[書評] 『本当に「英語を話したい」キミへ』

サト

執筆者

TOEIC990点(満点)。ELSA認定アンバサダー。インドネシアで日本語学校を運営している日本語教師。話せる言語は英語のほかにインドネシア語、中国語。→ サトについてはこちら

中学、高校で英語を必死に勉強したのに、ぜんぜん話せるようにならない。

その悩み、わかります。わたしもそうでしたし。

勉強しても、話せるようにならなければ、モチベーションも下がりますよね。英語の学習自体を、あきらめてしまうことにもつながるかもしれません。

そこで、同じ悩みを抱えていたけど、克服した人の話を聞けるとしたら、聞きたくないですか? 

話を聞くというか、読むことはできます。

この記事では、『本当に「英語を話したい」キミへ』という本をご紹介します。

『本当に「英語を話したい」キミへ』の著者について

まず、本書の著者をご紹介しましょう。

サッカー日本代表のゴールキーパーである、川島永嗣(えいじ)氏です。

なぜサッカー選手が英語の本を?

……と思われたかもしれませんね。

実は、川島氏は、次のように外国語が堪能なんですよ。

僕は今、英語、イタリア語については日常会話は問題なくできるようになり、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語についても、コミュニケーションに支障はないくらいのレベルの会話はできるようになりました。そして現在のチーム、スタンダール・リエージュに移ってからはフランス語の勉強もはじめ、こちらも、普通に使えるまでになってきました。

川島氏の話せる言語をレベル別にまとめてみますね。

日常会話レベル
  • 英語
  • イタリア語
コミュニケーションレベル
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • オランダ語
普通に使えるレベル
  • フランス語

なんと6か国語を操っていらっしゃるんです! まさに、語学の達人と言えるのではないでしょうか。

しかも。本書が出たのは2013年なので、今はさらに磨きがかかっていると思われます。

なんでこんなに外国語が話せるの?

気になりますよね。

川島選氏は、ゴールキーパーとして活躍しているのですが、日本だけでなく、ベルギースコットランド、そしてフランスといった国々のチームを渡り歩いています。

それが、外国語を学ぶモチベーションのひとつというわけです。

もう少し詳しく説明しましょう。

ゴールキーパーは試合中、ことばを使ってほかの選手に指示を出します。

なので、海外のチームでプレーしようと思えば、外国語を学ぶ必要が出てくるんですね。

また、海外のチームと言っても、いろいろな国から選手が集まっている場合がある。

これが、外国語を学ぼうというモチベーションになったということです。

そんな川島氏ですが、中学、高校(ともに公立)で英語の授業を受けていたものの、まったく話せるようにならなかったそうです。

当時はサッカー部に所属していたわけですが、授業もマジメに受けていたんだそうですよ。

わたしと同じやん……

と思ったかもしれませんね。

川島氏がどんな学習をして、英語を含む外国語を話せるようになったかも、本書を読めばわかります。

でも、わたしは本書を読むメリットは、もっと他のところにあると思いました。

次でご紹介しますね。

『本当に「英語を話したい」キミへ』を読むメリット

では、本書を読むメリットを3点ご紹介します。

本書を読むメリット

  1. 英語学習のモチベーションが上がる
  2. 英語を学ぶ際の心構えが学べる
  3. 英語を話す際の心構えが学べる

あれ? 英語の学習法は書いてないの?

