【語源で単語暗記(1)】「英単語を語源で覚える」ってどういうこと?

語源って?
ヨス

こんにちは! 発音マニアのヨスです。

英語の勉強で、「大切だけど、もっとも大変なもの」と言えば単語の暗記ではないでしょうか?

誰もが「効率的な単語の覚え方はないのか……」と思ったことがあるはず。

英単語を覚える方法はいろいろとありますが、わたしがもっとも効率的だと確信しているのが「語源」を知ることです。

単語を「パーツ」に分解し、それぞれのパーツが持つ「語源の意味」を覚え、単語の「イメージ」で覚える方法です。

今回は、英単語を覚えるときには「語源」を使って覚えるといいということについて詳しく紹介しましょう。

語源については、いろいろな説がありますが、この記事ではわかりやすいものを優先しています。また、覚えやすさを重視しているので、解釈は「英語びより」独自のものになっていることがあります。

「語源(パーツ)」による英単語学習とは?

では、語源で英単語を覚える」という学習方法がどういうものかについて解説します。

インスタでは漫画で紹介しているのでこちらもご覧ください。

「語源」ってなに?

最初に、「語源」という言葉が何を指すのかということから解説しましょう。

ひとことで言うと、言葉のはじまりになっている言葉を「語源」と呼びます。

語源とは?
言葉の元になっている言葉

たとえば、夫のことを「旦那(だんな)」と呼ぶ人がいますが、この言葉はどこから来たのでしょうか?

実は、「旦那」の語源はサンスクリット語で「与えること」を意味する「ダーナ(दानम् [ dānam ] )」だと言われています。

ひより

日本語じゃなかったんだっ?!

言い換えると、「旦那」の語源はサンスクリット語の「ダーナ」です。

「語源(パーツ)」を知ると単語が覚えやすくなる

上で説明したとおり、「語源」は元になっている言葉を指します。

ただし、この「語源で覚える英単語」シリーズでは、どちらかというと「パーツ」という意味合いで「語源」という言葉を使います。

このシリーズでの定義

語源=単語を構成するパーツ

英単語を構成する「パーツ(語源)」を覚えることで、英単語を覚えやすくするのです。

【漢字で説明】単語を構成するパーツとは?

いきなり英語の話をするよりも日本語の話のほうが理解しやすいので、まずは「漢字」に焦点を当てます。

漢字も英単語と同じで、闇雲に覚えようとすると大変ではないですか?

ひより

うん。漢字を暗記するのも大変。

でも、漢字を「パーツ」に分解すると覚えやすく、一度覚えると忘れられなくなってしまいます。

【例】漢字「葉」を分解すると?

たとえば「葉」という漢字を分解すると、次の2つのパーツに分けられますよね。

漢字「葉」を分解

(くさかんむり)」と「(よう)(厳密には「世」+「木」)という2つのパーツでできています。

この「枼」の部分は「葉っぱを形どった漢字」で、それが転じて「平べったいもの」を指すようになりました。

ヨス

「枼」は「平べったいもの」という意味だったんですね!!

そして「枼」+ 植物を表す「くさかんむり」がくっついた漢字「葉」が「葉っぱ」という意味になりました。

漢字「葉」の成り立ちとは?
漢字「葉」の成り立ちとは?

つまり、
植物+平べったい=葉というわけですね!!

パーツで覚えると忘れにくい

さらに「枼」という漢字は、こちらのような派生をしていきました。

漢字「葉」「蝶」「鰈」の成り立ち
漢字「葉」「蝶」「鰈」の成り立ち

平べったい虫だから「(ちょう)(虫+枼)」、平べったい魚だから「(かれい)(魚+枼)」。

いかがでしょうか?「なるほどっ!」と思いませんか?

「葉」は学校で習いますが、「蝶」と「鰈」は知っていましたか?

ひより

「蝶」は知ってたけど、「鰈」は知らなかったよ!

