中学校の英語で必ず習うのが「疑問文」ですが、疑問文は「yes」「no」で答える場合とそうでない場合があります。
過去形・未来形から「疑問詞」を使う場合まで、今回は英語の疑問文の作り方・答え方を分かりやすく紹介します。
疑問文ってなに?
まず、疑問文ってなに?ということについて。
分かりやすいように、疑問文の意味や肯定文・否定文との違いをかんたんに紹介しますね。
疑問文(Interrogative Sentence)とは「相手に答えを尋ねる文」のことです。そのまんまですね(笑)。
肯定文や否定文と比較してみると、違いがよく見えてきますよ。
1肯定文(ふつうの文)
You are a rabbit.
(君はうさぎだ)
2否定文
You are not a rabbit.
(君はうさぎじゃない)
3疑問文
Are you a rabbit?
(君はうさぎなのかい?)
お分かりでしょうか?
肯定文と否定文は「自分の意見」を伝えたいのに対して、疑問文だけは「相手の意見」を聞きたがっていますよね。
疑問文の「相手の答え・意見を知りたい」という気持ちが、肯定文・否定文との大きな違いです。
もちろん「?(クエスチョンマーク)」が付いていたら100%「疑問文」ですよ!
疑問文の作り方と答え方
では、具体的な疑問文の作り方・答え方を見ていきましょう。
疑問文の形は、実はどんな場合も同じでは無いんです。使う動詞によって、大きく分けて以下の2つのパターンがあるんですよ。
それぞれ順番に紹介していきますね。
be動詞の疑問文
その文の動詞が「be動詞」の場合は、以下のような作り方になります。
be動詞の疑問文の作り方
主語 be動詞 〜.
be動詞 主語 ~ ?
be動詞疑問文は「主語」「be動詞」を交換する
つまり、元々は「主語be動詞」だった順番を「be動詞主語」にひっくり返して、最後に「?」を付けてくれればOKです!
例えば肯定文で「You are a rabbit.」という文を疑問文にしたい場合は、主語の「you」とbe動詞の「are」の順番を逆にしてください。
Are you a rabbit ?
(君はうさぎなのかい?)
かんたんですね♪
be動詞疑問文に対する答え方
では、この疑問文に対する答え方も考えてみましょう。
「君はうさぎなのかい?」と聞かれたら何て答えますか?もちろん「はい」か「いいえ」の2択で答えますよね?
そう、つまり英語なら「yes」か「no」で答えるという形になります!
答え方は、以下の形になりますよ。
be動詞の疑問文の答え方
- Yesの場合
Yes, 主語 + be動詞. - Noの場合
No, 主語 + be動詞 + not.
具体的には、先ほどの「Are you a rabbit?」に「yes」で答えるなら以下のようになります。
Are you a rabbit?
(君はうさぎなのかい?)
Yes, I am.
(うん、そうだよ)
もし「no」で答えるなら以下のようになりますよ。
Are you really a rabbit ?
(君は本当にうさぎなのかい?)
No, I am not.
(いや、違うんだ……)
うさぎさん、本当は何者なのでしょうね(笑)。
ちなみに、このように「yes」「no」で答える疑問文の場合は、文末のイントネーションは「上げ」て発音してくださいね。
「be動詞」の疑問文の作り方・答え方は以上です。
一般動詞や助動詞の疑問文
続いては、一般動詞や助動詞の場合です。
先ほどの「be動詞」の疑問文の場合は、主語とbe動詞をひっくり返せばOKでしたよね?
でも、文の動詞が「一般動詞」だったり「助動詞」と一緒に使う場合はぜんぜん違って、「ある単語」を追加して作ります。
一般動詞の疑問文の作り方
一般動詞を疑問文にするときに必要な単語は
「do」です!
例えば「You like her.(あなたは彼女が好きです)」という肯定文を疑問文にすると以下のようになります。
Do you like her ?
(彼女が好きなの?)
このように「do」を文の先頭に置いて作るんですよ。「do」を先頭に置いたら、あとは普通に「主語+動詞 ~」の順番で続けてくださいね!
