英語の文法を習っていると出てくる「現在分詞」という言葉。下記の「running」のようなものを指します。
現在分詞の例
running rabbit(走っているうさぎ)
今回はそんな、英語の「現在分詞(『〜 ing』の形)」を分かりやすく紹介します。
「現在分詞」とはどんな意味?
そもそも、現在分詞って何でしょうか? 詳しく解説します。
現在分詞の形
現在分詞とは、「分詞」という「動詞の変化型」の1つです。
![](https://ipa-mania.com/images/article/sasshi-01.png)
動詞の形を変化させて「動詞以外の品詞の役割」を持たせるのが「分詞」という技だと思ってください。
「現在分詞」の形は動詞の語尾に「〜ing」を付けて作ります。
例えば「read(読む)」という動詞を現在分詞形にすると「reading」となりますよ。
現在分詞の形
動詞の語尾に「〜ing」
【例】play + ing = playing
現在分詞の意味=「形容詞的用法」
では、動詞に「〜ing」を付けて現在分詞形にすると、どんな意味・役割があるのでしょうか?
なんと……動詞なのに「形容詞」として使えてしまうんです!
通常の形容詞の例
例えば、「うさぎ(rabbit)」という名詞を「かわいい(pretty)」という形容詞で修飾すると以下のようになります。
通常の形容詞の例
pretty rabbit(かわいいうさぎ)
現在分詞になった動詞(形容詞的用法)
お次は「走る(run)」という動詞を現在分詞形「running」にして「うさぎ」を修飾してみましょう。
現在分詞形で修飾した例
running rabbit(走っているうさぎ)
まったく同じ形になりますよね!
訳としては「〜する / 〜している」という意味になります。
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ほかにも「朝日(ライジングサン)」も実はこの形なんですよ。
「rise(昇る)」+「sun(太陽)」→「rising sun(朝日=昇っている太陽)」
現在分詞形の使い方・例文
では、今度は現在分詞の具体的な使い方を見ていきましょう。
現在分詞には、以下の3つの使い方があるんですよ。
現在分詞形3つの使い方
- 補語
- 名詞修飾
- 分詞構文
例文を使って、それぞれ順番に紹介していきますね。
「補語」としての現在分詞形
まずは現在分詞形の「補語(complement)」としての使い方です。
「補語」って何?
と言われても、「ん? 補語ってなんだ??」ってなりますよね(笑)
まずは以下の例文をご覧ください。
I am tall.
(ボクは背が高い)
この英文「I am tall」は「主語( I )」+「動詞(am)」+「補語(tall)」という構成になっています。
このような「〜は……です」の「……です」に当たる部分を「補語」と言います。
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文法では、この形を「第二文型」と呼びます。
補語についてはこちらで詳しく説明しているのでご参考に!
現在分詞を補語として使用=現在進行形
では、この例文の「tall」という形容詞の代わりに「running」という現在分詞を入れてみましょう。
すると……
Hey. What are you doing ?
(ねえ、何してんの?)
I am running.
(走っているんだよ)
「(今)私は走っています」という形になりました。この形、見覚えがありませんか?
そう。「現在進行形」です!
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実は「be動詞と現在分詞形を組み合わせたもの」が現在進行形なんですよ!
よく知っている形も、実はこんな成り立ちだったんですね〜。
一般動詞+現在分詞も
Be動詞の他には「go」や「come」などの一般動詞と一緒に使うこともよくありますよ。
Let's go shopping !
(買い物行こうぜ!)
「名詞修飾」としての現在分詞形
続いては現在分詞形の「名詞修飾」としての用法です。
動詞を現在分詞形にすることによって、形容詞と同じように「名詞を修飾」できるんですよ。
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さっき上で紹介した「running rabbit」の用法ですね!
例えば「dance(踊る)」という動詞を現在分詞形にして「wolf(オオカミ)」という名詞とくっ付けるとこうなります!
名詞修飾の例
dancing wolf(踊っているオオカミ)
名詞を修飾するときは「語順」に注意
名詞を修飾するときは、順番(語順)に注意してください。実は以下のルールがあるんです。
名詞を修飾する語順のルール
- 1語で修飾
名詞の「前」 - 2語以上で修飾
名詞の「後」
どういうことか、例文で分かりやすく説明しますね。
修飾される名詞が1語の場合
例えば「running(走っている)」という現在分詞で「rabbit(うさぎ)」という名詞を修飾するとします。
まず、「あの走っているうさぎを見て!」なら以下のようになるんです。
Look at that running rabbit !
