こんにちは、インドネシアで現役日本語教師をしているサトです。
日本語教師になりたいと思っている人は多いと思いますが、どんな人が日本語教師に向いているのか気になりますよね?
今回は、日本語教師に向いている資質や、あれば役に立つ知識や能力について紹介します。
目次
日本語教師に必要な資質とは?
どの職業にも、その職業に必要な資質というものがあります。
もちろん、日本語教師にも。では、その資質についてわたしが思っているものをまとめました。
学び続けること
日本語教師は学び続けられる能力が大切です。
教えながら「こういうふうに教えた方がいいのでは?」と考え続け、成長することですね。
たとえば、わたしが日本語教師養成講座時代に習った内容と、現在インドネシアの大学で教えている内容は、教材も教え方も全く違うんです。
わたしなりに実際に教える中で学んで、その方法がいいと思った結果、変化を受け入れたわけです。
ちなみに、わたしが養成講座を受けていたのは15年以上も前で、その時代を「昔」とすると、昔と今の教え方の違いは、ざっくり次のとおりです。
昔 | 文法重視 |
---|---|
現在 | ことばを使って何ができるかを重視 |
この2つの方法は、もう正反対と言ってもいいぐらい違いますから、学び続けていかないとやっていけません。
日本の学校でも同じだと思いますが。
ことばへの興味
そして、ことばへの興味も大切です。
ここで言う「ことば」というのは、外国語だけでなく、日本語も含めた「ことば」ですね。
外国語への興味
たとえば、今わたしは英語やインドネシア語を勉強しています。
そして最近は、経験ではなく理論に裏打ちされた学習法を試しまくっています。
そしてそれを自分で体験し、学生たちに紹介しています。
教師であるわたしが外国語を学習していることを知ると、学生たちも何か感じてくれるものがあるはず。
学生の母語であるインドネシア語なら、なおさらですね。
そして、「日本語の勉強をがんばろう」と思ってくれる学生もいるはずです。
日本語への興味
また、わたしは日本語そのものにも興味を持って、よく似たことばや表現のビミョーな違いなんかもよく考えます。
「うれしい」「楽しい」とか「はずだ」「べきだ」の違いですね。
こういう違い、授業中に突然聞かれたりするんですよ。
その場で答えられず、自分の宿題になることもありますが……。
できるだけ学生が興味を持っているうちに答えてあげたいと思うと、常に日本語へのアンテナを張っておくことは大切ですよね!
学生に対する思いやり
そして日本語教師には、学生に対する思いやりが大切です。
……と、これは、とある先生の受け売りですが。
でも、考えれば考えるほど、日本語教師にとって、いちばん大切なのはこれなんじゃないかという思いが強くなります。
たとえば前述した「こういうふうに教えたほうがいいのでは?」という思考は、学生が日本語を習得するのにいいということです。
また、外国語を自分で学ぶだけでなく、学習方法を学生にシェアしたり、学生の質問に答えられるように準備したり……。
これも学生に対する思いやりから来ているのでしょう。
今後また教え方がガラっと変わっても、学生に対する思いやりだけは持ち続けていきたいと思っています。
【あれば役に立つ】日本語教師に役に立つ知識・能力
今度は日本語教師として働くときにあると役に立つ知識や能力についてもまとめてみました。
パソコンを扱う能力
まず、パソコンを扱う能力です。
日本語教師には授業を行う以外にも業務があるため、パソコンを使いこなせると便利なんです。
日本語教師がパソコンを使う用途
では、どんな場面で日本語教師をパソコンを使うのでしょうか?
わたしの場合、パソコンは主に次のようなことに使っています。
- 事務関連
-
- 出席管理
- 宿題の提出管理
- 評価
- 授業関連
-
- 授業で使うスライド作成(画像や動画の準備も)
- 授業で使うゲーム作成
- 授業の実施(スライドやゲームを使う)
もちろんわたしも、初めから全てできていたわけではなく、ひとつひとつ勉強してきました。
こう書くと修行をくぐり抜けたみたいなイメージを持たれるかもしれませんが……。
実際はメリットが大きすぎるので、「苦労したなあ」という印象は一切ありません!!
パソコンのメリットは「効率化」
パソコンを使うメリットはいろいろありますが、一番は効率化が図れることです。
たとえば、授業で使うスライドを、パソコンで一度作るとします。
授業は毎年(毎学期)同じことをするので、一度パソコンで作っておけば次回はそのデータを修正する程度で簡単に使いまわしできますよね?
パソコンが使えないとこんなことすらできません。
【例】「絵カード」もパソコンで効率化
たとえば以前、わたしが日本語教師をしていた職場での例を紹介します。
言語学習に欠かせないものに「絵カード」というものがあります。
絵カードは、ことばを教えるときに使うイラストのカードです。たとえば「りんご」の絵が描かれてたりします。
その絵カードが当時は「紙」でできていて、こんなふうな使い方をしていました。
昔の職場での「絵カード」
- 紙の絵カードが職員室にある(すべての先生が共有で使用)
- 授業前に必要なものをピックアップする
- 授業で使う
- 休み時間に元の場所に戻す
これ、とてつもないムダですよね……。
必要な絵カードを探すのも大変だし、ほかの先生が返し忘れたりすると「無い!!」と、焦ってしまいます。
今は絵カードも画像データになっていて、全員がデータとして持っているのが普通です。作成するときも、一度スライドに貼り付けてしまえば終わり。
本当に、ラクになったものです。
そう言えば、効率化については、こちらの書籍にもかなり助けられました。
自分の不得意なことを補う能力
それから、自分の不得意なことや知らないことを補う能力も大切です。
日本語教師をやっていると、たまに「文化紹介をしてくれ」と言われることがあります。
わたしの場合、浴衣の着方や茶道の作法を授業で紹介する機会がありました。
しかし、悲しいことに、浴衣についても茶道についても、ほぼ知識はゼロ……。
なので、浴衣の着方はYoutubeを見てなんとかしました。
また、茶道の方は、茶道に通じている日本の方にお願いして、実演してもらいました。
これは、あくまで例ですが、言いたいことはこういうことです。
日本語教師だからと言って、日本についてあれもこれも自分でカバーする必要なし!!
そもそも、日本について全部ひとりでカバーするなんて、現実的ではありませんからね。
必要に応じて、リソース(人も含む)を活用したほうが楽ですし、現実的です。
まとめ
今回は日本語教師に向いている資質や、あると役に立つ能力、知識について紹介しました。
いろいろ書きましたが、個人的に最も大切だと思うものは学生への思いやりです。
これがなければどれも成り立たないし、これさえあれば何とかなります!
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