You look pale. (あなたは顔色が悪い) |
---|---|
seem (〜に見える) | He seems nervous. (彼は緊張しているように見える) |
appear (〜に見える) | She appears wealthy. (彼女は裕福に見える) |
〜に感じる(知覚)
ラストは「〜に感じる」という知覚のグループです。
たとえば以下のような文ですよ。
I feel fine. Thank you !
(元気だよ。ありがとう!)
元気(fine)に感じる(feel)という意味ですね。
感じる・におう・味がするなどの人の五感についての動詞がこのグループと思ってもらえればOKです!
feel (〜に感じる) | I feel nice. (私はいい気持ちだ) |
---|---|
smell (〜のにおいがする) | It smells good. (それはいいにおいがする) |
taste (〜の味がする) | The dish tastes bad. (その料理はマズい) |
ちなみに英文法の用語でこれらを「知覚動詞」と呼んでいます。
また、知覚動詞は第4文型「SVOO」・不定詞・分詞などの分野でも関わってきます。
代表的な第二文型をとる動詞一覧
第二文型で使われる動詞の代表的な4つのパターンがわかったところで、覚えておきたい単語をまとめて紹介しますね。
どれも中学英語で出てくる単語ですよ!
appear | 〜に見える |
---|---|
be | 〜である |
become | 〜になる |
come | 〜になる |
fall | 〜になる |
feel | 〜に感じる |
get | 〜になる |
go | 〜になる |
grow | しだいに〜になる |
hold | 〜のままでいる |
keep | 〜のままでいる |
lie | 〜のままで横になる |
look | 〜に見える |
remain | 〜のままでいる |
run | 〜になる |
seem | 〜に見える |
smell | 〜のにおいがする |
sound | 〜のように聞こえる |
stay | 〜のままでいる |
taste | 〜の味がする |
turn | 〜になる |
「come(〜になる)」と「fall(〜になる)」というのがわかりづらいと思うので、補足で例文を紹介しますね。
例
SVCの形はわたしたちが日常的に使う表現が多いので、ぜひ身近な動作に当てはめてみてくださいね!