(あの走っているうさぎを見て!)
She is fast.
(彼女、速いね!)
修飾される名詞が2語以上の場合
でも、「あの空を走っているうさぎを見て!」だと以下のような語順になります。
Look at that rabbit running in the sky !
(あの空を走っているうさぎを見て!)
Wh, what the hell is that !?
(な、な……なんだありゃ!?)
この違い、わかりましたか?
「走っているうさぎ」のように1語(running)だけで修飾するなら名詞(rabbit)の「前」に置きます。(=running rabbit)
でも、「空を走っている」のように2語以上のフレーズ(running in the sky)で修飾するときは名詞の「後」に置くんです。(=rabbit runnning in the sky)
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「フレーズが長いと言いづらいから後回し!」というイメージでいてください。
「分詞構文」としての現在分詞形
3つ目は「分詞構文」です。
分詞を使ったフレーズを作ることによって、「文全体を修飾」することができる技なんですよ。
例えば以下のような使い方です。
What was she doing?
(彼女、何してた?)
Drinking coffee, she was playing online games.
(コーヒー飲みながらゲームしてたよ〜)
この場合「コーヒーを飲みながら」は「彼女はゲームをしていた」という文全体を飾っていますよね?
現在分詞はこんな使い方もできちゃうんですよ。
「分詞構文」はかなり奥が深いので、また別の記事で詳しく紹介しますね!
現在分詞と混同されがちな表現
では最後に、現在分詞と混同されがちな表現との違いをまとめます。
現在分詞と過去分詞形の違い
今回の記事の冒頭で「現在分詞は『分詞』の1つ」と紹介しました。
2種類ある分詞の中で、もう1つの分詞が下記のような「過去分詞」です。
過去分詞で修飾した例
broken smartphone(壊れたスマホ)
現在分詞の形は「〜ing」を動詞の語尾に付ければOKでしたが、過去分詞の形は動詞によってバラバラなんです!
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覚えるのがちょっと大変です(涙)
「walk(歩く)」が「walked」、「play(〜する)」が「played」のように、多くの動詞の過去分詞は「〜ed」という形となります。
でも、こちらのように不規則に変化するものも多いんです……。
不規則に変化する過去分詞形
- eat(食べる)eaten
- see(見る)seen
- go(行く)gone
形は現在分詞に比べてかなり変化しますが、意味は現在分詞と同じように「形容詞」の役割になりますよ。
過去分詞について詳しくは下記記事を。
現在分詞と動名詞の違い
今回のテーマ「現在分詞」は「〜ing」という形ですが、「〜 ing」と言えば「現在進行形」のほかにもう1つあります。
そう。「動名詞」です!
動名詞も現在分詞と同じく「動詞の語尾に 〜 ingを付けた形」なんですよね。だから、見た目はまったく同じです。
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でもこの2つはハッキリと区別できます!
動名詞は「動詞を無理やり名詞にした形」なので、「〜ということ」と訳せたら「動名詞」なんですよ。
動名詞との区別
「〜ということ」と訳せるものが動名詞
では、こちらの例を見てください。
What do you do in your free time ?
(暇な時は何してるの?)
Playing online games is my hobby.
(オンラインゲームやるのが趣味なんだ)
この場合の「playing」は「(オンラインゲームを)すること」という名詞的な意味なので、「現在分詞」ではなくて「動名詞」なんです。
以下のようなイメージでいてくださいね。
「動名詞」と「現在分詞」の違い
- 動名詞
名詞(〜すること) - 現在分詞
形容詞(〜している)
動名詞についてさらに詳しく知りたいときは、こちらをどうぞ!
まとめ
さて、今回は「現在分詞」というものについて紹介しました。
最後にまとめます。
まとめ
- 現在分詞は動詞の語尾に「〜 ing」を付けて変化させた形
- 意味は「〜する・〜している」
- 補語・名詞修飾・分詞構文という3つの使い方
- 動名詞と形は同じだけど、別のもの
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