突然、目の前の人に「わたし、好きなんだ」と言われたとしましょう。
そんなこと言われると、「……何を?!」「誰を?」と聞きたくなりますよね。
上の例文で足りない部分、つまり文のなかで「どうしても必要になってくる部分」が目的語です。
今回は英語の目的語の意味・特徴や、目的語として使える品詞などをわかりやすく紹介していきますね。
目次
英語の「目的語」について
では、英語の目的語とは何かをハッキリさせていきましょう。
日本語の目的語と比べながら紹介していきますね。
英語の目的語とは?
はじめに、例文から見ていきましょう。
たとえば、以下の英文だと「carrots」が目的語になります。
I have carrots.
(あたしはニンジンを持っているよ)
この場合の「carrots(にんじん)」は動詞「have(持っている)」の動作の対象となっていますよね?
このように動作の対象となる言葉を目的語と呼びます。
動詞と目的語はセットになっていますよ!
英文法では前置詞の後に来る名詞を「前置詞の目的語」と呼ぶことがありますが、まったく別の話と思ってくださいね。
上の例文のなかの「carrots」に「 s 」がついている理由は、英語の複数形についてを参考に。
【比較】日本語の「目的語」との共通点
では、日本語と比較してさらに理解を深めていきましょう。
まず日本語の「目的語」と同じ点から紹介していきますね。
「目的語」は「〜を」「〜に」になる
ずばり英文でも日本語の文でも、「目的語」は基本的に「〜を」という意味になる点は同じです。
I love video games.
(ボクはゲームを愛しているんだ)
日本語の目的語は、だいたい「〜を」となることが多く、次に「〜に」となることが多いですよ。
他動詞 + 目的語のセットになる
文法で言えば「他動詞 + 目的語のセットになる」という点も同じと言えます。
英語でも日本語でも、動詞は自動詞と他動詞にわけることができるのは知っていますか?
たとえば以下のような感じです。
例
- 【自動詞】I run.
(私は走る) - 【他動詞】I eat breakfast.
(私は朝食を食べる)
上の例文の場合、eat(食べる)という言葉を出したら「何を?」という説明が必要になってきますよね?
それを説明するのが「目的語」で、目的語が必要になるのは他動詞のほうなんですよ。
自動詞の場合はそれだけで動作が完結してしまうので、目的語は付きません。
ちなみに、自動詞・他動詞については以下の記事も参考になります。
【比較】日本語の「目的語」との相違点
共通点に続いて、日本語と英語の「目的語」の相違点も見ておきましょう。
違いは「置かれる位置・語順」と言えます。
【日本語】主語のあとに目的語
以下の例文をご覧ください。
例文
- 【日本語】私はバスケをします。
(主語+目的語+動詞) - 【英語】I play basketball.
(主語+動詞+目的語)
2つの例文はまったく同じ意味です。
日本語の文では主語(私)の後に目的語(バスケ)が来て、そのあとに動詞(する)が置かれています。
【英語】動詞のあとに目的語
それに対して英文では主語( I )のあとに動詞(play)を置き、そのあとに目的語(basketball)を続けるという形ですよね。
日本語と違い、英語では動詞の直後に目的語が置かれますよ。
文の要素S・V・O・Cで言うところのOが目的語です。
文の要素
「目的語」になれる品詞とは?
目的語とは何かがわかったところで、品詞について見ていきましょう。
英語には10種類の品詞がありますが、どれでも目的語になるわけではありません。
ずばり目的語になれる品詞は以下の2つですよ!
目的語になれる品詞
名詞
もっとも多いのは「リンゴ(apple)」や「ネコ(cat)」などの名詞ですね。
名詞だけでなく「彼」「彼女」「それ」などの代名詞も使うことができますが、形に注意です。
代名詞(目的格)
代名詞を使うときは必ず「目的格」という形にしてください。
「彼」ならば「him(彼を)」で、「he(彼は)」や「his(彼の)」ではダメですよ!
代名詞は「目的格」で
- I know he.
- I know his.
- I know him.(彼を知っている)
名詞の役割になっているもの
名詞・代名詞に加えて、あとは「名詞の役割になっているもの」も目的語にすることができます。
代表的なのは「動名詞」ですね。
動詞を「〜ing」の形にすると「〜すること」という名詞として使えるのです!
たとえば動詞「make(作る)」を使って以下のように動詞「好き(like)」の目的語として使うことができます。
I like making cookies.
(クッキー作るの好きなんだ)
他には不定詞や名詞節なども目的語として機能します。
でも、基本的には
目的語になるのは「名詞」「代名詞」と思ってもらえればOKですよ。
その点は主語と同じです。
まとめ
今回は「目的語」について詳しく解説しました。
まとめ
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