形容詞

英語の形容詞とは?

形容詞の意味・役割は、ズバリ「名詞を修飾」することです（参考: 「修飾する」とは?）。

たとえば「a big carrot（大きいニンジン）」のように、「big」という形容詞が「a carrot」という名詞を飾っているわけですね。

この働きは、英語でも日本語でも全く同じですよ。

ものすご～く大ざっぱに言えば、「人や物の前に来る言葉」が形容詞です（笑）！

形容詞を英語でなんて言う?

英語で形容詞は「adjective（アドジェクティブ）」と言います（略称は「adj.」）。

限定用法（attributive use）

まず、1つ目の「限定(げんてい)用法（attributive use）」についてです。

なんだか名前がむずかしそうですが、中身はすごく普通ですよ。

たとえば、こちらの例のような使い方です。

• a tall boy（背の高い男の子）
• beautiful flowers（きれいな花）

日本語だと「〜い◯◯」とか「～な〇〇」という用法ですね。

つまり、先ほど紹介した「形容詞＋名詞」という名詞を修飾する使い方が「限定用法」と呼ばれるものです。

日本語の形容詞と同じように、「人や物を修飾する使い方」と思ってもらえればOKですよ。

順番は、原則として「形容詞」が「名詞」より先に来るので注意してくださいね！

叙述用法（predicative use）

そしてもう1つが、「叙述(じょじゅつ)用法 （predicative use）」という使い方です。

例えば、以下のような使い方が「叙述用法」に当たります。

ネットゲームをしながら

You are so strong.
（キミはとても強いね）

You’re honest !
（あんたは正直だ！）

先ほどの「限定用法」との違い、わかりましたか?

叙述用法は「あなたは～」「それは～」のように、「〇〇は～である」というときに使っていますよね。

これが「叙述（物事を述べる）用法」です。

1つの名詞を修飾する「限定用法」と違い、主語や文全体の意味を表すようなイメージですね。

さらにくわしくは形容詞の「限定用法」と「叙述用法」についてをご覧ください。

「数」は形容詞

まず、数字を表す単語も形容詞に含まれます。

「え? 数字が??」と思われそうですが、文章にしてみるとよくわかります。

I have two carrots.
（私は2本のニンジンを持っています）

「carrots（ニンジン）」という名詞を修飾していますよね。なので数字も文法では形容詞になります。

数字は、文法の本によっては「数詞」というべつの品詞として扱うこともあります。本サイト「英語びより」では「形容詞」の一種として扱います。

数字の読み方についてはこちらの記事をどうぞ。

「色」は形容詞

さらに「white（白）」や「blue（青）」などの「色」も形容詞として使いますよ。

Have you ever seen “the blue birds”?
（青い鳥を見かけたことあるかい?）

「数量に関わる言葉」は形容詞

「no」や「all」など、「数や量に関わる言葉」も形容詞です。

Most people think so.
（ほとんどの人はそう思うよ）

「分詞」は形容詞

そして、「分詞」という種類の単語も形容詞とみなされますよ。

分詞とは、いわば「動詞を無理やり形容詞にした形」のことです。

大きくわけてこちらの2つの分詞があります。

1現在分詞

分詞のうち「ing」の形のものを現在分詞と呼びます（同じ形に動名詞もあります）。

「exciting（ワクワクする）」のような形ですね。

It was an exciting game.
（それはワクワクする試合だったよ）

現在分詞については下記をどうぞ。

2過去分詞

もう1つの「分詞」は「過去分詞」です。

「tired（疲れている・眠い）」や「used（使われた＝中古の）」のような形ですね。

「break（壊す）」を使った例を見てみましょう。

It’s broken.
（それは壊れているよ）

「break（壊す）」という動詞を「分詞（過去分詞形）」にすることで「壊された ＝ 壊れている」のような形容詞の表現を作ることができるんですね。

過去分詞について、さらにくわしくは下記をどうぞ。

形容詞によくある語尾（接尾辞）

日本語と同じく、英語の「形容詞」もかなりの数が存在していますが、特徴があります。

ポイントは語尾です！

副詞との違い・見分け方

お次は「形容詞と副詞の違い」についてです。

英語を勉強していると、形容詞と副詞の違いがわからなくなることがあります。

たとえば「fast（速い・速く）」や「long（長い・長く）」は「形容詞でも副詞でもある」という単語です。

こういう単語が少なくないから、ちょっと大変なんですよね。

それをしっかりと見分ける方法はこちらの3つのポイントです。

くわしくは形容詞と副詞の違いをどうぞ。

形容詞を重ねて使うときの順番・位置

そして「形容詞を重ねて使うときの順番・位置」についてです。

1つの名詞に対して、形容詞は「彼女の黒い髪」だけでなく、「彼女の黒くて長い美しい髪」のようにつなげられます。

そういったとき、形容詞はどんな順番で使えばいいのでしょうか？

実は英語では「形容詞を使う順番のルール」が決まっているんです！

そのルールとは「主観から客観」です。

こちらは形容詞をつなげるときの語順という記事にまとめているのでご参考に!

中学で習う基本的な形容詞一覧表

最後に、「中学で習う基本的な形容詞」を一覧表にして並べておきますね。

数限りなくある形容詞ですが、以下のような見覚えのある単語が基本になりますよ！