助動詞の疑問文の作り方
「助動詞」を使った文の場合も、作り方は同じです。
「can(できる)」や「will(~するつもりだ)」などの助動詞がある場合は、「do」の代わりにそれら「助動詞」を先頭に置いてください。
Can you keep a secret ?
(秘密を守れるかい?)
実は「do」も品詞の上では「助動詞」なので、「can」や「will」と同じ扱いになるんですよ! マニアックな知識ですが(笑)。
一般動詞/助動詞の疑問文の作り方
主語 + 動詞.
Doや助動詞 + 主語 + 動詞 ~?
一般動詞や助動詞の疑問文への答え方
では、一般動詞や助動詞の疑問文への答え方をやってみましょう。
be動詞の疑問文のときと同じように、パターンは「yes」「no」の2つになります。
「do」で聞かれた場合は「do」で、「助動詞」で聞かれた場合は「助動詞」を使って以下のように答えてください。
1一般動詞の疑問文の答え方
- Yesの場合
Yes, 主語 + do. - Noの場合
No, 主語 + do + not.
2助動詞の疑問文の答え方
- Yesの場合
Yes, 主語 + 助動詞. - Noの場合
No, 主語 + 助動詞 + not.
例えば、先ほど紹介した疑問文に答えると以下のような形になりますよ。
Do you like her ?
(彼女が好きなの?)
Yes, I do.
(うん、そうだよ)
Can you keep a secret ?
(秘密を守れるかい?)
Hmm... no, I can't.
(ん~いや、できないな)
「三単現」の場合
ちなみに主語が「she(彼女)」や「he(彼)」などの「三単現」の場合は、「do」に「s」を付けた「does」を使ってくださいね。
Does she like carrots ?
(彼女はニンジンが好きなの?)
Yes, she does.
(うん、そうだよ)
「三単現」や「sが付く場合」については別記事でまとめているので、ぜひ読んでみてください。
過去形の疑問文
ここまで全て「現在形」の疑問文を紹介してきました。
では、「過去形」の場合はどうなるのでしょうか? 過去形の疑問文の作り方はとってもシンプルですよ。
ただ単に「be動詞」や「do / 助動詞」を過去形にするだけなんです。
つまり「was / were」や「did」を使えばOKです!
現在形と過去形の疑問文をそれぞれ並べて比べてみましょう。
まず「be動詞」の場合、以下のようになります。
be動詞疑問文の過去形
1現在形
Are you a rabbit ?
(君はうさぎなのかい?)
2過去形
Were you a rabbit ?
(君はうさぎだったのかい?)
うさぎさん、現在は何なのでしょうね(笑)。
「一般動詞」の場合は以下のように「do/does」ではなく「did」を使ってくださいね。
一般動詞疑問文の過去形
1現在形
Do you like her ?
(彼女が好きなの?)
2過去形
Did you like her ?
(彼女が好きだったの?)
では、こちらに過去形の疑問文の作り方をまとめました。
過去形の疑問文の作り方
- be動詞の場合
was / were + 主語 ~? - 一般動詞や助動詞の場合
did(助動詞の過去形)+ 主語 + 動詞 ~?
未来形の疑問文
続いては「未来形」の場合です。
そもそも、「未来形」は以下の2つのパターンがあります。
未来形2つのパターン
- be going to 〜
You are going to go to Japan.(君は日本へ行く予定だ) - will
You will be a good Japanese teacher.(君は良い日本語の先生になるだろう)
お気付きでしょうか?
未来形の場合、「be動詞」か「助動詞(will)」が絶対に入っていますよね!?
つまり未来形の疑問文を作る場合は、ふつうに「be動詞の場合」や「一般動詞/助動詞の場合」の作り方・答え方でOKなんですよ。
「be goning to」の疑問文
Are you going to go to Japan?
(あんたは日本へ行く予定なのかい?)
Yes, I am.
(うん、その予定だよ)
「will」の疑問文
Will you go with us?
(僕らと一緒に来るかい?)
No, I won't (will not).
(いや、そのつもりはないよ)
未来形の疑問文の作り方
- be going to 〜を使う場合
「be動詞」の疑問文の作り方・答え方 - willを使う場合
「一般動詞/助動詞」の疑問文の作り方・答え方
疑問詞(「why」や「what」など)を使った疑問文
いろいろなパターンの疑問文を見てきましたが、これまで全て答え方は「yes」か「no」でしたよね?