……という疑問、ごもっともです。ご安心ください。川島氏の英語学習法も書いてあります。

ただ、こんなことも書いてあるんですよ。

「自分は語学に向かない」と思っている人がいたら、決めつけることはせずに、自分に合った勉強法が見つかるまで頑張ってほしいと思います。

ご自身の学習法は紹介されているものの、それを押し付けることはなく、あくまで自分に合った勉強法」を見つけてください、と言っているわけですね。

わたしも、自分に合った方法で学習するのが大切だと思っているので、「川島氏の学習法がわかる」というのはメリットから外しました。

では、メリットを1点ずつ見ていきましょう。

英語学習のモチベーションが上がる

まず、英語学習のモチベーションが上がる点です。

中学、高校では英語がまったく話せなかった川島氏。

モチベーションが下がった時期もありましたが、それでもあきらめずに試行錯誤を繰り返す中で、今の英語力を身につけていきます。

詳しくは本書に譲りますが、そのプロセスを知るだけでも、こんなふうに思わせてくれることは間違いありません。

わたしもがんばれば英語ができるようになるかも……。

……と。

なぜこんなことが大切かと言うと、語学は
続けないと身につかないからです。

続けるためには、モチベーションを上げたり、少なくともキープすることが大切

本書でモチベーションをアップして、英語の学習を続けることができたら、もうそれだけで本書を読んだ価値があります。

ちなみにわたしも、新しい学習法を試しはじめました!

英語を学ぶ際の心構えが学べる

次のメリットは、英語を学ぶ際の心構えが学べる点。

意識すれば、英語学習の効果が格段に上がることが書いてあるんですよ。

それは、次の2点です。

英語を学ぶ際の心構え

  1. 「赤ちゃん」のように学ぶ
  2. 目的を持って学ぶ

それぞれ、少し補足しますね。

「赤ちゃん」のように学ぶ

「赤ちゃんのように学ぶ」というのはどういうことなのでしょう。

詳しくは本書に譲りますが、「赤ちゃんのように学ぶ」ことは、第二言語習得の研究結果から見ても理にかなっています

「第二言語習得」とは、「人間がどのように外国語などを学ぶか」を研究している分野です。

誰にでも効果がある学習法」を研究している、とも言えます。

その第二言語習得で言われていることに、川島氏はご自身で気づいたようなんです。

もう「さすが語学の達人! 」としか言いようがありません!

目的を持って学ぶ

また、「目的を持って学ぶ」ことの大切さについては、次のように書かれています。

勉強のための勉強ではなく、自分の目的に向かって覚える ということなのだな、と、今になってみると言えますね。僕の場合は、高校まではそのことがあまりできていなかったのだと思うんです。

この点、共感しかありません。わたしも学生時代は、英語を使って何をしたいのか、なんて考えてませんでしたからね。

考えていたのは、「英語の試験でいい点を取る」「入試に合格する」といったこと。

我ながら、さびしすぎる……。

話せなかったのも、ある意味当然やなあと今になって思います。

目的を意識するだけでも英語学習の効率は格段に上がりますし、モチベーションアップやキープにもつながります。

川島氏がどのように目的と英語学習をつなげているのか、詳しくは本書をご覧くださいね。

「英語を勉強するぞ」の前に「なぜ英語を勉強したいのか?」を明確にしようも参考になると思います。

英語を話す際の心構えが学べる

最後に、英語を話す際の心構えが学べるのも、本書を読むメリットです。

せっかく英語を勉強していても、間違えるのを怖がって話さないとすればもったいないでしょう。

川島氏も、日々のコミュニケーションの中で、言い間違いなどの失敗はあると書いています。

でもそんなときの対処法も持っていて、わたしも真似しようと思わせてくれるものでした。

他にも、たとえば次のような、もはや名言と呼べるアドバイスが満載です。

必死になって言葉をひねり出そうとすれば、相手も釣られて必死に耳を傾けてくれる。

皆さんは、言葉を使ったコミュニケーションでもっとも大切なものは、何だと思いますか?僕は、相手に話しかける「勇気」だと思います。

ぜひ、手にとって見てほしいと思います。無料で読める方法もありますので、次でご紹介しますね。

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まとめ

この記事では、『本当に「英語を話したい」キミへ』をご紹介しました。

2013年に出た本で、新しいとは言えませんが、本の価値は新しさとは関係ありません

英語学習のモチベーションが上がり、英語を学んだり話したりする際の心構えが学べる良書です。

英語学習に悩んでいるなら、ぜひ読んでもらいたいという思いで、わたしもこの記事を書きました。

気になるなら、一度手にとって見てください。

無料でも読めますしね!

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次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!

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サト
英語びより編集長。独学でTOEIC980点をマーク(2023年9月)。インドネシアで日本語学校を運営している。>>サトについて詳しくはこちら
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