でも、
漢字の成り立ちを知ると簡単に覚えられますよね?

おそらく、小学生でも「鰈」をかんたんに覚えそうです。

これと同じことを英語の単語を覚えるときに応用すれば、「英単語も覚えられる」と思いませんか?

英語の語源(パーツ)にも意味がある

では、いよいよ英語での語源(パーツ)の話です。

漢字と同じように、英単語を構成するパーツにもちゃんとした意味があるのです。

たとえば、「inspect」という単語を2つのパーツに分けてみましょう。

「inspect」を分解

in(中に)+ spect(見る) = inspect

ヨス

上のように、「in」は「中に」、「spect」は「見る」という語源としての意味があるのです。

そして、「in」+「spect」で構成されている「inspect」は検査する」という意味になります。

「中を(in)見る(spect)」という語源の意味を考えると、「検査する」というイメージとぴったりではないでしょうか?

「in(中に)」+「spect(見る)」=「inspect(検査する)」
「in(中に)」+「spect(見る)」=「inspect(検査する)」

このように、語源の意味を覚えることで英単語を理解しやすくするのが「語源による英単語学習」なのです。

語源を覚えると単語の暗記が効率的になる理由

「語源による英単語学習がどういうものか」ということについて紹介してきました。

ここでは、英単語をパーツに分解することについて、掘り下げていきます。

インスタでは漫画で紹介しているのでこちらもどうぞ。

語の最小単位のパーツとは?

では、今度は「reaction(リアクション)」という単語を分解してみましょう。

この単語は次の3つのパートに分けられます。

3つのパートについて

re / act / ion

ひより

なんでこの分け方になるの? ほかの分け方はダメなの?

なぜここで分けるのかというと、これが語の最小単位であり、それぞれのパートに「意味」があるからです。

「re」「act」「ion」のそれぞれの意味はこちらになります。

「reaction」のパーツの意味
re act ion
後ろに行動こと(名詞化)

接頭辞・接尾辞について

英単語を構成するパーツ、つまり構成する語の最小単位を「語根(ごこん)」と呼びます(参考: 語根とは?)。

語根の中でも、単語の頭にくっつく語と単語のお尻にくっつくものは、それぞれ「接頭辞(せっとうじ)」「接尾辞(せつびじ)」と呼ばれます。

接頭辞と接尾辞とは?

  • …… 単語の頭にくっつく語
  • …… 単語のお尻にくっつく語

先ほど例に出した「reaction」という単語だと、「re接頭辞」、「ion接尾辞」になりますよ。

接頭辞と接尾辞の図
接頭辞と接尾辞の図

「re」は必ず頭にくっついて意味を作り、「ion」は必ずお尻にくっついて意味を作ります。

つまり英語の単語は、パーツに「接頭辞」や「接尾辞」がくっついて作られているということです。

英単語は「接頭辞」や「接尾辞」がくっついて成り立つ
英単語は「接頭辞」や「接尾辞」がくっついて成り立つ
ヨス

基本的に「re」は語の先頭につきますが、そのさらに前に2つ目の接頭辞がくっついた「disrespect(敬意を払わない)」のような言葉もありますよ!

パーツを入れ替えると単語が変わる

そして、パーツを入れ替えることで違う単語になることがポイントです。

次の例を見てください。

  spect
(見る)
spire
(息をする)
in
(中に)
inspect
(検査する)
inspire
(奮い立たせる)
ex
(外に)
exspect
(期待する)
exspire
(終了する)
re
(再び・後ろに)
respect
(尊敬する)
respire
(ため息をつく)
sub
(下に)
subspect
(疑う)
subspire
(奮い立たせる)

このように、上の6つの語源を覚えると8つの単語が覚えやすくなります。

ひより

え? あんまり変わんないじゃん?

