今回は「TOEIC L&R 3つの不思議」と題しまして、TOEICにまつわる謎について、個人的な意見や、公式見解をまとめてみました。
TOEIC L&Rにまつわる謎
英語のスキルを測定する試験として日本で最も有名なのはTOEIC®ですよね。
正式名称は「TOEIC Listening & Reading Test(略: TOEIC L&R)」というテストですが、今回はこのテストにまつわる3つの謎について迫ってみます!
なぜ990点満点なの?
まず、TOEIC L&Rは990点満点です。
Listeningセクション、Readingセクションそれぞれ495点満点ですね。
もう気になって気になって涙が出てしまいます。
なんで1,000点満点やないんやろう……
その答えは!
公式サイトを探しまくっても、見つかりませんでした……。
なので、他の英語の試験のスコアを見てみることに。すると、こんな感じになっていました。
試験名 | 満点のスコア |
---|---|
TOEIC L&R | 990 |
TOEFL iBT | 120 |
TOEFL ITP | 677 |
英検5級 | 1,275 |
もう、自由すぎますね。
677点満点とかあるし。英検も合格・不合格以外にスコアが出るようになったのですが、5級の満点は1,275点。
なので、「なんでTOEIC L&Rは1,000点満点じゃないん? 」と聞いても、「なんで1,000点満点にする必要があるん?」「 英検5級の1,275点満点よりわかりやすくない? 」 と聞き返されるのがオチでしょうね。
990点は990点。そこに山があるから登る、的な感じです。違うか。
なぜスコアを出すのに3週間もかかるの?
次に、日本だと、TOEIC L&Rのスコアを確認するのに、受験後約3週間も待たなければならないことになっています。
しかもこれ、オンラインでの確認です。
TOEIC L&Rはマークシート方式なので、試験終了後、マークシートをマシーンにサッと通せばパッと点数出るはず。
マシーンというのはわたしの妄想ですが、TOEICの公式サイトによると、採点にはスキャナを使っているとのことでした。
ところが。
インドネシアでTOEICを受けた友人の話では、日曜日に受験して「2日後、火曜日の夕方ごろオンラインで確認できる」ことになっていたとか。
しかも、実際には月曜の夕方にスコアがアップされていたそうです!
受験後、30時間ほどでスコアが出たということで、神対応すぎます。
まあ、受験者数はかなり少ないんでしょうけど……。と思って調べてみたら、こんなことになってました。
国名 | 受験者数(千人、2016年) |
---|---|
日本 | 250 |
インドネシア | 27 |
ざっくり、日本はインドネシアの10倍近くもいるんですね!
ちなみに出典はこちらのとおり。
参考
【日本】TOEIC® Listening & Reading Test受験者数の推移
【インドネシア】Changes in Numbers of TOEIC L&R Test Takers
日本は、受験者数が多いので、処理に時間がかかるということは考えられます。そう、たとえそれがスキャナに通すだけだとしても。
ただ、受験者数はインドネシアの10倍ぐらいなので、単純にインドネシアの10倍の数のスキャナを買えば……というか、単純に10倍の処理能力があれば、翌日に出すこともできるんじゃないかと思うんですけどね。
翌日とまでいかなくても、例えば1週間後でも受験者からしたらうれしいはず。
そうなっていないのは、当然、処理能力がインドネシアの10倍もないということになりますね。
スキャナの置き場所やメンテナンスが大変なのかも。
また、「万一遅れたらえらいこっちゃ! 」という保険をかけている可能性もあります。日本人、時間には厳しいですからね。
なぜ問題用紙に記入してはいけないの?
TOEIC L&Rは、問題用紙と解答用紙(マークシート)があるのですが、問題用紙には記入してはいけないことになっています。
公式サイトの「注意事項の例」にも、このように書いてあります。
解答用紙の所定欄以外への書き込み(問題用紙へのマークを含む)
日本でTOEICを実施しているIIBCの公式サイトより引用しました。
この「注意事項」という表現、ちょっとわかりづらいのですが……。他の例として「カンニング行為」もあるので、やってはいけないこと、と解釈できます。
理由はこちらの通り。
テスト開発元のETSの基本方針で、カンニングや試験問題の漏洩につながる行為として禁止しています
メモを取る、線を引く、〇・×・レ等の印をつけること全てを含みます
カンニングについてはまだわかる気もします。
たしかに問題用紙だと遠くから見ても何ページ目か分かりやすいですね。
写真や図があるページはなおさらですね。そこに答えを書いていると丸見え、という可能性も十分あります。
ただ、どうして問題用紙への書き込みが試験問題の漏洩につながるのかは……謎のままです。
昔はこんな規則、なかったような気がするんですけどねえ。
ちなみにわたしは、ちょくちょく電子書籍版のTOEIC模試をやっています。
電子書籍なので、そもそも問題用紙には書き込めないのですが、解答用紙はPDFを印刷して記入できます。
が、毎回マークミスが1つ2つあり……。正解の「A」を選んでいたのに「B」にマークしてたとか。
注意が足りないだけ、と言われればそれまでなんですが、200個も丸を塗りつぶすとなると、やっぱり問題用紙に印付けて確認していきたいところです。
まとめ
というわけで、TOEICの3つの不思議に迫ってみました。
なぜ990点満点なのかは結局わかりませんでしたが……。
「なぜスコアが出るまでに3週間かかるのか? 」と、「なぜ問題用紙に記入してはいけないのか? 」という謎については、割とすっきりしたのではないかと思います(笑)
ともかく、またほかの謎が出てきたら追記します!