では英語の疑問文は全部「yes」「no」で答えればいいかと思ったら……違うんです。
なんと「yes」「no」で答えない疑問文も存在します!
それが「疑問詞」を使った疑問文です。
疑問詞を使った疑問文の例
「why(なぜ)」や「what(何)」など、主に「wh」で始まる「疑問詞」を使った場合は、「yes」「no」では答えません。
以下のように、それぞれの問いの内容に応じて「肯定文」で答えます。
「why(なぜ)」の例
Why do you think so ?
(なんでそう思うの?)
Because he is a liar.
(彼が嘘つきだからさ)
「what(なに)」の例
What are you doing now ?
(今何してるの?)
I'm just watching YouTube videos.
(ユーチューブ観てるだけだよ~)
「yes」「no」を尋ねる疑問文の場合は文末のイントネーションは「上げ」ましたが、「疑問詞」を使う疑問文の場合は「上げない」で言い切ってくださいね。
疑問詞の一覧
「疑問詞」を一覧にすると、以下のような言葉がありますよ。
主な疑問詞一覧
- when(いつ)
- where(どこ)
- who(誰)
- what(何)
- why(なぜ)
- how(どのように・どれくらい)
- which(どっち・どれ)
疑問詞についてくわしくはこちらの記事を。
疑問文の語順を例文でまとめてみよう!
いろいろなパターンの疑問文を紹介してきたので、ここでいったん「疑問文の語順」をまとめてみましょう。
be動詞の疑問文の語順
まず、動詞が「be動詞」の場合は以下の語順で並べてくださいね。
be動詞の疑問文の語順
be動詞 + 主語 ~?
【例】Is he a wolf?(彼はオオカミなのかい?)
一般動詞/助動詞の疑問文の語順
そして、使う動詞が「一般動詞」だったり「助動詞」の場合は以下の語順になります。
一般動詞/助動詞の疑問文の語順
Do/助動詞 + 主語 + 動詞 ~?
【例】Do you know him ?(彼を知っているの?)
疑問詞を使う疑問文の語順
そして、「why」や「what」などの「疑問詞」を使う場合は、「疑問詞」を文の先頭に置いて、後は通常の疑問文をそのまま続けてください。
疑問詞を使う疑問文の語順
- be動詞の場合
疑問詞 + be動詞 + 主語 ~?
【例】Why are you so cute ?(なんでそんなにかわいいの?) - 一般動詞/助動詞の場合
疑問詞 + do/助動詞 + 主語 + 動詞 ~?
【例】Where do you want to go tomorrow ?(明日どこ行きたい?)
語順のパターンはこれだけしかありませんよ!
おまけ: そのほかの疑問文
最後に疑問文の仲間でこんな2つを紹介しますね。
付加疑問文
疑問文の親戚(?)として「付加疑問文」という表現もあります。
通常の肯定文や否定文の最後に「don't you?」などの形をくっ付けると、「~だよね?」という「念押し」の意味を出すことができます。
You are not a rabbit, are you?
(君はうさぎじゃないんだよね?)
この付加疑問文の作り方はちょっとややこしいので、詳しくはまたの機会に紹介しますね。
こういう表現もあるんだな~くらいに知っておいてください!
否定疑問文
もう1つ、否定疑問文という表現もあります。
これは、「〜じゃないの?」のように否定文で聞く疑問文です。
Aren't you a rabbit ?
(君はうさぎじゃないの?)
日本語にも同じような使い方がありますが、否定疑問文はその質問への返事が難しいです。
くわしくは下記の記事に書いていますので、ご参考に。
まとめ
さて、今回は疑問文についてまとめましたが、けっこうなボリュームになりました。
最後にもう一度まとめます。
疑問文のまとめ
- 「相手の答え・意見を知りたい」のが疑問文
- 「be動詞」パターンと「一般動詞/助動詞」パターンの2種類
- 答え方は「yes」「no」
- 「疑問詞」を使った疑問文には「yes」「no」では答えない
円滑なコミュニケーションのためにも頻繁に使うのが疑問文なので、ぜひ使いこなしてくださいね!