ところがです! この6つの語源を覚えた上でたった1つの語源を追加で覚えると、次のようになるのです!

  spect
(見る)
spire
(息をする)
port
(運ぶ)
in
(中に)
inspect
(検査する)
inspire
(奮い立たせる)
inmport
(輸入する)
ex
(外に)
exspect
(期待する)
exspire
(終了する)
export
(輸出する)
re
(再び・後ろに)
respect
(尊敬する)
respire
(ため息をつく)
report
(報告する)
sub
(下に)
subspect
(疑う)
subspire
(奮い立たせる)
subport
(支持する)

なんと、1つの語源を追加で覚えるだけで、4つの単語を覚えやすくなりました。

つまり、語源は覚えるほどに掛け算式に単語を覚えられるようになっていきます。

語源学習の真髄は「イメージで覚える」

さて、ここまで「語源(パーツ)」で英単語を覚えることの魅力を説明してきましたが、このように思われたかもしれません。

ひより

でも、暗記することに変わりないじゃん?

たしかにそう見えそうですが、実はここに語源学習の真髄があります。

語源を覚えるときには「語源のイメージ」で覚えるのです。

インスタでは漫画で紹介しているので、こちらもどうぞ!

【例】「instruct」の成り立ち

たとえば「instruct(教える)」という単語は、次の2つのパーツから成り立っています。

「instruct」の成り立ち

in + struct

そして、「in」と「struct」にはそれぞれ次のような「語源としての意味」があります

語源の意味

  • in …… 中に
  • struct …… 積み重ねる
ヨス

でも、ここで「in」+「struct」=「instruct(教える)」と覚えるのでは意味がありません。

この2つの語源(パーツ)を組み合わせたイメージを頭に浮かべるのです。

「in(中に)」+「struct(積み重ねる)」=「instruct(中に積み重ねる→教える)」
「in(中に)」+「struct(積み重ねる)」=「instruct(中に積み重ねる→教える)」

いかがでしょうか?

頭の中に知識を積み重ねているイメージで、「instruct」は「教える」という意味になります。

もう一度まとめてみましょう。

in(中に)struct(積み重ねる)

instruct

中に積み重ねる

教える

【例】「construct」の成り立ち

もう1つの「struct」の例として、「construct(建築する)」を見てみましょう。

「con」には「共に」という語源の意味があります。

そこで、こちらのような様子をイメージしてみましょう。

「con(共に)」+「struct(積み重ねる)」=「construct(共に積み重ねる→建築する)」
「con(共に)」+「struct(積み重ねる)」=「construct(共に積み重ねる→建築する)」

「construct = 建築する」と丸暗記するよりも、語源に分解して理解したほうが頭にスッと入ってきますね。

con(共に)struct(積み重ねる)

construct

共に積み重ねる

建設する

「con(共に)」+「struct(積み重ねる)」で、「construct(建築する)」になる。

どうでしょうか? 覚えやすくないですか?

「struct」には「積み重ねる」というイメージがあるということを知っておくと、理解がスムーズなのです。

そもそも「語源を覚えるのが大変」という問題

ここで、大きな問題を置き去りにしてはいけません。

それは、こちらの問題です。

ひより

そもそもだけど、語源を覚えるのが大変なんだけどっ!!

そうです。「instruct(教える)」と暗記しなくていいとしても、語源の「struct(積み重ねる)」は覚える必要があります

ヨス

実際のところ、何度も語源に触れていけば覚えられますが、とっかかりは難しいかもしれません。

そこで、語源のパーツ自体を覚える際に、「助け」になるようなイメージイラストをわたしが用意しました。

たとえば「in」と「con」、そして「struct」なら、次のようなイラストで覚えてしまってください。

「in」の語源の意味は「中に」
「in」の語源の意味は「中に」
「con」の語源の意味は「共に」
「con」の語源の意味は「共に」
「struct」は「積み重ねる」の意味
「struct」は「積み重ねる」の意味

