2020年の1月に1週間ほどマレーシアの首都クアラルンプールと人気の観光地ペナンに行ってきました。
今回はマレーシアでの英語がどのくらい通じるのか?という英語事情について詳しく紹介しますね。
結論としては「マレーシア旅行は英語が話せれば問題なし」でしたよ!
マレーシアの母国語・公用語について
はじめに基礎知識としてマレーシアの公用語や英語教育を紹介しますね。
マレーシアの母国語・公用語は「マレーシア語(マレー語)」
まず、マレーシアでは英語は公用語ではありません(後述していますが「準公用語」です)。
公用語・母国語は「マレーシア語(Malayan)」という言語です。
「マレー語」と呼ぶとインドネシア語などを含む場合があるため、マレーシア国内では2007年に「マレー語」ではなく「マレーシア語」という表記になりました。
マレーシア語の文字は独自の文字ではなく、アルファベットを使用しています。
わたしがマレーシアに滞在していたときによく見かけていたのが、「危険awas」とか「出口
keluar」という表記ですが、英語とも全然違いますよね。
英語からマレーシア語になった単語は似ている
英語から輸入され、マレーシア語になった単語はスペルも発音も似ています。
たとえばこちらの単語を比較してみてください。
日本語 | 英語 | マレーシア語 |
---|---|---|
タクシー | taxi | teksi |
レストラン | restaurant | restoran |
日本語の「タクシー」「レストラン」のように、英語から入ってきてカタカナに置き換わっただけなのと同じですね。
マレーシア人は英語を習うの?
公用語がマレーシア語ということですが、マレーシア人は英語を習うのでしょうか?
じつは、マレーシアでは1967年まで英語が公用語だったため、現在でも「準公用語」として日常で英語が広く使用されています。
マレーシアは多民族国家
先ほども書きましたが、マレーシアの公用語はマレーシア語(マレー語)です。
でも、マレーシアは多民族国家で、主にこんな3つの人種が混在して住んでいます。
マレーシアの三大人種
- マレー系
- 中国系
- インド系
マレー系の人はマレー語、中国系の人は中国語、インド系の人はタミール語を日常的に使っています。
こちらはクアラルンプール国際空港内の標識ですが、英語、マレーシア語、中国語、日本語、アラビア語と5言語で書かれていますね。
このような事情もあることから、マレーシアでは公用語のマレー語だけでなく、英語も共通語として非常によく使われているんですね。
イギリスの植民地時代が長かったことやマレーシア語もアルファベットを使用することも、英語が普及している理由だと思います。
標識も普通に英語で書かれている
英語の普及率を示すものの1つに標識があります。
たとえば、わたしがクアラルンプールの町中を歩いていたときにこんな標識(というか張り紙)を見つけました。
「DO NOT ENTER(立入禁止)」「WORK IN PROGRESS(処理中)」と英語で書いていますよね?
日本国内でこんな張り紙はまずありえないでしょう。なぜなら分からない人がほとんどだからです。
日本でこんな張り紙をしてても、半分以上の人が「WORK IN PROGRESS(処理中)」に「え??」という反応だと思います。
マレーシア英語は「Manglish(マングリッシュ)」と呼ばれることも
マレーシアで使われる英語は特徴があるため「Manglish(マングリッシュ)」とも呼ばれています。
たとえば「lah」を語尾に付ける特徴もあるようです(以下、訳はヨスによる)。
The ubiquitous word lah ([lɑ́] or [lɑ̂]), used at the end of a sentence(文末で使われ、あちこちで目にする単語「lah」)
Manglish - Wikipediaより引用しました。
マレー語で「lah」は「〜だよ」のような意味で口調を和らげる効果があるようです。
それを英語でも使用し、「はい」と言うときに「Yah lah」、「いいえ」のときに「No lah」のように使います。
発音もローマ字っぽいですし、英語の文法も省略して使う傾向があるため、日本人にとってはある意味聞き取りやすいとも言えます。
マレーシアでどのくらい英語が通じるの?
マレーシアの英語事情がわかったところで、実際にどれくらい英語が通じるのかを見てみましょう。
では、お店・シーン別に「どれくらい英語が通じるのか?」を紹介していきますね。
マレーシアの空港通じる
まずは旅の玄関「空港」です。
マレーシアの空港では、何の問題もなく英語が通じます。
税関・保安検査場の職員さんなどはもちろん、空港内にあるお店の店員さんも全員が話せるという認識で問題ありません。
クアラルンプール国際空港なら日本語の表記もありますし、まず困ることはなさそうですよ。
マレーシアのタクシー通じる
マレーシアではタクシーアプリ「Grab」が便利で安いので、タクシーを使う人が多いことでしょう。
そこで気になるのがタクシーの運転手さんの英語力です。
ここは全く心配ありません。わたしはマレーシアで6回タクシーに乗りましたが、全員英語が話せました。
もちろん、なまりがめちゃくちゃ強い方もいますし、難しい単語が通じないこともあります。
でも、マレー系、中国系の運転手さんも全員とコミュニケーションが取れました。
とくにビックリしたのはペナンで乗ったときの、74歳のマレー系の運転手さん。こんな高齢の方でも英語が問題なく話せる国がマレーシアです。
さらに言うと、この方は日本語も話せるようになりたくて最近勉強したそうで、けっこう日本語も話せていました(日本語を話したがっていた)
ペナンで乗せてもらったタクシーの運転手(若いお兄さん)は、かなり親切で観光ガイドみたいなこともしてくれましたよ。
こちらは教えてもらったドリアンの木+実。
野生のサルもいたので、タクシーを止めてくれ、見せてもらえました。
マレーシアのホテル・施設通じる
続いてはマレーシアの「ホテル」です。
フロント係の方は欧米人と変わらないテンポで会話できる場合が多いです。
フロント係だけでなく、掃除をしてくれる方やレストランの方も英語を話せました。
もちろん、英語のなまりやレベルはその人によります。
そのほか、観光客がよく行く施設なんかだと英語が通じるだけでなく、英語の表記もバッチリとあります。
上の画像なら、英語だけでなくマレー語、中国語も書かれていますよね。
マレーシアのカフェ・レストラン通じる
そして、マレーシアの「カフェ・レストラン」です。
マレーシアのこんな感じのレストランでも英語は通じます。
もちろん、英語のなまりやレベルはその人によりますよ。
ちなみにマレーシアといえば、「Nasi lemak(ナシルマ)」は超・美味しいです。
マレーシアの市場・屋台高確率で通じる
ラストはマレーシアの「市場・屋台」です。
もっともローカル色が濃いところですが、基本的にどこでも英語は通じます。
若い人ならほぼ通じますが、そうじゃない方でもシンプルな英語なら問題ないでしょう。
まとめ
今回はマレーシアの英語事情を紹介しました。
まとめ
- マレーシアは英語が公用語ではないが準公用語
- マレーシアにはマレー系、中国系、インド系の人が混在する
- 旅先で訪れるお店ならほぼ英語は通じると思ってOK
旅行で行く場合はほぼ確実にどこでも英語が通じるので安心して行って大丈夫ですよ。