「接辞」ってなに?

サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英単語をいろいろと覚えていくと、単語の共通点に気づくことがあります。

たとえばこういう単語だと、後ろに「〜logy」ってくっついていますよね?

  • biology(生物学)
  • psychology(心理学)

この「logy」は「学問」という意味を持ち、単語の語尾(最後の部分)にくっついて新しい意味を作るという役目を持っています。

そういった「英単語の前や後ろにくっ付く部分」を覚えると、知らない単語の意味もどんどん予想できるようになるんですよ!

今回は英単語の前にくっつく「接頭辞(せっとうじ)」そして、後ろの部分にくっつく「接尾辞(せつびじ)」について、わかりやすく紹介します。

接頭辞・接尾辞とは?

英語の接頭辞・接尾辞とは何なのでしょうか?

かんたんに言ってしまえば「英単語の中で特定の意味・方向を付ける部分」です。

サッシ

はい。それだけ言われても「ん?」ってなりますよね(笑)

例えば「actor(俳優)」という英単語で見てみましょう。

「actor」は以下のように分解することができます。

act(行為)or()

actor

行為をする人

俳優

「act(行為)」という部分に「or(〜する人)」という意味・方向性をくっ付けることによって「行為をする人 = 俳優」という英単語になっているわけです。

接尾辞(suffix)とは

このときの「or」を接尾辞(suffix)と言います。

接尾辞はあくまで「何かにくっ付けるもの」です。では、今度はこの「接尾辞」を取り替えるとどうなるでしょうか?

サッシ

そう、違う英単語に変身させられるんです!

例えば先ほどの「actor」から「or」を取って、「ion(〜すること)」という接尾辞を付けてみましょう。

すると以下のように別の単語になるんですよ。

ウサギ

「act(行為)」に「ion(名詞化)」だから……あ、「action(アクション・動き)」だ!

はい。ウサギさんありがとう(笑)

act(行為)ion(名詞化)

action

アクション・動き

このように「核となる部分の後ろにくっ付けて意味・方向性を加えるもの」が接尾辞です。

接尾辞とは?
核となる部分の後ろにくっ付けて意味・方向性を加えるもの

名前の通り接尾辞は「後ろ(尾っぽ)」に付けるものですね!

接頭辞(prefix)とは

反対に「前(頭)」に付けるのものを接頭辞(prefix)と言います。

例えば「re(再び)」という接頭辞でちょっと考えてみましょう。

先ほどの「action」に「re」という接頭辞を付けるとこんなふうになります。

re(再び)action(アクション)

reaction

リアクション・反応

そう。英単語ってこんなふうにできているんですよ。

ちなみに、単語の頭の部分に来るから「接頭辞」と呼びます。

接頭辞とは?
核となる部分の前にくっ付けて意味・方向性を加えるもの

2つ合わせて「接辞(affix)」

さて、接頭辞と接尾辞を紹介しましたが、図で見るとこんな感じになります。

接頭辞・接尾辞の図
接頭辞・接尾辞の図

これら接頭辞・接尾辞を合わせて接辞(affix)と言います。

そして、先ほどの「actor」や「reaction」のように接頭辞・接尾辞がくっ付く「act(行為)」の部分。

ここは語根(root)と言われ、英単語の最も核となる部分です。

サッシ

英語だけでなく世界共通ですが、単位で使われる「センチ」や「メガ」も接頭辞の1つですよ。
例)180cm(センチメートル),100GB(ギガバイト)


代表的な英語の接辞の一覧

では、接頭辞・接尾辞とは何かがわかったところで具体的にどんなものがあるか見てみましょう。

接辞はかなりの数があるので、代表的なものをまとめて紹介します。

まずこれらを覚えてみてくださいね!

代表的な接頭辞

まずは、代表的な接頭辞です。

代表的な接頭辞
接頭辞 意味
auto- 自動 automobile(自動車)
co- 一緒に cooperation(協力)
de- 離れる depart(出発する)
ex- 外へ export(輸出)
im- 否定 impossible(不可能)
mis- 間違えて mislead(誤解)
mono- 1つの monologue(独白)
non- 否定 nonsense(無意味な)
re- 再び react(反応する)
un- 否定 unhappy(不幸な)

代表的な接尾辞

そして、代表的な接尾辞です。

代表的な接尾辞
接尾辞 意味
-al 〜のような(性質) manual(手動の)
-er より〜(比較)、〜する人 bigger(より大きい)
-est 最も〜(最上級) longest(最も長い)
-ful 〜に満ちている stressful(ストレスだらけ)
-ible 形容詞化 audible(聞き取れる)
-ist dentist(歯医者)
-less 〜がない timeless(時代を超えた)
-logy 学問 biology(生物学)
-ly 副詞化 happily(幸せに)
-ness 名詞化 happiness(幸福)


まとめ

さて、今回は接頭辞、接尾辞という2つの「接辞」について紹介しました。

  • 接頭辞・接尾辞とは「特定の意味・方向性を付けるもの」
  • 英単語の核となる部分(=語根)の前や後ろに付く
  • 語根の前に付くのが接頭辞、後ろに付くのが接尾辞

この接辞を覚えると、ある程度単語の意味が予測できるようになります。

さらには単語を覚えるときに覚える手助けになってくれるので、ぜひいろいろ覚えてくださいね。

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中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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