このシリーズ「語源で覚える英単語」では、今後新しい語源を紹介する際にはこのようなイラストを紹介していきます。

語源を使った英単語の覚え方

英単語を覚えるのがつらいのは、意味のないアルファベットの集まりとして覚えようとするからです。

暗記を目的にして「construct 建築する」とノートに何回も書いて覚えるなんて苦痛でしかないでしょう。

ヨス

苦行か罰ゲームとしか思えない……。

ところが、語源を利用すれば単語が簡単に覚えられるのです。

語源を覚えるとどんどん覚えられる

もちろん、「語源自体」を暗記する必要はあります。

でも、「con = 共に」という1つの語源を覚えると、「con」のつく単語を覚えやすくなるのです。

たとえば、次の単語を「con」が「共に」という意味を持つことをイメージしながら見ていってください。

「con」のつく単語
conflict衝突
congratulate祝う
company会社
combine結合させる
compathy共感
colleague同僚
collaborationコラボレーション
coworker仕事仲間

誰かといっしょにいる姿、つまり「共に」を想像できましたか?

ヨス

ちなみに、「con」は後ろにつくアルファベットによって「com」になったり「co」だけになったりしますよ。

ビジュアル的にイメージして覚える

繰り返しになりますが、語源で学習するポイントは「ビジュアル的にイメージして覚える」ということです。

それぞれの語源の意味を頭の中でイメージし、単語を「文字として」ではなく、
「イメージとして」と覚えるのです!

先ほどのイラストをもう一度見てみましょう。

「con(共に)」+「struct(積み重ねる)」=「construct(共に積み重ねる→建築する)」
「con(共に)」+「struct(積み重ねる)」=「construct(共に積み重ねる→建築する)」

「共に積み上げている姿」、そして「建築している姿」が、ビジュアルとしてイメージできてはじめて記憶に定着します。

どうですか? 語源を覚えることに価値を感じていただけましたか?

語源を知ると意味を予想できるようになる

「語源を知ること」で知らない単語の意味も予想できるようになるというメリットについても紹介します。

せっかくなので、この記事で紹介している「struct」の語源は「積み重ねる」であるということを覚えてしまいましょう。

「struct」は「積み重ねる」の意味
「struct」は「積み重ねる」の意味

では、次の2つの言葉の意味を予想してみてください。

予想してみよう

  • obstruct
    ob(向かって)+ struct(積み重ねる)
  • substruct
    sub(下に)+ struct(積み重ねる)
ヨス

どちらもマニアックな言葉で、とくに「substruct」なんて辞書に載ってませんが……。

どうでしょうか? なにかイメージできましたか?

答え合わせをしましょう。

「struct」のつく英単語
単語(意味) 単語の成り立ち
obstruct
(妨げる)
ob(向かって)+ struct(積み重ねる)
「こちらに向かって積み重ねる」から「障害物を置く」の意味に
substruct
(建築で土台を建設する)
sub(下に)+ struct(積み重ねる)
「下に積み重ねる」で、「土台を建設する」の意味に
「ob(〜に対して向かう)」+「struct(積み重ねる)」=「obstruct(妨げる)」
「ob(〜に対して向かう)」+「struct(積み重ねる)」=「obstruct(妨げる)」

「思ったとおり!」とまではいかなくても、「ああ! なるほど!!」と納得しませんか?

これが語源の力なのです!

英単語を覚えるときは「語源」で覚えるのが効率的です。

そして、語源で単語を覚えるときのコツは「いかに映像としてイメージできるか?(こじつけもOK)」です。

語源を覚え、イメージし、単語を効率的に覚えていきましょう。

次はこちらの記事を読んでいくと効果的ですよ。

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執筆者:
アメリカ留学で言語に興味を持ち日本語教師に。その後、自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。「ヨッセンス」という月間に100万回以上読まれている人気ブログも運営するプロブロガー。>>ヨスについて詳しくはこちら
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