[書評] 『音読で外国語が話せるようになる科学』で「英語力が上がる」音読をしよう

アフィリエイト広告を利用しています。 [書評] 『音読で外国語が話せるようになる科学』
サト

執筆者

TOEIC990点(満点)。ELSA認定アンバサダー。インドネシアで日本語学校を運営している日本語教師。話せる言語は英語のほかにインドネシア語、中国語。→ サトについてはこちら

英語の学習法の一つに「音読」があります。

「音読」は、日本の英語教育でも取り入れられているので「先生に指名されて、声を出して読まされたなー」と思うかもしれませんね。

音読は英語力アップに素晴らしい効果を発揮するのですが、学校でやっているような方法では、その効果は期待できません。

では、どうすれば音読の効果を最大限に発揮できるのでしょうか。また、「効果的な方法」に科学的な根拠はあるのでしょうか。

本記事で紹介する『音読で外国語が話せるようになる科学』では、その疑問が解決します。

著者の門田 修平(かどた しゅうへい)氏について

まずは、著者の門田 修平かどたしゅうへい氏についてご紹介しましょう。

門田氏は、関西学院大学と同大学大学院の教授でいらっしゃいます。

専門は、第二言語習得研究。人間が第二言語(外国語など)をどのように身につけるのかを研究している分野ですね。

また、門田氏は本書以外にも、次のように著書を多数出していらっしゃいます。

門田氏の著書

  • シャドーイング・音読と英語習得の科学
  • シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学 
  • 外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム
  • 決定版 英語シャドーイング【改訂新版】

音読とシャドーイングに関連したものが多いみたいですね。

では、この記事でご紹介する『音読で外国語が話せるようになる科学』は、どんな本なのでしょうか。

『音読で外国語が話せるようになる科学』でわかること

本書『音読で外国語が話せるようになる科学』を読むとわかることはいろいろあります。

その中でも個人的に重要だと思うのは、次の5点です。

本書を読むとわかること

  1. 音読の効果
  2. 効果が上がる音読の方法
  3. 科学的な根拠
  4. 音読にオススメの教材
  5. 音読とシャドーイングの違い

1つ目の「音読の効果」から、順にご説明しますね。

音読の効果

本書によると、音読の効果は次のとおりです。

音読の効果

  • リスニング力が上がる(「読めばわかるのに聞くとわからない」状態が解消できる)
  • リーディング力が上がる(黙読が速くなる)
  • ライティング力が上がる
  • センター入試模擬試験の点数が上がる

言い換えると、英語を実際に使う力も、試験で点を取る力も上がるということですね。

個人的には、1点目の「『読めばわかるのに聞くとわからない』状態が解消できる」という点が一番印象的でした。

わたしもこの弱点がありますからね……。

でも、何でもかんでも英語を声に出して読めばいいというものではないんですよ。

効果の上がる音読の方法

前項で音読の効果をいろいろとご紹介しましたが、なんとなく英語を声に出して読んでいるだけでは、効果は上がりません。

科学に基づいた、効果的な音読の方法があるんです。

詳しくは、本書をご参照ください!

1,000円ちょっとで手に入りますし、本気で英語力を上げたいと思っているなら、絶対に満足いただけます!

科学的な根拠

前項で、本書では「科学に基づいた効果的な音読の方法」が紹介されていると書きました。

科学的な根拠はどうでもいいかな。効果さえ上がるんだったら。

……と思うかもしれませんね。

そんな場合は本書の第6章「音読の効果的な学習法」だけ読むのも一つの手です。

第6章では音読の方法がステップバイステップで紹介されていますし、オススメの教材も載っています。

科学的な根拠を知るメリット

では、科学的な根拠を知るメリットは何なのでしょう。

わたしが思うに「この方法はこういう理由で効果がある」と、納得した上で練習できることです。

言い換えると、「オトクな時間の使い方」である理由がわかるということですね。

そうなると、モチベーションが上がって継続もしやすくなるのではないでしょうか。

音読は一人でできる練習ですが、継続して初めて効果が得られます

それだけに、科学的な根拠を知ってモチベーションを上げるのは大切なのです。

音読にオススメの教材

本書では、音読にオススメの教材のリストも載っています。

個人的に気になったのは、安河内(やすこうち)氏の著書である『話す・聞く・書く・読む 4技能に効く はじめての英語音読』。

同氏は著書である『完全保存版 できる人の英語勉強法』という本で、音読をものすごく推していたんですよ。

他にもオススメ教材がいろいろ(10点以上)載っていますので、本書でご確認ください!

音読とシャドーイングの違い

最後に、本書『音読で外国語が話せるようになる科学』を読むと、音読とシャドーイングの違いもわかります。

門田氏は、音読とシャドーイングに関する本を多数出されているので、説得力が違いますよ。

具体的には、次のような疑問がきれいに解消されます。

音読とシャドーイングの違いについての疑問(例)

  • 音読とシャドーイング、どちらから始めたほうがいいの? その理由は?
  • 音読とシャドーイングとで、鍛えられる能力に違いはあるの?
  • シャドーイングではやさしめの教材がいいけど、音読ではちょっと難しい教材でもOK。これはなぜ?

わたしはインドネシアで日本語教師をしていて、以前から授業でシャドーイングを行っています。

本書を読んで、音読との違いを知ってからは、シャドーイングだけでなく音読も取り入れました。

なにせ、この本のタイトルは『音読で外国語が話せるようになる科学』ですからね。

「英語」ではなく「外国語」なので、日本語を外国語として学習しているインドネシアの学生にも効果があるはずです。

まとめ

この記事では、『音読で外国語が話せるようになる科学』という本をご紹介しました。

この本を読むと、次のことがわかります。

まとめ

  1. 音読の効果
  2. 効果が上がる音読の方法
  3. 科学的な根拠
  4. 音読にオススメの教材
  5. 音読とシャドーイングの違い

音読は、一人でできる練習です。

教材を買ったほうが効率は上がりますが、その教材も高価なものでなくても大丈夫。

財布に優しい学習方法ですね。

また、一人でやるとなると継続が大変です。でも、本書で科学的な根拠を知れば、格段に続けやすくなるはず。

音読で最大限の効果を上げるためにも、ぜひ本書を手にとってみてくださいね!

英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。

次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!

海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

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サト
英語びより編集長。独学でTOEIC980点をマーク(2023年9月)。インドネシアで日本語学校を運営している。>>サトについて詳しくはこちら
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